天久鷹央の事件カルテ 神話の密室 の商品レビュー
今回は中編×2本。 毎回のことながら医者の知識を使ったトリックが面白い。 これは簡単に医学部には入れないわけだ。笑 かかりつけの主治医もいつもわからないことはその場で丁寧に教えてくれるから、数え切れないほどの引き出しをもってるんだろうな。 今回も息ピッタリのたかたかコンビでした。
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人気シリーズ第11弾。今回はコンパクトな短編が2本でサクッと読める。1本目に出てくる小説家は著者の投影だったりするのだろうか?wメインは小鳥遊の空手部時代の旧友が登場する事件。キャラクターの背景が深まると同時に『名探偵コナン』で毛利小五郎が独力で真相に辿り着く回のような特別感も。
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プロローグ バッカスの病室 神のハンマー エピローグ 神話の密室…… 酒の神バッカスと神の振り下ろすハンマー どこから酒が湧き、どうやってハンマーが振り下ろされたか。 ふふん おもしろかったよ
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アルコール依存症の作家が酒の飲めないはずの入院中に泥酔した話と、小鳥遊の先輩のキックボクサーが急死する話。どちらも神話になぞらえていて、今後この路線もまたあるのかな?とも思わされる。今回は2編でこれまでと比べるとボリュームもやや抑え気味かな?という気もするけれど、全編通して楽しく...
アルコール依存症の作家が酒の飲めないはずの入院中に泥酔した話と、小鳥遊の先輩のキックボクサーが急死する話。どちらも神話になぞらえていて、今後この路線もまたあるのかな?とも思わされる。今回は2編でこれまでと比べるとボリュームもやや抑え気味かな?という気もするけれど、全編通して楽しく読ませていただいた。知念先生の本は終わりがキラキラし過ぎていて私には合わないこともチラホラあるんだけどこのシリーズにハズレ無し。鷹央先生や彼女を叱ったり振り回される周囲もまた好き。
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約1年ぶりに刊行された、シリーズ第11作。今回は中編2編とややボリュームは少ないが、相変わらず医療ミステリーとして完成度は高い。 Karte.01「バッカスの病室」。小鳥遊が救急部で勤務中、泥酔した人気作家の宇治川心吾が救急搬送されてきた。アルコール中毒らしい。元々天医会総合病院の精神科病棟に入院予定だった宇治川は、そのまま入院することになったが…。 このシリーズで似たような事例を読んだ記憶があったものの、はるかに驚愕する真相だった。おいおい、鷹央に診断してもらえてよかったなあ。宇治川がSNSのせいでメンタルを病んだという点は、読み流せない。自分だって時には辛辣なことを書くし、誰かのメンタルを削っているかもしれない。肝に銘じよう。 Karte.02「神のハンマー」。小鳥遊と鴻ノ池の目の前で、キックボクシングの新王者が、勝利の直後に死亡した。鷹央が手を引くと言い出したのは初めてではないが、今回は様相が異なるらしい? 小鳥遊の手で真相を明らかにしろという。死亡した新王者を始め、関係者は小鳥遊とは旧知の仲であった。 医学的知見はもちろんだが、リングに生きる者の心理が、真相を読み解く鍵だ。と書いてしまったら十分ネタばれかもしれないが…。鷹央にはとっくにわかっていたのだろうが、せめて解明したのが小鳥遊でよかったのかな。何が正しいのか、自分にはわからない。関係者たちは生涯問い続け、背負い続ける。 このシリーズを読んで色々な症例を知ったが、自分が知らない難病や症例は、まだまだ多いのだと実感する。現実社会はCOVID-19に翻弄されている。久しぶりに名コンビに会えて嬉しかった。早期の再会を願っている。
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アルコールが一滴もないはずの閉鎖病棟で泥酔を繰り返す人気小説家。キックボクシングのタイトルマッチ、勝利の瞬間にリングで死亡した王者。かたや厳重な警備の病院で、こなた千人以上の観客が見守る中で。まるで神様が魔法を使ったかのような奇妙な「密室」じけん、その陰に隠れた思いもよらぬ「病」...
アルコールが一滴もないはずの閉鎖病棟で泥酔を繰り返す人気小説家。キックボクシングのタイトルマッチ、勝利の瞬間にリングで死亡した王者。かたや厳重な警備の病院で、こなた千人以上の観客が見守る中で。まるで神様が魔法を使ったかのような奇妙な「密室」じけん、その陰に隠れた思いもよらぬ「病」とは?天才女医・天久鷹央が不可能犯罪に挑む。現役医師による本格医療ミステリ!
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天久鷹央の事件カルテシリーズ毎年この時期を楽しみにしています。スラスラと頭の中に入ってくるような文章なのですごい読みやすいです。
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特に関係性のない中編2編集.変わらず,医師故に知る医学知識をミステリィの鍵として使うのは,はじめから読者とは異なる土俵で問題を提示していて,単なるライトノベル的物語として表層的に読む以外に選択肢がない.神話にまつわる密室という表現は大げさに過ぎる.神話には様々な物質の神様がいるの...
特に関係性のない中編2編集.変わらず,医師故に知る医学知識をミステリィの鍵として使うのは,はじめから読者とは異なる土俵で問題を提示していて,単なるライトノベル的物語として表層的に読む以外に選択肢がない.神話にまつわる密室という表現は大げさに過ぎる.神話には様々な物質の神様がいるのだから,大抵のものは当てはめられる.
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大好きなシリーズ。 今回も鷹央と小鳥、小鳥と鴻ノ池の掛け合いが良かった〜。 読んでると時々鷹央がアニメのコナン君とキャラが被って感じる(笑) 初じゃないかなぁ、鷹央が小鳥を認めるのって。 あと、鴻ノ池はホントは小鳥遊が大好きなのではと考えてしまいます。
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