深夜特急 新版(3) の商品レビュー
インドのカルカッタからネパールのカトマンズ、再びインドに入る。ベナレスのガンジス川河畔での体験は読むものにも強烈だった。また熱病にうなされ、体力に任せて病を乗り切るのも若さゆえと思った。旅は続く。2022.1.2
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沢木さん、インド好きだったんだな。 インドに行くと人生観変わるという陳腐なフレーズはうんざりするほど聞いたが、体験の一つ一つを無理くり総括するとそういう表現になるのかもしれない。旅は抽象的に語るものでは無い、みたいな事がどこかに書いてあって、凄く納得した。 ブッダガヤの諦観、...
沢木さん、インド好きだったんだな。 インドに行くと人生観変わるという陳腐なフレーズはうんざりするほど聞いたが、体験の一つ一つを無理くり総括するとそういう表現になるのかもしれない。旅は抽象的に語るものでは無い、みたいな事がどこかに書いてあって、凄く納得した。 ブッダガヤの諦観、カトマンズの無気力。
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あらすじ ノンフィクション作家である沢木耕太郎による紀行小説です。 1986年に1便が新潮社から刊行され、新潮文庫からは全6冊の文庫本として出版されています。 感想 時間があればこんな旅が出来るんだなって感じ。
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旅のスタイルが毎回違うパターンになっていて面白い笑 今回は初っ端からいきなり同行者が2人も現れる。そして筆者は1・2に勝るとも劣らない強烈な洗礼を受ける。 カルカッタ(今はコルカタ)はとにかく塵芥が凄くてマスクを持参しなかったのを後悔した記憶がある。筆者も閉口したのでは?と思って...
旅のスタイルが毎回違うパターンになっていて面白い笑 今回は初っ端からいきなり同行者が2人も現れる。そして筆者は1・2に勝るとも劣らない強烈な洗礼を受ける。 カルカッタ(今はコルカタ)はとにかく塵芥が凄くてマスクを持参しなかったのを後悔した記憶がある。筆者も閉口したのでは?と思っていたら塵芥もハエも何のその。やはりここでも逞しくて、ルピーへの両替シーンを突破した時はどこへ行っても生き延びられる…!って感心した。 都市部で終わるのかと思いきや自分も行ったブッダガヤにも出向かれていた!(一度訪れた場所が出てくるとやっぱり安心する…) 穏やかな村、その中で聖域みたいに落ち着く日本寺、夕陽を浴びるネーランジャラー河、無邪気な子供の笑顔、着物の袖みたく両腕に大量の数珠を垂らした数珠売りの少年。それらが筆者と数十年後の自分が見たものとほぼ一緒で感激した!(これぞ真の追体験⁉︎) カトマンズ編では何故かですます調に切り替わり、意表をつかれる。インドの喧騒から心穏やかになる土地に足を踏み入れて、口調まで浄められたのか…とか推察している内にまたインドにカムバック。である調にもたちまちカムバックしていた汗(どーでも良いことだろうけど一番気になっている笑) 前に聞いていた通りインドは「綺麗と汚いが共存している国」なんだな。でもカーストだけはしっかり根付いており人同士をくっきりと分断させている。 トラベラーが解決できる問題では決してないけれど、どうしても心に焼き付いてしまう。 その影響か、インドで知り合った人との対談が実現し、カップヌードルで感動した思い出を2人鮮明に覚えているというある種の絆が奇跡のように映った。
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リキシャに乗ると言ったところと違う場所に連れて行かれる、払ったはずの料金をもらってないと言いがかりをつけられる、自分も24年前に訪印した時に経験したことだけど、当時のことを思い出して疲れた。これも異国を旅する醍醐味!だなんてまるで思えず、騙し騙され(当方は騙してないが)のやり取り...
リキシャに乗ると言ったところと違う場所に連れて行かれる、払ったはずの料金をもらってないと言いがかりをつけられる、自分も24年前に訪印した時に経験したことだけど、当時のことを思い出して疲れた。これも異国を旅する醍醐味!だなんてまるで思えず、騙し騙され(当方は騙してないが)のやり取りなんて何ひとつ面白くない。 著者はカーストの有様も垣間見ている。これも読んでいて快いものではない。しかし支配層が社会を統制するために差別はシステムとして必要だったと思わざるを得ない。民主化と高度情報化で時代遅れになっていく向きにあっても、差別が完全撤廃される道のりは果てないと思う。露骨なスタイルでなくても、人と人が競合する以上姿形を変えて存在し続けるのではないか。
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アシュラムでの生活が印象的。夕暮れ時、子供達がサンスクリット語でのお祈りをするシーンを見てみたいと思った。そして、体調を崩しながら何とかデリーに到着する。それは旅が始まってから半年が経った時だった。
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インドという国の凄さがビシビシくる。行ってみたいとは全く思わなくても、生きることと死ぬことの生々しさが見事に描写されていると思えた。時代を超える名作!
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私もインドへ行ったことあるので、地名を思い出しながらインドあるあるのネタをニヤニヤしながら一気に読んだ。やっぱインドって昔からこの国民性なのね。 思い入れがあるせいか、カトマンズ〜インドの旅がめちゃくちゃ面白い。
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1976年に出発したバスでデリーからロンドンの大陸横断が香港を起点に様々な土地を当てもなく旅するバッグパッカー旅行記。 その土地の、猥雑な宿、食堂、地元民を通じて語られる雰囲気がよく伝わって、その場の情景が目に浮かぶ様です。
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インドの印象が強烈に残り、人間の全てがインドにあるように感じられた。 インド以外の国では見る事が出来ないようなモノや、生死のように二項対立にあるものが間近にある風景が面白く感じた。 また、巻末の此経さんとの対談はお互いの旅人としてのポリシーが感じられ、何度も読み返したくなった...
インドの印象が強烈に残り、人間の全てがインドにあるように感じられた。 インド以外の国では見る事が出来ないようなモノや、生死のように二項対立にあるものが間近にある風景が面白く感じた。 また、巻末の此経さんとの対談はお互いの旅人としてのポリシーが感じられ、何度も読み返したくなった。
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