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あなたを閉じ込める「ずるい言葉」 の商品レビュー

3.5

104件のお客様レビュー

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2020/12/05

ブクログのランキング上位にあがっていて読みたいと思っていた本。 これはタイムスリップして十代の自分に手渡したいですね。 大人や友人に言われて、あるいは思わず言ってしまって「モヤッ」や「イラッ」とした言葉について、それがなぜそんな感情を引き起こしたのか、なぜいけないのか、を懇切丁...

ブクログのランキング上位にあがっていて読みたいと思っていた本。 これはタイムスリップして十代の自分に手渡したいですね。 大人や友人に言われて、あるいは思わず言ってしまって「モヤッ」や「イラッ」とした言葉について、それがなぜそんな感情を引き起こしたのか、なぜいけないのか、を懇切丁寧に、論理的に分析してくれています。 本当は自分で考えたいのだけれど、経験と知識が浅い子供や、自分の考えに凝り固まった大人は、何かヒントがないと、今の状態からは抜けだしにくい。 そんな状態から解き放ってくれるかもしれない、良本です。 大人の自分もこのシチュエーションだったら、もしかしたら言ってしまうかもしれない「カクレ悪意」「カンチガイ善意」が29シーン。 著者のように、よく考えていれば気がつくことができるかもしれないけれど、頭の回転の良くない自分にはハッとする指摘ばかり。 でも、こういう言葉を発する人/時って、相手のことを本当に考えてない人/時じゃありませんか? 会話の中で親や仲間から言われてきたことがうっかりテンプレ的に出ちゃうような気がします。自分の頭で本当には考えていない。 あと、賢く見られたい、とか、優しく見られたい、とかいう邪念が隠れているときにも。 言葉というのはどんな言葉も他者を傷つける可能性があると思うのだけれど、それを最小限に抑えたい人におすすめの厳しく、優しい本です。

Posted byブクログ

2020/12/02

全てが建前の道徳の教科書としてはありだと思うが、この本のように言ってくる「大人」を信用するなと身内にはそっと言うと思う。 そういう「大人」は別のずるさを装備してるから。

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2020/12/01

テーマ自体も面白いですが、特に著者の気持ちや考え方が所々に文章に現れているため、読んでいてとても面白いです。

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2020/11/22

モヤッとする言葉の何が問題なのかだけでなく、どうして相手がそのような発言をしてしまうのか(嫌がらせではなく、防衛反応のようなケースもある)という点に冷静に触れており、考えの整理に役立つ。相手を傷つけないためには、自分のためではなく相手のための会話に集中すること、正しい知識を身に着...

モヤッとする言葉の何が問題なのかだけでなく、どうして相手がそのような発言をしてしまうのか(嫌がらせではなく、防衛反応のようなケースもある)という点に冷静に触れており、考えの整理に役立つ。相手を傷つけないためには、自分のためではなく相手のための会話に集中すること、正しい知識を身に着けておくこと、「傾聴」のような適切な態度をとること、を心掛けるのが大切だと感じた。 中高生向けだからか漢字が少なく、平易な単語ばかりが使われており若干読みにくい。

Posted byブクログ

2020/11/22

・ただしイケメンに限る…好意を持たれたとしても、それを受け入れる必要はない。イケメンに限って何が悪いの? ・そのうち気が変わるんじゃない?は、相手の選択を否定する言葉。 ・自分のことを悪く言うことと、他人に対して悪口を言うことは同じではない。 ・しんどい状況を打ち明けられた...

・ただしイケメンに限る…好意を持たれたとしても、それを受け入れる必要はない。イケメンに限って何が悪いの? ・そのうち気が変わるんじゃない?は、相手の選択を否定する言葉。 ・自分のことを悪く言うことと、他人に対して悪口を言うことは同じではない。 ・しんどい状況を打ち明けられたら、「助ける、支える」ように考えがち。「そうなんだ」と聞いて受け止めるだけでよい。助けを求められたら、できる範囲で手助けして、無理なら他人を巻き込む。 ・「いい意味で」は、全然「いい意味」になっていない。 ・「悪気がない」のは、許せる理由にならない。

Posted byブクログ

2020/11/12

これは日本語を使ってコミュニケーションをするすべての人に読んでほしい一冊。その理由は、きっと読む人読む人で十人十色の反応になると思うから。 学者さんの本だからと言って黙る必要はない。 むしろ、「でも」とか「そうは言っても」とか、いろいろ反論したくなる部分もあるはずで、29のシー...

