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一人称単数 の商品レビュー

3.5

381件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    116

  3. 3つ

    138

  4. 2つ

    31

  5. 1つ

    8

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2023/07/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者の体験した不思議な出来事をまとめた風のエッセイ的物語…なのか?真実に嘘を混ぜるともっともらしく聞こえるというけど、そんなかんじなのかな。途中までは全部真実でオチがフィクションみたいな?でも、私は、世の中には説明のつかない不思議なことってあると心のどこかで信じていて、感性豊かな人のところにはこういう体験が時々訪れるんじゃないかと思いたくなってしまう。ピアノリサイタルに行ったらもぬけのからだった話、スーツを着てバーに行ったら身に覚えのないことで絡まれる話、初めて付き合った女の子とその兄の話が印象的でした。

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2023/06/11

前半は平日朝通勤時間に読みました。ああ、村上春樹だなと思いながら、はまりきらずに読み終えました。 後半は日曜日の昼下がりから夕方まで読みました。気付けばとても興味深く一気読みしていました。 最終的には、村上春樹の本でたまにある少しの混乱とともに、とても興味深く読み終えられたので星...

前半は平日朝通勤時間に読みました。ああ、村上春樹だなと思いながら、はまりきらずに読み終えました。 後半は日曜日の昼下がりから夕方まで読みました。気付けばとても興味深く一気読みしていました。 最終的には、村上春樹の本でたまにある少しの混乱とともに、とても興味深く読み終えられたので星5です。

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2023/06/09

私小説?エッセイ?純文学? 不思議な話が多く、ザワッとした感覚で純粋に楽しめた。 とにかくこの一人称の彼はモテる。素敵なのだ。 そんな中、ヤクルトスワローズ詩集は、クスッと笑えて、親しみを感じた。 これが1番面白いと思った私は、まだまだなんでしようね。 村上春樹作品を少しずつ読ん...

私小説?エッセイ?純文学? 不思議な話が多く、ザワッとした感覚で純粋に楽しめた。 とにかくこの一人称の彼はモテる。素敵なのだ。 そんな中、ヤクルトスワローズ詩集は、クスッと笑えて、親しみを感じた。 これが1番面白いと思った私は、まだまだなんでしようね。 村上春樹作品を少しずつ読んでいって、もっと理解を深めたい。

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2023/05/08

色々な捉え方ができそうな不思議な話が多かった。これは全部村上さんの体験話なのかな。すぐに結論づけたいせっかちな癖がついているからか落ち着かない読後感だったが、どれも印象に残る話。そのなかで『ヤクルト・スワローズ詩集』はストレートに面白かった。書き下ろしの『一人称単数』では、着飾っ...

色々な捉え方ができそうな不思議な話が多かった。これは全部村上さんの体験話なのかな。すぐに結論づけたいせっかちな癖がついているからか落ち着かない読後感だったが、どれも印象に残る話。そのなかで『ヤクルト・スワローズ詩集』はストレートに面白かった。書き下ろしの『一人称単数』では、着飾って振舞っているSNS上での世界を思い起こしたりした。

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2023/04/27

初めて村上春樹さんの本を読みました。 む、、、難しくてほとんどよくわからない。 私の読解力がないのだろうかと思い、「村上春樹 難しい」で検索すると私と同じように感じている人が多いようでホッとした笑 まだ村上春樹さんの本は1冊目なので、あと1、2冊は読んでみて自分に合うか合わな...

初めて村上春樹さんの本を読みました。 む、、、難しくてほとんどよくわからない。 私の読解力がないのだろうかと思い、「村上春樹 難しい」で検索すると私と同じように感じている人が多いようでホッとした笑 まだ村上春樹さんの本は1冊目なので、あと1、2冊は読んでみて自分に合うか合わないか判断してみようかなと思った。 とにかくわかったのは、音楽が好きなことと、セックスが好きなことと、正直者な人というところでしょうか。 謝肉祭が一番好きな話しでした。

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2023/04/13

村上春樹さんらしく、村上春樹さんらしくないような。何かを壊そうとするような感覚を味わったような。たぶん描こうとしていることの、半分も理解できていない。 読了後、世界は比喩と暗喩に満ちているように感じられる。自分が生まれ変わったのではなく、世界が変わってしまったのでもなく、蒙が啓か...

