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心淋し川 の商品レビュー

3.8

251件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    129

  3. 3つ

    70

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2021/03/18

何となく作者の思いを感じることができる、大変綺麗な作品 受賞した理由というのがすっとわかる感じがした。

Posted byブクログ

2021/03/17

何冊か読んでもういいか?と読みたい作家リストから外した西條さん「直木賞」ということで手に取りました。これまでで四冊読んでいましたが、一番納得した作品でした。受賞おめでとうございます。

Posted byブクログ

2021/03/17

直木賞受賞作ということで手に取りました。 時代小説というので少し抵抗がありましたが、 読んでみたらそんな抵抗も無く読みやすかったです。 時より出くる江戸っ子の言葉や昔話に出てくるような 語り口調などが入ってきてストーリーに抑揚が出て良かったです。 昔懐かしい時代劇を観ているかの...

直木賞受賞作ということで手に取りました。 時代小説というので少し抵抗がありましたが、 読んでみたらそんな抵抗も無く読みやすかったです。 時より出くる江戸っ子の言葉や昔話に出てくるような 語り口調などが入ってきてストーリーに抑揚が出て良かったです。 昔懐かしい時代劇を観ているかのように、 時がゆっくりと流れていき、 その中でこの江戸の片隅のどぶ川のような心淋し川沿いで住んでいる人達の貧しいならがにも 切々と生きていく様子が描かれていて心地良く 心に沁みました。 特にインパクトのある作品ではないですが、 懐かしくもありその中で情緒や風情がとてもあり、 粋な江戸時代を思い描くことが出来ました。 この時代ならではの貧しさ、女性差別などと 切ない思いが沢山あって、 不条理も考えられますが、こうゆう世の中のせいか 現代ような冷たさや生きずらさが無くて 心がゆったりとした気分で読めました。 日々の生活を淡々と生きながらも 少しの幸せを感じながら懸命に生きている姿にも 共感を多いに受けました。 時代小説が苦手だと勝手に思っていましたが、 この作品をきっかけにして これからは読んでいこうと思えました。 そして西條さんの他の作品もまた読んでみたいと思いました。 印象的だった作品は「はじめましょ」で心温まり、 少し不気味でしたが「冬虫夏草」も違った意味で印書深い作品でした。

Posted byブクログ

2021/03/17

人生の歪みととらえるか。彩りととらえるか。 人は案外しぶとくて、そのくせもろい。 それでも人は日々生きていくのだなと、今も昔も大差ないなと気づいたりもする。 短編が6つ、心町(うらまち)のお話。

Posted byブクログ

2021/03/17

直木賞作家で読んだ初めての作家さん。 明るい情景はなくちょっと暗いイメージが多いが、読み終わった時になぜかほっとする連続短編集。 人間の生きる強さが感じられました。

Posted byブクログ

2021/03/15

直木賞受賞作品という事でミーハー心で読んでみました。6つの短編という形で読みやすく一つ一つの作品としても成り立っていて「灰の男」で「あ、これはこの長屋に住む人たちの物語でもあるけどこの6つの物語で一つの作品なんだな」と引き込まれました。とても読み応えがあり素敵な作品。

Posted byブクログ

2021/03/14

6つの連作で成り立つ作品。 しんどい境遇にあっても、懸命に生きていれば、いつかは新しい流れがやってくる、というメッセージが感じられる。 単純なハッピーエンドばかりではないところにリアルさがあるし、奥行きのある作品だな〜思った。 一つひとつは独立した話て...

6つの連作で成り立つ作品。 しんどい境遇にあっても、懸命に生きていれば、いつかは新しい流れがやってくる、というメッセージが感じられる。 単純なハッピーエンドばかりではないところにリアルさがあるし、奥行きのある作品だな〜思った。 一つひとつは独立した話で、一人の住人にスポットを当てた物語になっているが、 差配の茂十という男が、この連作全てを貫いて少しずつ、共通して登場する。 まるで、それぞれの長屋の間を一本の川が流れるようだな、と感じた。な 最後の話では茂十が主人公で、急にこの集落(?)の全体像が見えた気がした。 ああ、こういう人たちが集まって暮らしている場所、確かに悪くないなあ、と思った。 こういう時代小説系はなかなか読まなかったけど、読んでみると新鮮で面白い✨

Posted byブクログ

2021/03/14

直木賞受賞作品 千駄木の一角に心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れている。そこに暮らす人々が連作短編として綴られている。 最後の「灰の男」を読むまでは連作とはいえ、心町という場所だけが共通点かと思いきや、差配の茂十に繋...

直木賞受賞作品 千駄木の一角に心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れている。そこに暮らす人々が連作短編として綴られている。 最後の「灰の男」を読むまでは連作とはいえ、心町という場所だけが共通点かと思いきや、差配の茂十に繋がっていく。 ただし、話が繋がるというよりは前の登場人物たちのその後が回収されていくという感じ。

Posted byブクログ

2021/03/13

久しぶりの時代小説。皆、各々は葛藤や寂寥感を抱えながら、心町の長屋の人達は人の情に優しく寄り添う。 誰かが誰かを思い遣る時、澱んだ川底にも光が届く。 真の主人公に気づく最終章では涙。叶わぬ想いとか親の子を想う気持ちは現代も変わりはしないから。優しい読後感⛩

Posted byブクログ

2021/03/26

時代小説もの。当時の江戸の暮らしをありありと想像できるほどの表現力はすばらしい。ただ、だれかにおすすめしたいかといえば、そこまでは。。といった作品ではあった。 熱源だったり、渦だったり(どちらもつまらなくはない)、直木賞は時代小説や歴史ものなどの評価がやや高い気がする。

Posted byブクログ