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一人称単数 の商品レビュー

3.5

381件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    116

  3. 3つ

    138

  4. 2つ

    31

  5. 1つ

    8

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2022/12/19

「カフカ」より前ははものすごく好きだったが、それ以降は読むたびに残念な思いをしている。ただ、やはりたまに村上春樹を読みたくなり、久しぶりにググりまだ読んでいない本書を手に取る。 短編小説(毎回少し死の陰が見える話か) 本書もやはり残念な気持ちを広げてしまった作品。普段はこんな...

「カフカ」より前ははものすごく好きだったが、それ以降は読むたびに残念な思いをしている。ただ、やはりたまに村上春樹を読みたくなり、久しぶりにググりまだ読んでいない本書を手に取る。 短編小説(毎回少し死の陰が見える話か) 本書もやはり残念な気持ちを広げてしまった作品。普段はこんなに合わないと本を途中で閉じ、ブクログにもつけないが、私は何年か後またこの本を手に取り読んでしまうんだろうなと思い、記録をつけておく。 文章の中に好きだった村上春樹氏を思う箇所も感じるが、その箇所は私がもう求めているモノではない寂しさ。村上春樹氏も私も年をとりお互いが離れる方向に変化したのだなあと思うやるせなさ。

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2022/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 本著者の直近の著作を読んでみようと図書館で借りた。  どの短編も静かな時の流れを感じさせる趣のある作品だ。  私小説的な手法で著者の息遣いを感じさせるものの、読者は私小説と小説の間を彷徨う。  いい空間を過ごすことができた。

Posted byブクログ

2022/12/04

前半はAIが村上春樹風小説を書いたのかなと思うほど既視感があって当たり障りのない村上春樹風小説だったけど、後半は引き込まれました。彼の作品が一人称から三人称へ移行してもう久しい今になって再び一人称のみの一冊が呈されたわけだけど、「ぼく」が語る時、どうしても作家本人の姿がちらついた...

前半はAIが村上春樹風小説を書いたのかなと思うほど既視感があって当たり障りのない村上春樹風小説だったけど、後半は引き込まれました。彼の作品が一人称から三人称へ移行してもう久しい今になって再び一人称のみの一冊が呈されたわけだけど、「ぼく」が語る時、どうしても作家本人の姿がちらついた。途中でこの本はエッセイも含んでいるのだっけ?と思う瞬間すらあった。でも、たぶん架空(だよね?)の「ヤクルト・スワローズ詩集」で読み手を欺いてくるあたり、作家本人も分かっていて意識的にやっていることなのだろう。これはエッセイ?小説?と惑うような現実と超現実が交錯する感覚は彼の作品世界にも通ずるものがあり、その構造がちょっと面白い。 昔の一人称作品が好きだからこそ、もうあの頃のような輝かしい、切に胸に迫る作品がなかったことはがっかりだけれども、満足感のある一冊でした。

Posted byブクログ

2022/12/03

春樹の音楽好きを感じさせる描写が多く、軽快なエピソードの、「」良い。 どの話も突然の未知との出会いで場面が一変し、ストーリーに引き込まれる。 最終話は、春樹の教養の深さを感じた。 「ヤクルトスワローズ」の散文詩も良かった。 春樹が語ると、野球も詩的にファンタジーになるのか。...

春樹の音楽好きを感じさせる描写が多く、軽快なエピソードの、「」良い。 どの話も突然の未知との出会いで場面が一変し、ストーリーに引き込まれる。 最終話は、春樹の教養の深さを感じた。 「ヤクルトスワローズ」の散文詩も良かった。 春樹が語ると、野球も詩的にファンタジーになるのか。 みる人によって変わる印象、これも一人称単数なのか。

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2022/12/02

2022年11月30日読了。タイトルの通り一人称の「僕」が語る、女の子に関する思い出や奇妙な体験に関する8編の物語たち。「僕」の語り口・ムードから「いつものエッセイ・作者自身の体験談なのかな?」と思ってしまうが、奇妙な夢とレコードとの出会いを語る『チャーリー・パーカー・プレイズ・...

