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烏百花 蛍の章 の商品レビュー

4.3

49件のお客様レビュー

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    21

  2. 4つ

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2020/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

単行本も買ってるけど文庫版も買って読了。 毎度の事ながら阿部さんの書く文書には匂い立つ瑞々しさがあるなぁ… 草花の香りが読み手のこっちまで漂ってくる。 今回の本のテーマが恋。 澄男大好きな自分からしたらしのぶひととわらうひとは本当に堪らない。 特に澄男が真摯に真赭に心情を語るわらうひとなんて心が締め付けられ過ぎて泣いた。 自分にさしだせるものはこの気持ち一つだけ。 でもそれって、人によるかもだけど富だ名声だ、政治力だなんだという人の汚い部分に巻き込まれて育ってきた貴族の特に真赭なんかは『あなたの事が好きです。』と言うこのたった一つの気持ちは特に尊いものなのでは? と感じた。 きっとそれは山内の世界だけでなく現実の世界でも重要な事だよなー。 上質な短編集、ご馳走様でした。

Posted byブクログ

2020/09/25

短編集はあまり好きじゃなくて、敬遠する傾向があるけど、好きなシリーズなので、読んでみました。 結果、読んで良かったです! どの話も物足りなさを感じずに読めました♪ 奈月彦と浜木綿の初対面の話が個人的には◎

Posted byブクログ

2020/09/22
  • ネタバレ

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・しのぶひと 雪哉が勁草院にいる時、姉思いの明留を中心に澄尾の秘めたる恋心の話。真赭の薄の雪哉への優しい思いが伝わる反面、澄尾が何というか。。。 ・すみのさくら 浜木綿の幼少期の話。若宮との邂逅も。育ての親である青嵐との別れのシーンも夕虹(浜木綿の母)への想いにあふれており良かった。 ・まつばちりて 松韻と忍熊の愛し愛される物語。そこに入ってくる順の嫉妬。そして、大紫の御前による人に愛されることがない人のがゆえの憎悪。大紫の御前には絶対に幸せになって欲しくはないと思えるようなエピソードだった。 ・ふゆきにおもう 雪哉の母親である梓と冬木の話。冬木と同じくらいに雪哉を思う梓が良い母親すぎて羨ましくなってしまう。 ・ゆきやのせみ 雪哉と若宮のほんわかエピソード。 ・わらうひと 千早の妹の結の話。

Posted byブクログ

2020/09/21

すみおさんはほんとに幸せになってもらいたい 結ばれる方も見てみたいが、このままの方も見ていたい まつの話は辛かったなぁ

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2020/09/20

しのぶひと/すみのさくら/まつばちりて/ふゆきにおもう/ゆきやのせみ/わらうひと わかりやすい恋、わかりにくい恋、すなおな恋、しのぶ恋、かなしい恋、見かけが違っていてもどんな恋にもそれぞれの思いがある。 いろいろな恋の色々な想いに浸って泣いたり笑ったり。 思い切り泣いてしまった...

しのぶひと/すみのさくら/まつばちりて/ふゆきにおもう/ゆきやのせみ/わらうひと わかりやすい恋、わかりにくい恋、すなおな恋、しのぶ恋、かなしい恋、見かけが違っていてもどんな恋にもそれぞれの思いがある。 いろいろな恋の色々な想いに浸って泣いたり笑ったり。 思い切り泣いてしまったお話が ひとつ 。

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2020/09/16

八咫烏シリーズの幕間のお話で、本編とは、また違う感じで、面白かったです。 本編では、詳しくわからなかった真実などもあって、気になってたからわかって、スッキリという感じもありました。 ただ、実際には存在しない生物の生態を気にするのも無粋な話とは、思うんですけど、八咫烏が、卵胎生とい...