これは日本語を使ってコミュニケーションをするすべての人に読んでほしい一冊。その理由は、きっと読む人読む人で十人十色の反応になると思うから。 学者さんの本だからと言って黙る必要はない。 むしろ、「でも」とか「そうは言っても」とか、いろいろ反論したくなる部分もあるはずで、29のシーン全部に「なるほど、そうだよな」と納得しちゃう人はコミュニケーションにも正解があると思い込んでいる。間違っちゃダメなのは、多種多様な人がいる中でコミュニケーションにおいて、「これが正解!」なんてものはあり得ない。 そういう正解好きな人は、また別の本を読めば、そこに書いてある通りに考えがコロコロ変わる可能性が高い。そうやってフラフラしてる内に、結局、どれも正解にしか見えなくなってくる。これは、迷ったあげく、入り口に戻ってしまうような堂々巡りの状態だと思う。 なんだかんだ書いたけど、素直に面白い本だと思う。 年末にでも読んでもらって、家族で話し合ってみたり、友人と話し合ってみるとより楽しめる気がする。その方が一人で読むより実りもありそうだ。 話し合う中で、うっかり本の中で取り上げられている言葉を使ってしまったりもしちゃいそうで、それをネタにみんなで笑い合うのも、また一興。 読み終えてひとつだけ間違いないと言えるのは、「言葉って、やっぱり奥が深くて、何よりとっても、面白い」ってこと。 もっともっと、言葉について知りたくなる一冊であり、日常使われるいろんな言葉に議論が起きそうだからこそ、多くの人に触れてほしいと思う。

Posted byブクログ

2020/11/04

モヤモヤを上手く言語化してくれてスッキリしたと同時に自分もこんなこと言ってしまっていたのではないかと思った。 高校生の妹にプレゼントしようと思います。

Posted byブクログ

2020/11/04

『10代から知っておきたい』とタイトルにある通り10代の読者を想定した内容だけれど、詭弁を弄し理不尽を押し付ける固定観念が強い大人が読んだほうがより刺さるんじゃないかと思う。 正論で痛い所を突かれて反発も大きいだろうけど。

Posted byブクログ

2020/10/28

すごくよかった!!!!! 10代から知っておきたいとあるけれど、これを現役中学生高校生の時に読めていたらどれだけ良かったかなと思った。 基本的には「ずるい言葉」の話だけど、著者が差別を考える社会学者なだけあって、途中でフェミニズムにまつわる話やLGBTQの話が出てきて、学生の頃っ...

すごくよかった!!!!! 10代から知っておきたいとあるけれど、これを現役中学生高校生の時に読めていたらどれだけ良かったかなと思った。 基本的には「ずるい言葉」の話だけど、著者が差別を考える社会学者なだけあって、途中でフェミニズムにまつわる話やLGBTQの話が出てきて、学生の頃ってなかなかフェミニズムに触れたり知ったりする機会がなかったように思う(LGBTGについても同様に)ので、こういった中高生にも分かりやすい平易な文と手を伸ばしやすいイラストで作られた本に、こういった内容ががっつり入って来てくれているのは貴重だし価値だと思った。 特に痴漢の話だと、一番被害を受けるのはその年代なので、「傷ついていると認めてもらえなくて傷つく」当事者がもしこの本に出会って読んだとしたら、救いだろうなと思った。 また、それ以外にもたくさんの哲学や社会学用語が出てきて、深堀りしたい人は割とそこからどこまでも探していけるし、大人の初心者にとっても分かりやすい入門書のようなものだと感じた。

Posted byブクログ

2020/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

基本的には納得できる部分が多かった。例文となる会話があり、その後に解説があるため、読みやすい。 一読した限りでは、「ずるい言葉」が使われる背景には、対象を知ろうとしないとか物事に対する決めつけだとか、もしくは自分の考えを正当化したいといった気持ちがあるのかなと把握した。あとはこうあってほしいという願望。 ただ一方で内容が極端に思える箇所もあった(何度も読めばちゃんと理解できるかもしれないので、あくまで現時点である)。 とはいえ、自分自身の言葉を気をつけようと改めて思うことができたので、一度読んでみるのはありだと思うし、内容を鵜呑みにするというよりは自分自身で考えながら読むのがいいと感じた。

Posted byブクログ