深夜特急 新版(3) の商品レビュー
風に吹かれ 水に流され 偶然に身をゆだねた旅が続く_ 深夜特急シリーズ 第3弾_ いつその国を旅立つのか… またどこに訪れるのかは 偶然出会った人たちで決まっていく そうやってインドに辿りつき 物乞いをする者たちや 最下層の子どもたちとの共同生活を体験する 生と死が...
風に吹かれ 水に流され 偶然に身をゆだねた旅が続く_ 深夜特急シリーズ 第3弾_ いつその国を旅立つのか… またどこに訪れるのかは 偶然出会った人たちで決まっていく そうやってインドに辿りつき 物乞いをする者たちや 最下層の子どもたちとの共同生活を体験する 生と死が常に傍にある世界に 価値観が覆るような 濃い旅が続いていく… 街の灯りが消え 空の微かな明かりで 街を歩いているシーンが特に気に入っている 胸が痛くなるほどの懐かしさを覚え 揺らめく星を眺めながら 幼い時の家族との思い出を重ねていく 同じ情景を観たわけでもないのに なぜか私の胸の中にも 懐かしくて 淡い何かが流れるのを感じた… 濃い旅を続けるうちに 謎の熱病にかかってしまう… 果たして これからの旅は どうなってしまうのだろう… 第4弾を読むのが楽しみ!!
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時間的制約のない旅をしてみたことがないのでわからないが、自分は著者みたいに町の喧騒を何時間も観察したり、根比べみたいな価格交渉ができるか、鮨詰めの三等列車で現地の人と共存できるか、現地の人がくれるものを食べることができるか、それらをやってみたときにどんなことを感じるのか が興味深...
時間的制約のない旅をしてみたことがないのでわからないが、自分は著者みたいに町の喧騒を何時間も観察したり、根比べみたいな価格交渉ができるか、鮨詰めの三等列車で現地の人と共存できるか、現地の人がくれるものを食べることができるか、それらをやってみたときにどんなことを感じるのか が興味深いと思った。 また、巻末の対談で、旅慣れして要領良く旅する技術が身につくとこ、そのような雰囲気を身に纏うとこは実は虚しいこと。仮に現地の人に騙されたとしてもそれもあり。みたいな会話があって、なんとなく共感するところがあった。新鮮な経験をありのまま受け入れた方が面白い みたいな感覚だろうか。 それと、この本に描かれているインドは猥雑で発展途上な様子を想起させるものだったが、今はどうなんだろう。当時著者は日本より比較的貧しい国を旅している感覚だっただろうと思われるが、そんな旅が成立する土地はもう当時ほどはないかもしれない。それがいいことか悪いことかはわからない。どの国も豊かになっているのかもしれないし、もしかしたらどの国に行っても大差がない状況かもしれない、いろんな見方があるかもな。などと思いながら読んだ。 いずれにしても、海外を旅することをせねばと思った。
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この3巻は1巻とは対照的に陰湿でシケっぽい感じがしました。ネパールのカトマンズの描写は特にその湿度さえも伝わってくるようで、私は生まれ故郷を思い出しました。あとインドのカオスも面白い。物やサービスを買うにしても一々交渉から入るし、ガンジスの死体焼場、事故で溢れた牛乳を舐める犬…あ...
この3巻は1巻とは対照的に陰湿でシケっぽい感じがしました。ネパールのカトマンズの描写は特にその湿度さえも伝わってくるようで、私は生まれ故郷を思い出しました。あとインドのカオスも面白い。物やサービスを買うにしても一々交渉から入るし、ガンジスの死体焼場、事故で溢れた牛乳を舐める犬…あまりに日本とかけ離れた別世界のお話という感じ
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やっとインドへ辿り着きます 香港とは比べものにならない程、刺激的なインドの姿に衝撃を受けました 貧困のすさまじさ、身分制度の過酷さ、生きることの困難さ カルカッタでは 厚顔のインド人、ネズミ達の乱痴気騒ぎ、闇ドル買い、8歳の少女の売春、停電、野生の雄牛、列車の席のとり方、驚くほ...
やっとインドへ辿り着きます 香港とは比べものにならない程、刺激的なインドの姿に衝撃を受けました 貧困のすさまじさ、身分制度の過酷さ、生きることの困難さ カルカッタでは 厚顔のインド人、ネズミ達の乱痴気騒ぎ、闇ドル買い、8歳の少女の売春、停電、野生の雄牛、列車の席のとり方、驚くほど根気がよくなった交渉事等、様々な経験や情景に出会います ガンジス川は、死と生が常に隣り合わせに存在している情景を象徴的に物語っていました そしていつ訪れるかと気になっていた体調不良 熱病でうなされ、頼る人もいなくてこれからどうなってしまうのでしょう。。。 次、読まなくっちゃ!
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インドではガンジス川での死者の弔いを目の当たりにしたり、高熱に何日もうなされたり、ネパールではクスリに溺れた旅人の無責任さに気づく。もはや、旅というより文明がさほど発展していない世界で、人間の根源的な姿を体験する修行のようにも思える。 東南アジアにはなかった、文明の手の届かない世...
