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心淋し川 の商品レビュー

3.8

247件のお客様レビュー

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2021/02/28

「心淋し川」 西條奈加(著) 2020年 9/10 第1刷 (株)集英社 2021年 2/28 読了 情と事情だけを持ち寄って 思い遣りだけで結びついている江戸の寂れた町屋で繰り広げられる人間模様は 慈しみに溢れている。 現代に生きるぼくらは忘れてしまったのか? この物語...

「心淋し川」 西條奈加(著) 2020年 9/10 第1刷 (株)集英社 2021年 2/28 読了 情と事情だけを持ち寄って 思い遣りだけで結びついている江戸の寂れた町屋で繰り広げられる人間模様は 慈しみに溢れている。 現代に生きるぼくらは忘れてしまったのか? この物語に涙するぼくらは忘れてはなさそうだ。 第164回 直木賞受賞作品

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2021/02/28

NHK木曜時代劇感のある設定の中で、 世知辛さと温かさ、裏表の概念が同時に染み入ってくる一冊。 「本当に、色々ままならないけど、生きることもまぁ、悪くないかな」というそんなメッセージを感じた。

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2021/02/27

江戸の下町の淀んだ小川のそばに集う、長屋の人々の暮らしを描いた連作短編集。 お針子や妾、元遊女など、長屋に住む面々は誰もが忘れたい過去を抱えて日々ぎりぎりの貧しい生活を送っている。そして、毎回登場して住人たちを何気なく支えていた差配が、最終話の主人公になり、その過去が明かされる...

江戸の下町の淀んだ小川のそばに集う、長屋の人々の暮らしを描いた連作短編集。 お針子や妾、元遊女など、長屋に住む面々は誰もが忘れたい過去を抱えて日々ぎりぎりの貧しい生活を送っている。そして、毎回登場して住人たちを何気なく支えていた差配が、最終話の主人公になり、その過去が明かされる。 直木賞受賞作ということで、初めて知った作家。 時代物だが読みやすく、宮部みゆきの人情物とも似た雰囲気。 半身不随の息子と母親の関係が印象的で、ぞっとする怖さがあった。

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2021/02/25

直木賞受賞作品という事で読んでみました。 同世代の作家さんはやはり読みやすいですね。 すーっと染み込んでゆきました。 心町ワールドにどっぷりと嵌まり込みます。

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2021/02/24

ささやかな喜びよりも悲しみの方が深く感じた。 それぞれ短編集で心に染みる淋しい話し、行き直そうとする人が集う土地、読み終わって改めて心淋し川という題が染みました。再読しようと思います。

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2021/02/23

何があったか聞かぬのが、心町の理ですから。 座右の銘にしたい程に深い。 人、生活、感情、解釈について、熟考させられる素晴らしい小説だった。

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2021/02/23

*体に優しいお話を読みたい人におすすめです。  体の内側からじわじわ温まるでしょう。 *自己啓発本のストレートな言葉が苦手な人にもおすすめです。  淡々と話が進み、読者に向けた鋭利なメッセージはありません。しかし、読み終わると不思議と気持ちが前向きになります。 *宮部みゆきさんの...

*体に優しいお話を読みたい人におすすめです。  体の内側からじわじわ温まるでしょう。 *自己啓発本のストレートな言葉が苦手な人にもおすすめです。  淡々と話が進み、読者に向けた鋭利なメッセージはありません。しかし、読み終わると不思議と気持ちが前向きになります。 *宮部みゆきさんの時代小説が好きな人は…… 例えば「宮部さんの短編が好き。読み終わった後の余韻というか、ゾクゾクする感じがたまらないんだよなあ……」と思う人には物足りないかもしれません。

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2021/02/22

江戸の様々な背景を持った、いわゆる社会の中の目立たない場所でひっそりと暮らす人々の話。その人々のそれぞれの人生に、人間味を感じることができる。時代小説でもあるけれど、書かれている時代背景とは関係なく、現代でも同様の人生というのは存在すると感じた。その時代を超えても、同じように感じ...

江戸の様々な背景を持った、いわゆる社会の中の目立たない場所でひっそりと暮らす人々の話。その人々のそれぞれの人生に、人間味を感じることができる。時代小説でもあるけれど、書かれている時代背景とは関係なく、現代でも同様の人生というのは存在すると感じた。その時代を超えても、同じように感じることのできる人生の味のようなものを改めて感じることができる。 ストーリーとしても、同じ街を舞台にして、さまざまな人々の話が短編で描かれているが、最後にはしっかりと落ち着かせている部分も、読んだ後すごく気持ちが良かった。

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2021/02/22

小さなドブ川沿いの貧乏長屋のそれぞれに訳ありの人生を抱えた住人の話 6つの短編で構成されていて 貧しくどん底の生活の中にも 人と触れ合いながら懸命に生きている その中で幸せな時間を生み出している 人の幸せってなんなのだろうと 感じさせる作品 時代小説は苦手な私でも読みやすく 良...

小さなドブ川沿いの貧乏長屋のそれぞれに訳ありの人生を抱えた住人の話 6つの短編で構成されていて 貧しくどん底の生活の中にも 人と触れ合いながら懸命に生きている その中で幸せな時間を生み出している 人の幸せってなんなのだろうと 感じさせる作品 時代小説は苦手な私でも読みやすく 良いお話でした

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2021/08/13

直木賞受賞作 リンクする6篇の物語からなるオムニバススタイル 夏の終わり~春と言う季節の移り変わりが映像で想像できる作品。 5篇の伏線から6篇目の伏線回収はよく出来ていてふんわりとした読後感もいい。 個性溢れる登場人物も楽しい。 装丁もほのぼのとしていて嫌いではない… 大賞候補に...

直木賞受賞作 リンクする6篇の物語からなるオムニバススタイル 夏の終わり~春と言う季節の移り変わりが映像で想像できる作品。 5篇の伏線から6篇目の伏線回収はよく出来ていてふんわりとした読後感もいい。 個性溢れる登場人物も楽しい。 装丁もほのぼのとしていて嫌いではない… 大賞候補にオルタネートととの決戦らしかったが、オルタネートはまだ半分しか読んでない為比べられない。と言うか比べようのないジャンル違い。 最終的には審査員の好みだけど、何となく大賞を獲ったのは納得する。  

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