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名探偵のはらわた の商品レビュー

3.4

58件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    3

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2023/12/31

普通に面白かった。いや全然普通じゃないんだけど白井さんにしてはこれは普通の範疇だろう。著者の作品も三作目となると、こちとらちょっとやそっとのげぼでは動じなくなっているので私自身の肝が据わってきた気がする。はじめは堅実な雰囲気のミステリーかと思いきや、急展開でキテレツな設定へと突入...

普通に面白かった。いや全然普通じゃないんだけど白井さんにしてはこれは普通の範疇だろう。著者の作品も三作目となると、こちとらちょっとやそっとのげぼでは動じなくなっているので私自身の肝が据わってきた気がする。はじめは堅実な雰囲気のミステリーかと思いきや、急展開でキテレツな設定へと突入する。キテレツなんだけど妙に話に筋が通っており、実際の事件をベースにしているというのもあってすんなり物語に入っていけた。覚えきれないくらい伏線&回収があって全てを納得できたかは疑問だが、文章は冴えていて随所にセンスを感じる一作。

Posted byブクログ

2023/12/08

いろいろとぶっ飛んでいて面白かったです! 謎もしっかりとしていて読みごたえがありました。 グロいシーンもありましたが、そこまでひどくない気がしました(「殺戮にいたる病」と比べてしまうとそんなにかなあ、と) 本格ミステリが好きな方はやめといた方がいいかもしれません…。

Posted byブクログ

2023/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 「名探偵のいけにえ」を先に読んだのだが、登場人物が多少被る程度で、特に話が連続していることはなかったので、特に問題なく読めた。むしろ時系列的にはこの話の方が後なので、ある意味で正しい順番で読めた。  「名探偵のいけにえ」に出てきた名探偵が今作で死んでしまうので、作者の意図した順番で読めないのは残念かもしれない。  前作では、「特殊な宗教団体の信者は怪我や病気を認識できない」という非現実的な設定があったものの、それ以外は実際にあった事件を元にしているためか特にファンタジックな設定はなかった。  しかし、今作では「過去の凶悪犯の魂が現代に蘇り、現実に生きている人間の体を乗っ取り、現代でも凶悪犯罪を起こそうとする」という、さらに突飛な設定であった。  ちなみに凶悪犯が起こした事件は実際に起こった犯罪が元になっている。そこは「名探偵のいけにえ」と同じであった。  凶悪犯を地獄に返すために死者の体を借りて復活した名探偵とその下僕原田亘のコンビが、凶悪犯一人ひとりと対峙していくため、短編集のように読める。  犯人は凶悪犯の魂で、生きている体を乗り換えていくという突飛な設定はあるが、それ以外は非常にロジカルで面白かった。

Posted byブクログ

2023/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「名探偵のいけにえ」の多重解決に惚れて購入。でも、今作はちょっと違う。ミステリを楽しみたい人には勧めない。 実際の事件をオマージュした殺人鬼が地獄から蘇り、それを同じく蘇った名探偵と退治していく話。 つまり、すでに犯人のプロファイリングと動機の解明が終了しており、捕まえて殺すための考察がメインとなっている。 この点は人を選ぶと思う。私には微妙だった。

Posted byブクログ

2023/10/15

岡山…ぼっけえ怖い所じゃあ!! 『名探偵のいけにえ』を読む前に本作を読んでいた方が感動が違うとの事でしたが、私は残念ながら順番が逆になってしまいました。ですが、逆に読んでも発見が色々ありました。 さて、いきなり全藤井風ファンを敵に回すような叫びから始まりましたが今回はかの有名な...

岡山…ぼっけえ怖い所じゃあ!! 『名探偵のいけにえ』を読む前に本作を読んでいた方が感動が違うとの事でしたが、私は残念ながら順番が逆になってしまいました。ですが、逆に読んでも発見が色々ありました。 さて、いきなり全藤井風ファンを敵に回すような叫びから始まりましたが今回はかの有名な津山三十人殺しの事件がかなり重要な要素となっております。 他にも古い時代の有名な猟奇事件が出てくるのですが、いけにえでも思いましたが実際の事件を料理されるのが本当にお上手!! 見事に白井さんのオススメ料理に仕上がっています。 どういう脳みそをされているんだろう、欲しい…。 今回は名探偵、浦野灸と助手の原田亘が大活躍。 亘のあだ名が『はらわた君』なのでこれがタイトルかと思いきや、ダブルミーニングである事が分かった時は図書館で声を出してしまいました。(何かとあちこちで恥をかいている私) 前半は岡山にある寺が放火され死人が出てしまった事から、過去から続いている放火事件を調査して解決を目指す、という本格ミステリーで進行して行きます。 えらい続編では趣向を変えたんだなあと油断しておりましたら… ひっくり返ったぁ!!特殊設定ミステリーにそれはもう綺麗な一本背負い級にひっくり返ったあ!! 儀式の類も伏線なのかと思いきや、そう来ましたか! ここから怒涛の展開がスタート。 いつの間にやら名探偵vs殺人鬼の壮絶バトルが始まります。 これでもかと言う位に読者を一本背負いしながらいよいよ舞台は問題の最終ステージ、岡山へ。 待ちに待ったラスボスとの最終バトルに期待感が高まります。 バトル時の謎解きも完成度が高く、特殊設定ならではのトリックがとにかく面白くて次はどうなる?!とずっとワクワクさせてくれますし、助手のはらわた君の目覚ましい成長ぶりも応援したくなります。 何より、浦野進化バージョンとはらわた君のやりとりが楽しくてバディとしても最高です。 これまたラスボスの強キャラ感が凄いんですよね、勝てる気がしない…。 こんなのが目の前に居たら死んだフリをします。 ところで、作中に出てくるB級臭い映画の『アリスインスラッシャーランド』が面白そうで観たくなり検索した所、架空の映画でした。いつか億万長者になったら撮りたいですね。 確かにこちらを読んでからの方が『名探偵のいけにえ』を読む時の感慨深さに差は出そうなので、未読の方はこちらのはらわたから読まれた方が良いかも知れません。 とは言え、いけにえの方が有名になっている気がするので私もですがいけにえから読まれた方が多いと思います。どちらが先でも違った感慨深さを味わえますので、順番が逆でも全然楽しめます! そんでもう一度『名探偵のいけにえ』を読めばせわーねー。(岡山弁で問題ない、という意味らしいです。使い方あってるのか?)