村上春樹さんらしく、村上春樹さんらしくないような。何かを壊そうとするような感覚を味わったような。たぶん描こうとしていることの、半分も理解できていない。 読了後、世界は比喩と暗喩に満ちているように感じられる。自分が生まれ変わったのではなく、世界が変わってしまったのでもなく、蒙が啓かれるような。きっとこの感覚は長くは続かないけれど、どこか心地よく感じるので大事にしよう。

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2023/03/26

初めて村上春樹作品を読んだので戸惑った部分もあったけど、独特の世界観を感じられた。 特に、今回書き下ろされた『一人称単数』は、ただのエッセイに見せかけて、だんだん整合性の取れた現実から乖離していき、不思議な世界に入り込ませる感じが好き。 あとは『謝肉祭(Carnaval)』も...

初めて村上春樹作品を読んだので戸惑った部分もあったけど、独特の世界観を感じられた。 特に、今回書き下ろされた『一人称単数』は、ただのエッセイに見せかけて、だんだん整合性の取れた現実から乖離していき、不思議な世界に入り込ませる感じが好き。 あとは『謝肉祭(Carnaval)』もお気に入り。 作品内に女性が登場するたび、美しいかどうかを逐一書く必要はないと思うし、作中の「F*」の魅力を表現したいのはわかるけど、彼女の容姿の醜さに言及しすぎでは?と思う部分もあった(私が女性だから敏感になるのだろうか)けど、すごく面白かった。 自分の中であれこれ内容について想像を膨らませることができるっていう小説の利点を味わえる作品だなと思った。 村上春樹ワールドをちょびっと知れたので、今度は長編も読んでみたい。でも村上春樹ワールドを純粋に堪能するには、読者が村上春樹ルールというか、考慮しとくべき前提みたいなのを知っとく必要があるんだなぁ

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2023/03/21

”私はほんとうに私か?”。本当に面白い短編集だった。品川猿を目的に読んだ。『品川猿の告白』と表題作とビートルズとクリーム、謝肉祭がいい!とてもいい! この人の小説の主人公はなんだか、よく他人から話しかけられがちだ。なにかを発しているんだろうな。品川猿はブルックナーの第七番第三楽章...

”私はほんとうに私か?”。本当に面白い短編集だった。品川猿を目的に読んだ。『品川猿の告白』と表題作とビートルズとクリーム、謝肉祭がいい!とてもいい! この人の小説の主人公はなんだか、よく他人から話しかけられがちだ。なにかを発しているんだろうな。品川猿はブルックナーの第七番第三楽章が好きで、ビールいける。群馬県のどこの温泉にいるの?会いたい。大丈夫。私は品川猿に恋心をもたれることはないので。

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2023/03/19

読み易いけど感想を述べるには自分にとって難しい。最後の表題作と『品川猿の告白』が印象深く、『ヤクルトスワローズ詩集』の中の"右翼手"の詩が好き。

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2023/03/17

村上春樹さんの作品は、いつも感想をどう表したら良いのかわからなくなる。 「スプートニクの恋人」や「ノルウェイの森」、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」等は比較的物語に入り込みやすく、その面白さを伝えることは難しくないのだけれど、 ストーリーがはっきりと見えない、謎は...

村上春樹さんの作品は、いつも感想をどう表したら良いのかわからなくなる。 「スプートニクの恋人」や「ノルウェイの森」、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」等は比較的物語に入り込みやすく、その面白さを伝えることは難しくないのだけれど、 ストーリーがはっきりと見えない、謎は謎のままとして通りすぎていく多くの作品は、物語そのものよりも村上春樹さんの思考や表現、余韻を楽しむものとして受け止めるのが良いのだろう。  本作もまさに余韻やもの寂しさを味わうような短編集で、わかりやすいストーリー性はないので村上春樹さんの作品を読みなれていない人にはおすすめできない。 タイトルでもある「一人称」は村上春樹さんの作品において「僕」であることが多いが、本作は「僕」や「私」が入り交じり、三人称で主人公が登場するものはなかった。 個人的には「品川猿の告白」が面白かった。

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