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アンダードッグス の商品レビュー

3.6

66件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2021/07/20

1997年香港の各国を巻き込んだ強奪事件の顛末と2018年、21年前の事件の生き残りの古葉の娘が託されたものを知る旅の二つの年を交差させながら物語は進んでいく。裏切りや各国情報機関との駆け引きなど映画を見ているような展開で面白かった。

Posted byブクログ

2021/07/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読書備忘録596号。 ★★★☆。 第164回直木賞候補作。 正直、えっ?直木賞候補作?という感覚でした。 以下、どこまでも個人的評価です! 映像にしたらマシになるストーリー。封切り前の予告動画では、派手なドンパチとキレイどころを並べて、中国返還間際の香港という図を組み合わせればワクワクさせることが出来る。ただ、映画館に足を運ぶと???という感じで飯でも食って帰るか・・・。という流れが容易に想像できるB級超大作。笑 1997年中国返還直前の香港。とある銀行から、公開されると西側諸国に激震が走る内容の国家機密が記されたフロッピーディスクと書類が運び出されるという。 西側諸国の悪人たちに自分の会社を潰され、親族を自殺に追いやられたことで恨みをもつイタリア人富豪のマッシモがこの国家機密を奪取する計画を立てる。 それを忠実に実行する部隊のリーダーに元農水省官僚の古葉がスカウトされる。古葉は農水省の裏金作りの責任を負わされ屍となって一般商社に勤めている普通のサラリーマン。 しかし、その業務遂行能力、事件後の過剰なまでの猜疑心は常人を遥かに・・・。 一方、2018年。同じ古葉という女性が、インターネット上でスパイウェアなどを使って入手した不正情報による投資で私腹を肥やして捕まった。しかし、なぜか中国大使館の外交官特権で保釈され、香港へ・・・。 1997年の国家機密奪取のドタバタドンパチ。これが、実はこうだった、実はああだった、という所謂ご都合主義的に。ドンパチで人がどんどん死んでいくのに主人公は傷を負うけど死なない。そして古典的に女性に甘く、騙され、女性をかばうバカな男どもの味付け。 真に米国も揺るがす国家機密なのであれば、あんな程度の妨害で済むはずがない。笑 登場人物を多くすれば良いというものでもない。そして殺す。リボルバーリリーの時にそうだったけど、どうも私の好みに合わない。 そして2018年は、どうでも良い繋ぎで1997年の核心に近づけていく。こちらも最後は想像したくないけど、想像できてしまう結末にきちんと着地。笑 第164回直木賞の審査員の選評を観ても、ほぼ皆様同じ感覚なんだなと安心した。笑 フィクションだけど、緻密な設定と分析とありそうな結末という組み立てを好む私は、せっかくの面白いテーマを単なる活劇にしてしまった作者にがっかり。辛口ですみません!

Posted byブクログ

2021/07/08

評価の高い作品でしたが、自分の好みではなかったので評価は星2つとなりました。素人が国際的抗争に巻き込まれる設定に説得力がなく、撃たれても生き延びるスーパーヒーロー的なところもやり過ぎ感があり。他にもツッコミどころはありますが、いろんな要素がてんこ盛りで冷めてしまいました。でも映画...

評価の高い作品でしたが、自分の好みではなかったので評価は星2つとなりました。素人が国際的抗争に巻き込まれる設定に説得力がなく、撃たれても生き延びるスーパーヒーロー的なところもやり過ぎ感があり。他にもツッコミどころはありますが、いろんな要素がてんこ盛りで冷めてしまいました。でも映画化したら面白いと思います。

Posted byブクログ

2021/07/03

読み初めは、いけてる設定に思えた。裏金作りでしっぽ切りされた元農水省官僚の商社マンが主人公で、エリートに違いないけど大学も入省先も希望かなわず挫折感を味わっている一般人。なので、冷酷非情な暴力続きのストーリーながら、ハードボイルドには分類されんのだろうか。定義が分からん。どうあれ...

読み初めは、いけてる設定に思えた。裏金作りでしっぽ切りされた元農水省官僚の商社マンが主人公で、エリートに違いないけど大学も入省先も希望かなわず挫折感を味わっている一般人。なので、冷酷非情な暴力続きのストーリーながら、ハードボイルドには分類されんのだろうか。定義が分からん。どうあれ小説において反道徳的なものも嫌いじゃないが、これはいささかまとまりがない。敵は英米露中独仏の連中に日本政府。チームメイトも裏切り者だらけで、頼れる仲間を含めてことごとく死んじまう。ミステリーの解とて頭の整理が追いつかずギブアップ。

Posted byブクログ

2021/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

政界に嵌められて失意の中に生きる元官僚が、香港で世界的規模の一大スキャンダルをめぐる陰謀に加担することを余儀なくされる。 その20数年後、コミュニティ障害を持つ若い女性が、同じく香港に招待され… アクションシーン満載、どんでん返しに次ぐどんでん返し…それって誉め言葉やと思ってたけど、この本では正直食傷気味。オオカミ少年になってしまうくらい全編にわたって、裏切り続出、何かのフラッグが立っては仲間が裏切り死んでいく…の繰り返しだけ。突然出てくる登場人物の多さで、誰が誰やら分からなくなるし、主人公の賢さもご都合主義が垣間見え、正直げんなり。 勢いに乗じた映画、それも膨大な予算をかけてアクションシーンガンガン盛り込むエンタメ系…にしたらおもろくなるかもしれないが、小説ではこの展開はちょっとツラいと思うのだが。

Posted byブクログ

2021/06/06

2021.6 ジェットコースターみたいな小説。ただちょっとクドいところもある。お腹いっぱいです。でも面白かった。

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2021/06/05

滅茶滅茶面白かったです。 誰が味方で誰が敵なのか、わからない中、話が進んでいくのがワクワクしました。 多少、ご都合主義的な部分もありましたが、 ハッピーエンドが好きな私としては、大満足です。

Posted byブクログ

2021/06/04

誰が味方かわからなくなる、裏切りと裏切りと裏切りの展開。 終始緊迫した状況で、スピード感あふれる作品。 重要な登場人物がたくさん出てくるので、名前を覚えるのだけ気をつけないと、話についていけなくなる。 映画化して欲しいなぁ。

Posted byブクログ

2021/05/24

オトラジで石田さんが「直木賞には面白すぎる」と仰っていた一冊。 400ページ近い長編だけれど、それを感じさせないくらいのスリリングな展開と物語の魅力に引き込まれて一気に読破。 実写化は難しいだろうけれど、アニメ化とかはしてほしいくらいスゴく魅力的な一冊。 長浦さんの他の作品も気に...

オトラジで石田さんが「直木賞には面白すぎる」と仰っていた一冊。 400ページ近い長編だけれど、それを感じさせないくらいのスリリングな展開と物語の魅力に引き込まれて一気に読破。 実写化は難しいだろうけれど、アニメ化とかはしてほしいくらいスゴく魅力的な一冊。 長浦さんの他の作品も気になるな~

Posted byブクログ

2021/05/21

二つの時代を行き来しながら様々な国の思惑とそれに立ち向かった者たちを描く作品。裏切りと寝返りが多過ぎてかえって混乱。どんでん返しはこの半分で良い。半分のボリュームで読みたい作品。

Posted byブクログ