マスカレード・ナイト の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2021/09/03

マスカレードホテルがとても好きだったので、期待して読んだ作品でしたが、ちょっと残念でした。

まず全体的にツッコミどころ満載な不自然さが多く目立った様に感じます。

前作から引き続いだ、ストーリーの主軸となる登場人物も、前回はその聡明さが魅力的に描かれている様に思いましたが、今回は少々行き過ぎた表現が多く感じ、魅力半減かなと思いました。また、数人の新たな登場人物についても、それぞれの持つ背景が奇抜なものが多かったり、キャラクターも突拍子のないものが多かった様に思います。

結末についても、事件を起こした人物達の動機や背景などが、ストーリーの中から読み取れる部分が少なく、最後になって初めて明かされるような背景が多く、読み手が謎解きを楽しむ形の作品ではなかったと思います。

今までの東野圭吾作品の、読み手側を意識し楽しめる様素晴らしい計算の上描かれた作品を期待してしまった為、個人的には少しガッカリ感が強かったです。

2021/08/30

安定の面白さ、一気読み。
映画を見る前にと思って読んでみました。
新田と山岸、コンビ復活。
映画が楽しみ。

2021/08/27

面白かった。
ミステリーの面白さと、山岸さんの無理難題への対応が楽しめた。
日下部氏の無茶すぎるプロポーズへの要求と、狩野女史のそれを上回る要求を見事解決し、これまた年末には無理そうな中根さんの要求をも解決してしまう山岸さんがとても好き。その解決の仕方も、最初から天才のように閃くのではなく、泥臭く電話掛けまくってみたり、駆け回って様々な人に当たってみたりと、地道な感じがコンシェルジュという肩書きと正反対でそれもいい。
彼女のお客様が本当に望んでいるもの、を知って叶えようとする姿勢が素晴らしい。
ただ、それもまた対価を払う人々が相手だからで、なんだか金持ちが金にものを言わせてる感じもしてちょっともやもやもした。

フィナーレの仮面舞踏会の場面は豪華絢爛で、これは映像化したらめちゃくちゃ盛り上がるなーと思った。その場面だけでも映像で見てみたい。
しかし犯人はどうやるんだろう。こういうのは小説や漫画だとなんとかなるけど、実際に役者さんで演じるとちょっと無理があるのでは…と心配しなくもない。金田一少年の事件簿のドラマで同じような結末でポカンとした記憶があるので（笑）

2021/08/22

途中経過が一番面白くどんどん読み進めました。ラストは少し詰まり気味のように感じてしまいますが…。ホテルを眺めているように想像でき、楽しみました。

2021/08/18

マスカレードシリーズ3作目。
まぁそれにしてもコルテシア、大丈夫か？ってくらい色んなことが起きるホテルですわ。
それぞれの宿泊客の不審な動きが最後どう繋がるのかが気になって今回もほぼ一気読み。
最後全てがキレイに繋がるところはさすが。
今回はコンシェルジュになり、よりお客様からの要望のハードルが高くなった尚美の手腕にも脱帽。
来月公開予定の映画、発表されているキャスト、個性的な宿泊客、誰が誰を演じるのかも今から楽しみ。

2021/09/01

大晦日にホテル・コルテシアで開催する仮装パーティ「マスカレード・ナイト」で殺人事件が起こる旨の謎の密告通知が警察に届く。山岸はホテルコンシェルジュとして客からの多様な無茶な要望に対応していく。一方、新田はまたホテルフロントとして潜入し事件解決に奮闘。本作では、登場する多くの癖のある客の内情が複雑に絡まり合いながら、最終的に全てが紐解かれる。マスカレード・ホテルやイブよりも複雑に散りばめられた多くの謎や伏線が最後に一気に回収する流れが爽快でスッキリ。最後は読むのが止まりませんでした。新しい映画もとても楽しみです。

2021/08/13

久しぶりに読書しました（笑）
Amazonプライム・ビデオで
NCISを懐かしく見てしまったら
止まらなくって。。。

閑話休題
良いですね。
最後まで誰なんだろうと
悩みつつ読み進め
最後になって、なるほどな！
という展開。

日下部が調査で無理難題を
押し付けてるんだろうな
というのは最初に分かったため
そこに絡む仲根緑が
とは気づきませんでしたね

星5つ
と思ったのですが
どうもキムタクと長澤まさみが
チラついて（笑）
先入観なしに読めたらな
という事で星4つ。

2021/08/09

ホテルは映画、イブは本で見ました。映画の印象が強く主演の2人の顔が原作を読みながらすごくイメージできました。映画も楽しみです。

2021/08/12

今作は氏原という魅力あるキャラクターの登場が良かった。ヒール具合もいい塩梅で。
尚美に課せられる数々の無理難題も、一休さんのとんちのように解決していく様も楽しめた。個人的には、尚美が様々な問題にぶち当たっていく所がこのシリーズの好きなポイント。もしスピンオフがあるなら、尚美だけにスポットを当てた作品も是非読んでみたい。
ストーリーとしては、このホテルの一大パーティーをクライマックスに持っていくなど、スケール感も素晴らしかった。ただ、事件の真相はやや突飛すぎて、犯人が自白すればするほど興味を失ってしまった。
あと、意識してるのかどうかは不明だが、日下部が「じつに面白い」と言ったシーンは吹き出してしまった。
シリーズ3作を一気に読んだが、結局1作目が1番好きだった。特に尚美がホテルの仕事を志したきっかけになった受験期のエピソードが心に残っている。

2021/08/05

「あなたは新田刑事よりも先に真犯人を見破れますか？」

私はミステリ小説を読むとき、真犯人に気付かない方が嬉しいタイプなのですが、今作もやはり。
もしかして！と思ったら、見事ミスリードにひっかかってました。
悔しいというより嬉しい。
こうでないと結末まで読む楽しさが半減されちゃうので。
怪しい人物は多々いますが、見事に騙されました。
人の心を操る？読む？メンタリストみたいですね。

このシリーズもとても好きなので、また読めてよかったです。
新田刑事と山岸さんの間に何かは生まれないのかな。
最初から最後まで楽しめる作品でした。