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ガーデン の商品レビュー

3.5

77件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2025/02/09

出てくる女性のちょっとした一面が私が持っている一面でもあって、こういう風に見えるんだなって客観的に思ったりもした うまく説明できないけどとても好きな作品でした

Posted byブクログ

2025/01/26

人間に疲れた時に、味方が欲しくなってこの本を読み始めた。 「放っておいてほしい」の一言が、今の私の気持ちの全てを代弁してくれていたから。 本編は植物の匂いと色彩で満たされていた。 眠る時に肺いっぱいに香りを入れると、私も安心するから、その共感が主人公と自分をより強く結びつけた。 ...

人間に疲れた時に、味方が欲しくなってこの本を読み始めた。 「放っておいてほしい」の一言が、今の私の気持ちの全てを代弁してくれていたから。 本編は植物の匂いと色彩で満たされていた。 眠る時に肺いっぱいに香りを入れると、私も安心するから、その共感が主人公と自分をより強く結びつけた。 千早茜先生は人の孤独に触れるのが上手だと思う。 皆んなそれぞれ孤独な部分を持っている、そのひとすくいがとても優しくて、肯定的で安心する。 欲を言えば、主人公が新しい幸せや人間との距離を見つけられるところまで、見守りたかったなとおもった。

Posted byブクログ

2025/01/26

淡々と進んでいき、主人公の感情がかなり緩やかだからか寝る前に読むと丁度区切りのいいところで眠くなる。 ハッピーエンドでもバッドエンドでもない終わり方はすごく好きだった。

Posted byブクログ

2025/01/20

たくさんの観葉植物たちと過ごしている主人公の家、部屋がすごく気になった 自分も植物を買いに探しにいきたくなったのを覚えている 帰国子女とのやりとりはすごく興味深かった。自分もストーリーをちかくでみている、参加しているような気分。静かに一人の男性の日常がながれていく

Posted byブクログ

2024/12/25

私は植物が(特に人の手が入った)苦手だけど、この本を読んで植物の美しい面とそうでない点を改めて認識できた。 ガーデン。というタイトルも読む前と読了後では違って見える。

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2024/11/27

241113*読了 自然あふれる奈良に住むようになって、植物に惹かれるようになった。 道端に咲く名前も知らない花、誰かの手によって植えられた花も、奔放に咲く野の花も、どれもがただありのままに生きている。 美しさとは整えられた美だけではないと、花たちを見て思う日々。 そんな自分...

241113*読了 自然あふれる奈良に住むようになって、植物に惹かれるようになった。 道端に咲く名前も知らない花、誰かの手によって植えられた花も、奔放に咲く野の花も、どれもがただありのままに生きている。 美しさとは整えられた美だけではないと、花たちを見て思う日々。 そんな自分に起きた変化と、この小説のタイトルである「ガーデン」がリンクして、読んでみたくなった。 ガーデンという単語から連想するのは、花々の咲き誇る穏やかな庭だけれど、この本の表紙は黒が際立つ。黒をバックに咲く一輪の花は、儚げではなくて、力強い。そう気の強い女性のよう。 読み終わった後の印象も、「ガーデン」から想像するおだやかな美しさとは異なるのだけれど、わたしはこの本に出てこないタイプの花々が咲く静かな庭を持ちたいと思った。 前々から庭づくりへの興味は湧いていたけれど、植物を愛でる羽野に影響され、より一層その思いが高まり、庭についての本を数冊買った。 主人公である羽野の視点から語られる女性たちは、きっとわたし見る彼女たちと違っていそうだし、羽野がもしわたしの同僚だったら、どう思われるのだろうと想像をする。 出自が開発途上国の帰国子女であることが、羽野の人格形成に影響を及ぼしてきたのはわかる。でも、30歳を超えてもそれをここまで引きずって閉じこもるのはどうなのだ? わたしが羽野の身近にいたら、羽野に惹かれるかな、それとも嫌なやつと思うかな。うーん。 羽野の暮らす一室で咲く植物たち。植物を育てることで心の安定をはかる羽野。 その様は自分に重なって見えた。 彼の植物が、わたしにとっては本。 本に救いも逃げ場も悦びも求めている。 本を読むことで自分を保っている。 そうやって何かに縋りたい気持ちには共感をした。 いろんな女性と関わりながら、愛想を尽かされながら(これは女の薄情さ、よくわかる)、結局、羽野は変われるのだろうか、変わりたいのだろうか。 個人的にはやっぱり変わらないんじゃないかなぁと思ってしまう。 羽野より少しだけ年上の先輩として、離れたところから様子を見たい。

Posted byブクログ

2024/10/26

自分の好きなものに囲まれて生きている、というのは良くも悪くも執着の塊なのだと思った。 人と自分の間に境界線を引いて、「自分の庭」に閉じこもっている主人公が可哀想に思えたし、とても切なく感じました。

Posted byブクログ

2024/10/06

植物を愛しすぎてる、感情を表に出さない系男子の話。何に対しても淡白。淡々とし過ぎていて、読み進めるのに時間がかかった。

Posted byブクログ

2024/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

羽野のことをとても淋しい人間だと思う けど、それはわたしが違うタイプだからで、同じ人生を送っていないから 幼少期の体験は良くも悪くも影響を与えすぎる 彼のように人との関わりを避けて傷つけ傷つけられることから避けていたらきっと楽なのだと思う 過不足のない状態 でもそれは本当に充実していると言えるのだろうか 心は、その底では?ずっとジュースを差し出す誰かを求めているように思えた 「でも、あの子は結婚に向いていると思うわ。自分を殺すことを愛や喜びと思えるタイプだから」 うすうすそうだと分かっていながらも認めたくなかったところを刺された気がする

Posted byブクログ

2024/09/10

自分のために生きることに疲れたら、物言わぬ何かに愛情を注ぐ__植物との空間は閉ざされた世界だった。植物は強い生命力に溢れているが、登場人物からは生きづらさと心の渇きを感じた。自分の世界という安全圏で生きたい気持ちはとても共感した。

Posted byブクログ