インドではガンジス川での死者の弔いを目の当たりにしたり、高熱に何日もうなされたり、ネパールではクスリに溺れた旅人の無責任さに気づく。もはや、旅というより文明がさほど発展していない世界で、人間の根源的な姿を体験する修行のようにも思える。 東南アジアにはなかった、文明の手の届かない世界と価値観がそこにあるような気がする。
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自分も旅したインドのことが書かれている3巻はやっぱり大好きだ。 カルカッタやベナレスの描写は、自分の思い出と共に感じることができて夢中になって読んだ。 インディアンビジネスというか、インドでの交渉に関して、著者はだいぶ粘るなぁと感心。 なかなかサバイバルな旅をしていて、もう一度...
自分も旅したインドのことが書かれている3巻はやっぱり大好きだ。 カルカッタやベナレスの描写は、自分の思い出と共に感じることができて夢中になって読んだ。 インディアンビジネスというか、インドでの交渉に関して、著者はだいぶ粘るなぁと感心。 なかなかサバイバルな旅をしていて、もう一度インドに行ってみたいような、もう無理かなと思えるような。 香港の熱狂再びとか言ってるけど、そういう意味ではインドは桁違いに刺激的なのでは。 居心地の良い街で沈没してしまうも、旅立つタイミングが毎回ちゃんとあって、ここぞという時に前に進めている。ハシシ体験など普通に書いてますね。
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初めて日本以外の海外を意識した瞬間というのは人によって大きく違うだろう。一般論的に言えば、海外を旅する、というのがその瞬間の王道であると思う。しかしながら、直接旅をしなかったとしても間接的に海外、ひいては世界を意識するというのは可能でもある。 私自身にとって海外を意識したのは、...
初めて日本以外の海外を意識した瞬間というのは人によって大きく違うだろう。一般論的に言えば、海外を旅する、というのがその瞬間の王道であると思う。しかしながら、直接旅をしなかったとしても間接的に海外、ひいては世界を意識するというのは可能でもある。 私自身にとって海外を意識したのは、大沢たかおが主演する本書のドラマ版であった。というのも、高校1年生のとき、必修の地理の授業で教師が授業時間を使ってこのドラマの映像を流してくれたからである。とはいえ、全体のストーリーなどは忘れてしまっていて、強烈に印象に残っているのは冒頭の香港の猥雑なシーンくらいなのではあるが(ただし、それは大学生になって初めての海外旅行で香港を訪れ、深夜特急にも出てくるチョンキンマンションに滞在した、という影響も大きいかもしれない)。 高校1年生のときから、四半世紀の年齢を重ねた今、ロバートキャパの一連のノンフィクション等で著者の作品を読んではいるものの、その原点たる本書を読んでいなかったということで、5月の連休を利用して一気に読んだ次第。 広い意味では旅行記という括りになるだろうが、実際にユーラシア横断の旅をしてから、かなりの年月を経て本書が執筆されたという経緯もあるのだろうが、単なる事実や時系列の積み重ねには堕しないストーリーテリングの才に満ち溢れている。そして本書を読むことで強い旅情を誘われるのは、やはり本書の持つ高いエネルギーの力に他ならない。
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インドに行きたい!インドを知ろう!と思って、ずっと読みたかった深夜特急の、3、だけを読んだ。 著者の目を通しての、ではあるものの、ありのままのインド、を見たような気がする。ガイドブックでもテレビでも語られない、あるいは語り尽くせない細々した部分を、淡々と、それでいて生々しく書い...
インドに行きたい!インドを知ろう!と思って、ずっと読みたかった深夜特急の、3、だけを読んだ。 著者の目を通しての、ではあるものの、ありのままのインド、を見たような気がする。ガイドブックでもテレビでも語られない、あるいは語り尽くせない細々した部分を、淡々と、それでいて生々しく書いている。 “悲哀に満ちた光景だった。しかし、私は眼をそらさず、見つづけた。多分、これから先の土地でも、眼をそらしては一歩も前に進むことができない、と思ったからだ” こういうようなセリフを、HUNTER×HUNTERでも見た。 言いたいことはわかる、気がする。のだけど、あのときのあの気持ちかな、、という場面が、わたしの中にはない。まだ未体験の心境ということか。なるほど、そういう心境に出会える(良し悪しは別にして)地なのか。 しかし、初版が1980年代とのことなので、ずいぶん前の紀行文だ。現在はもう違っているのだろうか。あらゆる経済指標の、平均値は上がっているというデータを見たことがある。それは果たして、街を目で見て感じることができるような変化なのだろうか。 “命ある者の、生と死のすべてが無秩序に演じられている劇場のような町” という表現が、今もまだ当てはまるのだろうか。 どちらにせよ興味をそそってくる、インド。 沢木さんの行動力と表現力で、お腹いっぱいにインドを見たな〜という気はするのに、さらに行きたいという欲求が生まれた。自分の目で、肌で、脳みそで、見たいと思った。
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食べ物が口に合わなければ、その旅の楽しさは半減すると思う。そして現地の食べ物の合間に食べたくなる日本の食べ物。著者と此常さんの一杯のカップラーメンに対する思い出。そうなんだ。身体に良くないものが食べたくなる不思議。
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深夜特急のハイライト、インド編。この一冊を読めば、インドの魅力と刺激と暑さと混沌に憧れること間違いなし。
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