Posted byブクログ

2023/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昔の凶悪事件の犯人たちが召難によって、現世に生き返る。そして再び凶悪事件を起こしていく。それを止めるべく進むはらわたの物語。 信頼していた探偵が死に、中々悪い探偵が降りてくるのは衝撃的だった。ダークヒーローっていう感じ? 助手もとい従者のはらわたが、名探偵へと成長を遂げていき最後、同僚と言わしめていたのは感動した。 続編あるのか?古城はまた死ぬのか? さくさく読めてちょっとオカルトちっくで面白かった。

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2023/09/16

白井さんの作品はグロいというイメージがずっとあったのですが、「名探偵のいけにえ」に引き続き全然グロくなかった。はらわたって付いてるからつい…原田亘だから、略してはらわたなんですね。 そして、昭和の殺人鬼が現代に蘇り、現代人の体に憑依して殺人を犯すという特殊設定モノとは全然想像して...

白井さんの作品はグロいというイメージがずっとあったのですが、「名探偵のいけにえ」に引き続き全然グロくなかった。はらわたって付いてるからつい…原田亘だから、略してはらわたなんですね。 そして、昭和の殺人鬼が現代に蘇り、現代人の体に憑依して殺人を犯すという特殊設定モノとは全然想像してなくて、最初めちゃくちゃ戸惑いました。一話目で探偵が死んじゃうなんて。でも、死んだ探偵浦野灸の体を使って蘇った古城倫道がすごく魅力的で、ぐいぐいと物語に引き込まれました。全体を通して、名探偵の助手であった原田亘が名探偵になるまでの話としてすごく良かったです。

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2023/09/10

読む価値の無い駄作。 how done it系の小説は、いかに推理に納得性を持たせるかが重要になってくるが、本作にはそれが全く無く、「はぁ~??」の連続であった。予想外の展開、壮大な伏線回収を狙いたいんだろうけど、はっきり言って無理矢理な後付け説明がダラダラと続き、読む気が失せる...

読む価値の無い駄作。 how done it系の小説は、いかに推理に納得性を持たせるかが重要になってくるが、本作にはそれが全く無く、「はぁ~??」の連続であった。予想外の展開、壮大な伏線回収を狙いたいんだろうけど、はっきり言って無理矢理な後付け説明がダラダラと続き、読む気が失せる。 主人公を初めサブメンバーもキャラが薄く、物語としての誉める要素が全く無い。 時間がもったいないので、全話読むのはやめて別の作品(もちろん別の作者)を探すことに。 その作者の作品はもう二度と読まないと思います。

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2023/07/06

名探偵と助手の話、だと思ってた。途中名探偵と従者の話になってから、ちょっと待って何始まった!?ってなって楽しい。タイトルもあぁそういう意味、あぁ!?そういう意味!?となって作者に振り回される。最後のコーラって古城が用意したやつ?

Posted byブクログ

2023/06/09

阿部定事件や津山三十人殺し等の事件を彷彿とさせる昭和の凶悪犯罪の犯人達が2015年に人に取り憑く人鬼として蘇った。過去を踏襲した事件を起こす人鬼達を再び地獄に叩き落とす為に名探偵と助手の原田亘(ニックネーム:はらわた)が立ち向かう。人鬼が何時でも他の人間へと憑依可能だという設定を...

阿部定事件や津山三十人殺し等の事件を彷彿とさせる昭和の凶悪犯罪の犯人達が2015年に人に取り憑く人鬼として蘇った。過去を踏襲した事件を起こす人鬼達を再び地獄に叩き落とす為に名探偵と助手の原田亘(ニックネーム:はらわた)が立ち向かう。人鬼が何時でも他の人間へと憑依可能だという設定を存分に活かし、推理に推理を重ねていく展開は相変わらず切れが良い。何気ない描写も組み込んでくるから油断禁物。はらわた君が探偵の浦野と出会う交番の話と集大成な「津ヶ山事件」が特に好み。白井さんなのにグロ描写が常識範囲内(感覚麻痺ではないはず)だし、タイトルの不穏さからは掛け離れたラストに繋がる展開で白井さんどうした?と読後ちょっと困惑した。万人向けを目指してる?

Posted byブクログ