インビジブル の商品レビュー
うん、普通。及第点。って感想です。 ハラハラドキドキでページをめくる手がとまらないって話ではなく、 途中で止めるほどではない、他に読むものがないってなかんじで読み終えました。 戦後間もない日本が舞台なので、なんか朝ドラを観るようなかんじ。半ば義務?みたいな。
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戦後の混乱がとても伝わる作品。 言葉が少し難しかったが勉強になった。 みんな生きる為に必死だったのだろう。
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過去の復讐による殺人事件 少し過去の描写があり、それが段々現在の捜査に近づいてくる。 戦前戦後の満州、大阪についての勉強になり大変面白かった。 終盤はさくさくさくっと終わった。 後日談や余韻がもう少しある方が好みかも。 全体的なストーリー、内容は面白かった!
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入念に下調べに基づき、戦後の混乱期の大阪を舞台にした警察小説。台詞の細部までこだわって描かれてるのはわかるが、その分ストーリーのダイレクトな面白さが削がれてしまった印象。3.2
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
楽しく読めました! 警察機構の今に繋がるものも感じ取れたのかな バディ?(2人1組)ものの典型的な組み合わせはベタな感じでしたが 事件の謎は良かったと思います。
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大阪て戦後の混乱の中起きた、連続殺人事件。 前半は警察内部の話が多くて、後半でようやく動き出し面白くなってきた。
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一行目:ここは御国を何百里、離れて遠き満州の、赤い夕陽に照らされてー。 上にたてついても信念を貫く男気、みたいなものと、激動の時代に翻弄され、考え方を真逆にしなければいけない間の葛藤が描かれた本が元々好きだ。 よって、この作品も大変面白かった。 現場叩き上げの主人公新城と東京...
一行目:ここは御国を何百里、離れて遠き満州の、赤い夕陽に照らされてー。 上にたてついても信念を貫く男気、みたいなものと、激動の時代に翻弄され、考え方を真逆にしなければいけない間の葛藤が描かれた本が元々好きだ。 よって、この作品も大変面白かった。 現場叩き上げの主人公新城と東京からやってきたエリート守屋。 上からの命令に従うだけの時代は終わり、誰でも自分の頭で考え意見することができる、そういう時代になったはずだった。しかし、現場は旧態然としている。 また、二人の対比だけではなく、空襲で生き残ってしまった姉冬子や、アヘンとわかっていても栽培しなければ食べていけない人々。多角的な視点があることによって、みんな懸命に生きている、ただそれだけという哀しみも伝わってくる。 当時の大阪の匂いが立ち上ってくるかのようで、見事な書きぶりだと思う。ミステリとしては評価が高くないが、小説としてだけでも十分魅力がある。 以下、印象に残った部分を。 「法律とは条文ひとつが変わるだけで、同じ行為を取り締まったり、逆に推奨したりもする。これこそが国家の、そしてそれを執行する我ら警察の権力の源泉だ。だがその本義は何か。国民の生命安全と財産を平等公正に守ることだ。そこを履き違えぬように、われわれは厳正でいる必要がある」 「己の頭で考え、己でその責を負う。…それが、民主主義って、やつじゃあ、ないのか」 それでも自分はあのとき背負っていくと決めた。…誰も彼も、自分の選択を、自分で背負っていくしかない。 そうか、自由であることは責任を伴うのだ、とあたり前のことを改めて教えてもらった。
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祖父母の世代が戦争経験者で、父が満洲生まれだったらしい(詳しい話を聞く機会もないうちに亡くなった)ので戦中戦後の雰囲気はなんとなく知っている。この作者は若いのにその情景をリアルに表現していてそのリサーチ力が凄いなと思う。若い主人公が現代の若者よりも老成しつつも青臭い怒りは持ってい...
祖父母の世代が戦争経験者で、父が満洲生まれだったらしい(詳しい話を聞く機会もないうちに亡くなった)ので戦中戦後の雰囲気はなんとなく知っている。この作者は若いのにその情景をリアルに表現していてそのリサーチ力が凄いなと思う。若い主人公が現代の若者よりも老成しつつも青臭い怒りは持っているのもその時代らしく(あとみんな喫煙者なのも時代だなあ)、想像しやすく読みやすかった。 逆に戦争を全く知らず、地理的にも疎い(私は関西の生まれで大阪にも数年いた)場合、どれぐらい話に引き込まれるんだろう。ミステリーとしては少し謎解き要素が弱いので警察小説+近代歴史小説として読むのがいいのだろうか。
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刑事ものとしても面白かったし、戦後の組織の解体、再編成などをよく知らないので、なるほど…となりながら読んだ。
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最初は、ちょうどぎこちない人物造形だと感じた。しかし、それも個性であり少しずつ動き出していった。 どこかの政党がイメージだけでばっこする現在よりも、混乱でバタバタしているこの小説の方がよほど、あの街らしい。
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