八咫烏シリーズの幕間のお話で、本編とは、また違う感じで、面白かったです。 本編では、詳しくわからなかった真実などもあって、気になってたからわかって、スッキリという感じもありました。 ただ、実際には存在しない生物の生態を気にするのも無粋な話とは、思うんですけど、八咫烏が、卵胎生という設定なので、じゃあ月のモノってないのでは?と変なことが気にかかってしまいました。

Posted byブクログ

2020/09/11

 ヒットする異世界ファンタジーを描く小説家は、本当に言葉を紡ぐのが上手い。だからこそその世界観にどっぷり浸かれるし、その表現豊かな文字から平凡な私の脳でも想像力たくましくなれる。  シリーズものが好きだと、こういった外伝にこそ登場人物の人となりや、想いの背景が描かれているので楽し...

 ヒットする異世界ファンタジーを描く小説家は、本当に言葉を紡ぐのが上手い。だからこそその世界観にどっぷり浸かれるし、その表現豊かな文字から平凡な私の脳でも想像力たくましくなれる。  シリーズものが好きだと、こういった外伝にこそ登場人物の人となりや、想いの背景が描かれているので楽しみでしょうがない。  思わず泣いてしまったのは「ふゆきにおもう」。外聞では見えない真実。雪哉の生母冬木と梓の関係に胸が詰まる。  「まつばちりて」もそういう意味では、最期の松韻は晴れがましくあったのだろうけれど、切なくも、はかなくも、なんとも言えない気持ちになる。  本編で気になってた、真赭の薄と澄尾のその後の関係も描かれていて、ラストちょっとにやけてしまった。

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2020/09/07
  • ネタバレ

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本編では語られなかった八咫烏たちの短編集。メインテーマは「恋」。 買って初日に一気読みしました。他のものが手につかないぐらい集中して読む小説は久しぶり。どのお話も私の予想を上回ってくるから、先を知りたくて止めどきがなかったです。 改めて、自分は阿部智里さんの作品が好きだと再認識。次の日発売の『楽園の烏』がより楽しみになりました!(そして『楽園の烏』読了。本編の展開に衝撃を受けこの作品の感想を書くのが遅れるという…) 以下、各物語の感想です。 (この感想文は『楽園の烏』を読んだ後に書いたので、第二部の内容にも少し触れています。) 「しのぶひと」「わらうひと」 今作品の最初と最後、真赭の薄と澄尾2人(羽?)のお話。第一部本編でも2人の関係は触れられていたので、その補間といった感じです。 おそらく、題名の主語はどちらも澄尾かな。2人の関係性の変化を表しているようで素敵。物語の最後が明るい話だとホッとします。 「ふゆきにおもう」 雪哉の母親、冬木と梓の物語。主従ながら、お互いを尊重している彼女たち。その関係が世間のしがらみで壊れたように思えても、梓と冬木の子ども達に対する愛情は心強い。こうした関係性大好きです。 なお、「冬木が男だったら朝廷を牛耳ることが出来る」という梓の評は、雪哉の将来を暗示している気がします。 「ゆきやのせみ」は今作品で唯一、恋が関係ないお話。奈月彦・澄尾・雪哉の水戸黄門みたいな珍道中。本編はどんどん進んでいるけれど、2人に追い回されている雪哉の物語はもっと読んでみたいです。 (『楽園の烏』を読んだ後この二編は思わず読み返しました。どちらもまだ子どもらしい雪哉の姿に、寂しさと切なさを感じます。) 「すみのさくら」 一番好き、浜木綿。彼女の行動はかっこよくて好きなので、その心情・過去が掘り下げられていて嬉しかった。奈月彦と桜の思い出に対して恩返しをしたいと思う浜木綿。物語として「烏に単は似合わない」のあせびとの対比が上手い。 「まつばちりて」 今作品で読後一番心に残ったお話。 本編からの登場人物は大紫の御前と奈月彦ぐらいなのだが。今作品の語り手である松韻とそのまわりの人間関係の描写に引き込まれました。

Posted byブクログ

2020/08/25

【秘めた恋。命がけの恋。大ヒットファンタジー外伝集】身分違いゆえ秘めた想い、愛を守るための嘘、命をかけた恋。150万部「八咫烏シリーズ」本編では描かれなかった、鮮烈な6編。

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