fishy の商品レビュー
オリジナリティーのある小説だ。 3人の女性が螺旋状に語って行く形式だが、3人とも同じようなボキャブラリーを使い、同じような言い回しをするのが少し気になった。
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金原ひとみにハマったかも。 どうしても、純文学と言われる芥川賞系の作品が苦手で、ほとんど読んでこなかった。以前に新聞小説で彼女の作品を読んで、少しハードルが下がってはいた。 最初は女3人のトークに辟易してしまっていたが結局、苦手と思っていたユリが一番気になる存在に。 自分は本音を...
金原ひとみにハマったかも。 どうしても、純文学と言われる芥川賞系の作品が苦手で、ほとんど読んでこなかった。以前に新聞小説で彼女の作品を読んで、少しハードルが下がってはいた。 最初は女3人のトークに辟易してしまっていたが結局、苦手と思っていたユリが一番気になる存在に。 自分は本音を隠す弓子タイプだな、と思いながら読んでいたので、ユリの辛辣な言葉にビクビクしていた。ユリみたいに本音を出して、言いたいことを言語化出来たらいいなと思う反面、あんな友達は嫌だと思っている自分もいる。 ユリというか金原ひとみなんだろうが、とにかく言葉が圧倒的。
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金原作品で初めて、ハッピーに(というか明るく)締めくくられた結末。 途中のサスペンスタッチな展開とか、そこに至るまでの長い長い鬱々としたトンネルの立ち上がり方とか、この人こそ純文学を貫いてる気がする。
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やっぱり、金原さんの作品は好き。 読んでいて、なぜか引き込まれ、心地よく、魅力的な文章。 デビュー当初の作品から比べると、だんだんと文章に丸みが出てきたが、最後は芯が通った強く鋭い印象もあって、意味がわからないところが好き。
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新宿の紀伊国屋書店の店員さんがオンライン書評でおすすめしていた 作家さんって言語化の鬼だな 小説ってすごく複雑な概念とか名前がついてないような感情を自分の脳内にそのままの形で入れてくれるような感じがあってそれがすごく良い
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久しぶりに読んだ金原ひとみちゃん。 いつまでも比較されるのは嫌だろうけど、りさちゃんなら圧倒的にひとみ派。少しでも触れればただでは済まないような少女から、素敵な大人の女性になったのであろうを
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それでいいのか、壮太。 初めは爽やかでいいなと思ったけど最後一番グロテスクに見えたのが壮太、 初めはねちっこいなーと思ったけど切実だしわかるなーと思ったのが弓子。 弓子の旦那は恋愛がしたくて、弓子は恋愛がしたくない。これは「おおー」て思った。 清く正しいだけでは愛されない。愛さ...
それでいいのか、壮太。 初めは爽やかでいいなと思ったけど最後一番グロテスクに見えたのが壮太、 初めはねちっこいなーと思ったけど切実だしわかるなーと思ったのが弓子。 弓子の旦那は恋愛がしたくて、弓子は恋愛がしたくない。これは「おおー」て思った。 清く正しいだけでは愛されない。愛されるには努力が必要。
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3人の女性が交代で主人公となり、三人称で歯に衣着せぬ話が展開する。2人は既婚、1人は未婚で、仕事も異なる。お互いの立場で現実にも空想でも批判を繰り広げるのだが、その言動がすさまじい。女性に対するファンタジーを鼻で笑い、これがリアルだ!と言わんばかりだ。最初は面食らうがだんだんと小...
3人の女性が交代で主人公となり、三人称で歯に衣着せぬ話が展開する。2人は既婚、1人は未婚で、仕事も異なる。お互いの立場で現実にも空想でも批判を繰り広げるのだが、その言動がすさまじい。女性に対するファンタジーを鼻で笑い、これがリアルだ!と言わんばかりだ。最初は面食らうがだんだんと小気味よく感じられてくる。“取扱注意”扱いの小説だが、おもしろかった。
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バリバリに働く3人のアラサーな女性たち。3人が集まる度にギスギスしているのに、お酒を飲みながら悩みを聞いたり聞いて貰ったり、とストレス発散をしている。でも、彼女たちの心の奥底にある本音は絶対に言わない。お互い自分の方が上の立場でまだ幸せ、って思っているから、、、。こんな不愉快な集...
バリバリに働く3人のアラサーな女性たち。3人が集まる度にギスギスしているのに、お酒を飲みながら悩みを聞いたり聞いて貰ったり、とストレス発散をしている。でも、彼女たちの心の奥底にある本音は絶対に言わない。お互い自分の方が上の立場でまだ幸せ、って思っているから、、、。こんな不愉快な集まりなのに、誰かが悩んでいる時に集まり上辺だけの付き合いを続けている。いつまでこの3人の関係は続くのか。いつ壊れてもおかしくない関係性なのに、、、。似た者同士だからこそ、女性ならではの意地やメンツの張り合いがあるからこそ、続いている付き合いなのかなぁ、と。イヤなら3人で集まらなきゃいいのに、って何度も思ってしまった一冊。
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金原ひとみさんの小説は、人の弱い部分を鋭く自分の身を削って書いているようで、読むといつも辛かったが、今回は3人の女性が、全て金原ひとみさんの分身として描かれている気がして、最後までfishyだが、今を大事に生きて「友情」とは呼ばない関係を続け、人は最後はしぶとく強いんだと思わせる...
金原ひとみさんの小説は、人の弱い部分を鋭く自分の身を削って書いているようで、読むといつも辛かったが、今回は3人の女性が、全て金原ひとみさんの分身として描かれている気がして、最後までfishyだが、今を大事に生きて「友情」とは呼ばない関係を続け、人は最後はしぶとく強いんだと思わせるところに救われた。 自分にも少しずつ当てはまる人の弱い部分が抉られて痛いが、金原ひとみさんに感服。
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