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名探偵のはらわた の商品レビュー

3.4

58件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    3

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2020/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何とか賞候補が多い。受賞してない。しまそーか。 過去の犯罪者が蘇り、生きた人間に憑依して殺しまくる。 死んだ名探偵と地獄から蘇って死んだ名探偵に憑依する名探偵。 想像力が豊かな作者だと思う。この想像力がいつまで続くのか見届けたいのである。 読んでる最中は楽しいんだけど、結末がね。

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2020/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

序盤での探偵の入れ替えは今村昌弘『屍人荘の殺人』の意趣返しのような気がしないでもない(って違う作家だけれど)。世界観が少しだけ似ているせいかもしれない。かつ事件の一つが世界観をうまく利用したトリック。表紙も遠田志帆さんだしね。ところどころにある過激な描写も流せる程度だったのでアクセントとしてはアリな範囲。他作品のタイトルがさらに過激なだけに躊躇していたけれど、読んでみようかな。古城&亘コンビの探偵譚の続編もまた読んでみたい。できれば前日譚として浦野&亘のコンビものも。本書のタイトルがダブルミーニングになっていて、最後のページで『君の名は。』と同じ作りになっていた。ここでもまったく同じにできなかったのは作者的には心残りか。

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2020/10/31

これもミステリなのか。探偵役が死亡するまでは没入していたが、特殊設定が凄くて死んだ殺人犯を召儺すると言う流れになってから読むペースを崩してしまった。グロテスクさを強調するのは作者ならではらしいが、はてさて。

Posted byブクログ

2020/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今回はグロ控えめという評判どおり、そこそこグロいくらいだったので読みやすかった。 連作短編に近い話であるため、話全体のインパクトは弱め。「名探偵のはらわた」とはそういう意味だったか。今回も特殊設定パズラーぶりは健在。中身がいれかわる前の浦野探偵の話ももっと読みたかった。読後感がよかったのがむしろ意外に感じた。

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2020/10/17

名探偵のはらわた、これは臓物をぐちゃぐちゃにして殺す凶悪犯罪者を捕まえるグロ系のミステリかと期待してしまうタイトル。実は全く違って、探偵助手の名前が”キムタク”的な”ハラワタ”であって…ちょっとだけ本当の腸も出てたけどね。 内容はまた白井さん得意の特殊設定で、現世で殺人鬼と呼ば...

名探偵のはらわた、これは臓物をぐちゃぐちゃにして殺す凶悪犯罪者を捕まえるグロ系のミステリかと期待してしまうタイトル。実は全く違って、探偵助手の名前が”キムタク”的な”ハラワタ”であって…ちょっとだけ本当の腸も出てたけどね。 内容はまた白井さん得意の特殊設定で、現世で殺人鬼と呼ばれるような犯罪者達が地獄に堕ちて人鬼となったのだが、召儺の儀で現生に復活!そして名探偵の古城は閻王にその人鬼達を屠るよう依頼され現生にやってきた。 んー、いつもの白井さんを感じる鬼畜っぽい部分もあるのだが、全体としてはファンタジーなのかなぁ。装画は遠田志帆さん。

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2020/09/30

第1章の途中までオーソドックスな探偵物の顔して進む。途中で作者の名前を確認してしまった。タイトル回収シーンは2回。そう来るか。 作者の過去作との比較で言うと、かなりマス受けに寄せた作品になっており、人に薦めやすいが普段に比べてパンチは弱い。 https://yowatarik...

第1章の途中までオーソドックスな探偵物の顔して進む。途中で作者の名前を確認してしまった。タイトル回収シーンは2回。そう来るか。 作者の過去作との比較で言うと、かなりマス受けに寄せた作品になっており、人に薦めやすいが普段に比べてパンチは弱い。 https://yowatarikun.com/meitantei-no-harawata/

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2020/08/26

なんかいつもの白井作品とはひと味違いました。 昭和の実際あった事件をモデルにした作品です。 実際の事件が気になって、ぐぐりながら結構時間をかけて読みました。 ・玉ノ池バラバラ殺人事件 昭和7年 ・八重定事件 昭和11年 ・津ヶ山事件 昭和13年 ・青銀堂事件 昭和23年 ・椿...

なんかいつもの白井作品とはひと味違いました。 昭和の実際あった事件をモデルにした作品です。 実際の事件が気になって、ぐぐりながら結構時間をかけて読みました。 ・玉ノ池バラバラ殺人事件 昭和7年 ・八重定事件 昭和11年 ・津ヶ山事件 昭和13年 ・青銀堂事件 昭和23年 ・椿産院事件 昭和19年 ・四葉銀行人質事件 昭和54年 ・農薬コーラ事件 昭和60年 「津ヶ山事件」がメインで話が進みます。 これは「八つ墓村」のモデルでもあるようです。 浦野探偵事務所で働く主人公、原田亘(通称はらわた)が、名探偵の浦野灸とともに事件を捜査していく。 「神咒寺事件」で事件に巻き込まれ、名探偵が大変な事態に。意外な展開になっていきます。 半分ファンタジーなお話でした。 いつもとんでも設定があった上でのトリック物が多かったのですが、今回は控えめ。 推理小説ならではのトリックや推理などをこれでもかと駆使しています。 読み進めながら、いつもと調子が違うなぁと拍子抜けながらも、新鮮な感じで楽しく読めました。 でも他とは違う表現の独特さは健在でした。 はらわたシリーズになるのかなぁ? タイトル回収が2度ほどあるのですが、読後ジワリとくる遊び心に癒されます。

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2020/08/19

表紙、かっけぇえええ!!惚れるわぁああ!! そして、人がどひゃどひゃ死ぬわー!!血がばしゃばしゃ飛ぶわぁー!! いろんな意味でテンション高いまま読了。 最初から最後まででいったい何人人が死んだのか… それにしても情報量の多さよ。この情報量の多さでわちゃわちゃしちゃうけど中身はしっ...

表紙、かっけぇえええ!!惚れるわぁああ!! そして、人がどひゃどひゃ死ぬわー!!血がばしゃばしゃ飛ぶわぁー!! いろんな意味でテンション高いまま読了。 最初から最後まででいったい何人人が死んだのか… それにしても情報量の多さよ。この情報量の多さでわちゃわちゃしちゃうけど中身はしっかと本格ミステリ。 昭和に起こった「人がたくさん死ぬ」事件の犯人たちが蘇るって!?よみがえった人鬼がまた人を殺しまくるって!?なんちゅう事件じゃ。これ人の手に負えぬぞ。 しかも探偵が…えっ!?と思っていたらそうきたか。いやいや、これはもう読むしかない。血まみれになりながら読むしかない。

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