アンダードッグス の商品レビュー
農水省を不祥事で追われた男があるイタリア人富豪から香港の銀行の貸金庫に保管されている重要機密書類を強奪するように要請され、実行する~を描く作品。アメリカ、中国、イギリス、日本を巻き込んだ壮大なストーリーで最後まで飽きさせない。 ただ、登場人物に癖がありすぎて話しをかなり複雑にして...
農水省を不祥事で追われた男があるイタリア人富豪から香港の銀行の貸金庫に保管されている重要機密書類を強奪するように要請され、実行する~を描く作品。アメリカ、中国、イギリス、日本を巻き込んだ壮大なストーリーで最後まで飽きさせない。 ただ、登場人物に癖がありすぎて話しをかなり複雑にしている、更に現代の日本と20年前の香港との物語が同時並行で進んでいくのだが、それが物語をより分かりにくくしている。個人的には、本線のストーリーだけでも十分に魅力的な物語だと思います。
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農水省の元官僚が依頼された、香港に隠匿された世界を震撼させうるアメリカの秘密書類の奪取計画。 この秘密を巡って、アメリカ・中国・イギリス・ソ連が絡んで裏切りとアクションの連続する争奪戦が展開する。 確かにその通りだけど、風呂敷を広げ過ぎてキャラは描けていないし、動機も薄っぺらで...
農水省の元官僚が依頼された、香港に隠匿された世界を震撼させうるアメリカの秘密書類の奪取計画。 この秘密を巡って、アメリカ・中国・イギリス・ソ連が絡んで裏切りとアクションの連続する争奪戦が展開する。 確かにその通りだけど、風呂敷を広げ過ぎてキャラは描けていないし、動機も薄っぺらでただたんにストーリーを複雑にしているだけで話の進行はもたつきがち。 何より、現在と過去を交互に描く手法もこの作品に関して言えば全く不要で単に話のリズムを壊しているだけ。 日本の作家にしてはスケールの大きい作品であるのは間違いないが、枝葉が多すぎで整理がついてないために読んでて没入できなかった。
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2つの時系列で進んでいくストーリー。 誰が味方で誰が敵なのか?裏切りと死の連続。そんな本格的なハードボイルドなのに主人公は素人。でもものすごい学習能力でプロ顔負けの策略をめぐらす。 …最後が良かったです。やっぱり。
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元農水省官僚が香港で巻き込まれた各国間のトラブルをかいくぐつつ生き延びようともがくハードボイルド。 素人のはずの主人公が二重三重の策を講ずる生存能力や学習能力がすごい。 官僚が皆これほど優秀なら日本の将来は明るいと思える。 人が大勢死ぬが、安売りしているわけではない。
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なかなかにぶっ飛んでいて、なかなかに複雑で、疾走感があり、ハードボイルド。 登場人物は多いし、覚えたと思ったら殺されるし、仲間だと思ってたら裏切るし。 なかなかに面白い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中国返還直前の香港を舞台としたサスペンスミステリー。 自分も1995年から香港経由の中国出張に行きだしたので、当時の香港の様子が懐かしかったです。 設定は荒唐無稽ではありますが、手に汗握る展開と幕間的に挿入される現代(2018年)の義娘の物語がミステリアスに先の展開を想像させられて、一気読みしました。 船戸さん亡きあと、国際的スケールのサスペンスミステリー第一人者は長浦さんに決まりかな。
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初読の作家さん。ジャンルは全く違いますが、のめり込んだ未必のマクベス思い出しました。しかし、複雑で次々と新しい人物出てきて、混沌を極めた印象。なかなか進まないし。元官僚とは思えない身のこなしと言動。こんなことできるの?感がたえず湧き上がりました。全ての駒を出してきた感も。終盤の荒...
初読の作家さん。ジャンルは全く違いますが、のめり込んだ未必のマクベス思い出しました。しかし、複雑で次々と新しい人物出てきて、混沌を極めた印象。なかなか進まないし。元官僚とは思えない身のこなしと言動。こんなことできるの?感がたえず湧き上がりました。全ての駒を出してきた感も。終盤の荒技には驚かされました。光が差すラストはよかったです。
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1997年の香港返還を舞台にした作品。 まるでスパイ・アクション映画のような展開。 過去と2018年の現在が入り混じり、人物関係が意図的に隠されているので、ちょっと大変。 でも安心して読めるのは、現在が描かれているからなのかもしれません。 いろいろ設定などに文句はありますが、細か...
1997年の香港返還を舞台にした作品。 まるでスパイ・アクション映画のような展開。 過去と2018年の現在が入り混じり、人物関係が意図的に隠されているので、ちょっと大変。 でも安心して読めるのは、現在が描かれているからなのかもしれません。 いろいろ設定などに文句はありますが、細かいことを言わなければ楽しめる作品です。 ハラハラ・ドキドキ・スカーッとしたいのであればおすすめ。
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裏金作りに巻き込まれ全てを失った元官僚の古葉慶太は、イタリア人大富豪に世界を揺るがす計画を託される。それは、国籍もバラバラな“負け犬”仲間たちとチームを組み、香港の銀行地下に隠された国家機密を奪取するというものだった―。敵は大国、狙うは国家機密!1997年、返還前夜の香港で、負け...
裏金作りに巻き込まれ全てを失った元官僚の古葉慶太は、イタリア人大富豪に世界を揺るがす計画を託される。それは、国籍もバラバラな“負け犬”仲間たちとチームを組み、香港の銀行地下に隠された国家機密を奪取するというものだった―。敵は大国、狙うは国家機密!1997年、返還前夜の香港で、負け犬たちの逆襲が始まる。超弩級ミステリー巨編! 初めて著者の作品を読んだ。一公務員がここまで暴れますか?という不自然さは、この際目をつぶる。香港を舞台にしたノンストップアクション小説は読ませます。
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260ページで小休止(苦笑)リボルバー・リリーみたいなスピード感がなくて登場人物も多くまとまりがなかった。
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