2022年11月30日読了。タイトルの通り一人称の「僕」が語る、女の子に関する思い出や奇妙な体験に関する8編の物語たち。「僕」の語り口・ムードから「いつものエッセイ・作者自身の体験談なのかな?」と思ってしまうが、奇妙な夢とレコードとの出会いを語る『チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ』、温泉宿での奇妙な体験とその後を語る『品川猿の告白』あたりにいたって、「いやこれは明らかにフィクションじゃん」とわかってくる。自費出版して高値がついているという『ヤクルト・スワローズ詩集』も、最初は「へー、そんなのがあるのね」と思うがあるのかないのか認識があいまいになってくる。「実話に基づく感動のストーリー」とか言われると目の色を変える、読者側が試されているようだ…面白い読書体験だった。

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2022/11/25

猿の話はリアル過ぎて実話かと思ってしまった。 不思議な話が集まった短編集だった。 最後の表現はどういうことなのだろう…

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2022/11/24

久しぶりの村上春樹。文章は読みやすいし、ストーリーもとても面白い。前回、「騎士団長殺し」を読んだときは面白さを感じなかったけど、この短編集は久しぶりに読んでいて楽しかったです。

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2022/11/23

短編ノーチェックだった。 全てが音楽縛りがあるような。 「ヤクルト・スワローズ詩集」はエッセイとなにかがミックスされた作品と思うが他は全て短編小説。 どれも好き(贔屓)だけども品川猿の告白がいい。 村上さんは現実世界と、そことは違うどこかの空間世界にいつも連れて行ってくれるの...

短編ノーチェックだった。 全てが音楽縛りがあるような。 「ヤクルト・スワローズ詩集」はエッセイとなにかがミックスされた作品と思うが他は全て短編小説。 どれも好き(贔屓)だけども品川猿の告白がいい。 村上さんは現実世界と、そことは違うどこかの空間世界にいつも連れて行ってくれるのがいいのかなぁ。とにかく好きなんです、ハイ。

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2022/11/08

短篇が8つ。 なんだか不思議な感じ。途中から「これは実話?」と感じさせる様な書き方でもあった。 この中では「クリーム」が一番良かったかな。 「きみの頭はな、むずかしいことを考えるためにある。わからんことをわかるようにするためにある。それがそのまま人生のクリームになるんや。それ以...

短篇が8つ。 なんだか不思議な感じ。途中から「これは実話?」と感じさせる様な書き方でもあった。 この中では「クリーム」が一番良かったかな。 「きみの頭はな、むずかしいことを考えるためにある。わからんことをわかるようにするためにある。それがそのまま人生のクリームになるんや。それ以外はな、みんなしょうもないつまらんことばっかりや」

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2022/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

特に何も考えず、予備知識なく、久しぶりに村上春樹を読もうと手にしてみました。 私の感想としては駄作と思ってます。村上さんの自己満足というか、日記を書籍にしただけというかそういう感想です。 元々、音楽の話が多いのは特徴ですが、ちょっとくどいと感じています。音楽が好きな方はいいのでしょうけど、音楽知識がない私にとってはくどいだけです。他の作品でも音楽の話は度々、登場しますが、それは小説の本編のスパイスという感じで、私でも受け入れ可能です。ただ、この作品では音楽がメインディッシュのような作品が複数あります。 またヤクルトスワローズ愛が描かれています。これも微妙です。私は野球は好きです。ヤクルトファンではありませんが、ヤクルトを愛する心は理解します。ただ、野球を愛する上でも愛し方が色々、あるんだと感じさせられます。その愛し方が、同じ野球好きだけに逆に強く反発を感じてしまします。 私は音楽をこういう風に愛してます。私は野球をこういう風に愛してます。そういうことが描かれている作品です。村上春樹が好きでどういう人が知りたいとか、音楽や野球を同じような愛し方をしている人には良いのかもしれませんが、私には全く合いませんでした。

Posted byブクログ