老人と海 の商品レビュー
文学ラジオ空飛び猫たち第49回紹介本。 「老人と海」はヘミングウェイにノーベル文学賞をもたらしたとされる永遠の名作。シンプルなストーリーに、人の強さ、自然の厳しさ、老人の逞しさが描かれています。海のまっただ中で絶体絶命のピンチに陥りながらも諦めない老人の姿勢に心打たれました。作中...
文学ラジオ空飛び猫たち第49回紹介本。 「老人と海」はヘミングウェイにノーベル文学賞をもたらしたとされる永遠の名作。シンプルなストーリーに、人の強さ、自然の厳しさ、老人の逞しさが描かれています。海のまっただ中で絶体絶命のピンチに陥りながらも諦めない老人の姿勢に心打たれました。作中に出てくる名言の数々も素晴らしいです。 ラジオはこちらから→https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/49-e1584ie
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夏になると読みたくなる本。 後半の老人への試練を読むのが辛くて、何回か本を置いた。死闘の末釣り上げたカジキは周囲をうろつく鮫に齧られ浜に着く頃には骨だけになってしまう。 ボリューム的にも薄くて気が向いたらすぐ読めるのが気に入っている。 本棚に1冊あるといい本。
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今の年齢で読み返してみると、若い頃には気づかなかったものが見えてくる。と言うか、心に深く刺さってくる。 老人の独白と思考の中の機微に触れられるようになる。年齢を重ねるのも悪くはない。 ストーリーの流れの中で「あの子」に関わる独白が「じいさん」と自分への呼びかけに変わっていく。 ...
今の年齢で読み返してみると、若い頃には気づかなかったものが見えてくる。と言うか、心に深く刺さってくる。 老人の独白と思考の中の機微に触れられるようになる。年齢を重ねるのも悪くはない。 ストーリーの流れの中で「あの子」に関わる独白が「じいさん」と自分への呼びかけに変わっていく。 grace under pressure という言葉を忘れないでおこう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
美しい景色と、過酷な状況が、ありありと脳裏に浮かぶ。物語も好み。 老人は、カジキマグロを殺した。サメは、カジキマグロを食らった。これは、それぞれが生きるためには仕方ない行動である。現代の人間にも同じことが言える。出世しかり、恋愛も、いかに他を出し抜くかが重要である。程度は違えど、人は誰かを傷つけながら生きている。 一方で、老人がサメを殺した動機は、愛である。獲物を喰われたという怒りより、友であるカジキマグロへの友愛の証として、サメを始末したのでは。 戦う理由は人それぞれある。お金のため、名誉のため、友のため。老人が戦いに敗れてもなお、生きる道を選んだのは、少年が老人を待っていたからだろう。
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穏やかでわかりやすい文体ながら非常にハラハラした。マノーリア少年のおかげで心の底からホッとした。タイトルから想像できない面白いお話だった。
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諦めずに努力することの大切さを書いていたように思えるのですが、少し違うことを訴えているように感じました。 とにかく、私には理解できませんでした。 私には早すぎる小説でした。
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老いた漁師がカジキを釣り上げる所までは本当に圧巻といったところか。その後のサメに食い荒らされるシーンは、本当に本当に彼もカジキも可哀想でならなかった。そして最後の少年が涙し、慰めるシーンでさらに落涙。自然の雄大さと厳しさ、人生の栄華と衰退、そして温もり。是非とも一度は原文で読んで...
老いた漁師がカジキを釣り上げる所までは本当に圧巻といったところか。その後のサメに食い荒らされるシーンは、本当に本当に彼もカジキも可哀想でならなかった。そして最後の少年が涙し、慰めるシーンでさらに落涙。自然の雄大さと厳しさ、人生の栄華と衰退、そして温もり。是非とも一度は原文で読んでみたいと思った。
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はじめてのヘミングウェイ。 作中の殆どは海の上。 海に浮かぶ船とそれに乗っている主人公しかない世界のはずなのに、 船の細かな描写、船を通り過ぎる鳥や魚、イルカとのやりとり、星や月、波や風の移ろい… 海の上にも沢山存在しているものはあって、それを丁寧に言葉に変換している著者にため息...
はじめてのヘミングウェイ。 作中の殆どは海の上。 海に浮かぶ船とそれに乗っている主人公しかない世界のはずなのに、 船の細かな描写、船を通り過ぎる鳥や魚、イルカとのやりとり、星や月、波や風の移ろい… 海の上にも沢山存在しているものはあって、それを丁寧に言葉に変換している著者にため息が出ました。 静かで美しく、そこで力強く生きる者達の命の音を聞くことができた気がします。
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●内容について 一通り読んで思ったのは、表現が反芻されたり、細部まで事細かく状況が描かれたりしていることから非常にリアリティのある作品だと感じた。 特にサメが襲ってきたところ(ガラーノとデントゥーソ共に)は情景描写が繊細で、臨場感が溢れていた。 1人で旅行した際に、海が近いから海...
●内容について 一通り読んで思ったのは、表現が反芻されたり、細部まで事細かく状況が描かれたりしていることから非常にリアリティのある作品だと感じた。 特にサメが襲ってきたところ(ガラーノとデントゥーソ共に)は情景描写が繊細で、臨場感が溢れていた。 1人で旅行した際に、海が近いから海って題名についてるし名前聞いたことあるからなんとなーくこれでいいやって買ってみたものであるが、買って良かったな〜と思った。 しかし、野球関連の内容や船のパーツの名称などはイマイチピンと来ず、調べながら読んでいたので少し苦労した思い出。 ●好きな言葉 p33「きょうこそは運の潮目も変わるかもしれん。毎日が新しい日だ。運が向けば言うことはない。」 p70「1回1回が新たな挑戦だった。過去のことなど頭の片隅にものぼらない。」 老人はどんな困難に対してもネガティブになる側面がありつつも非常にポジティブな心持ちをしており、見習いたいなと。 p7「サラオ」・・・不運のどん底 これ使いやすそうだから使う ●最後に p136の解説に関して、ヘミングウェイは「いちばん筆が進むのは恋をしているときだな」と豪語していたとのことで、この1文にかなり共感した。個人的に、何か目標を設定する際には自分自身の理想像は勿論必要であり、それに加えて他人(特定/不特定問わず)のためにという大義があってこそその目標を達成できるのであり、そうでない目標はいとも容易く崩れ去ってしまうものだと考えているからだ。 メモ:このフォーマットで初めて書いてみたけど、書きやすいからいっとき使う。
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【読み終わって感じたこと】 壮大に戦って何も得られなかった主人公。しかし彼に悔いはないし、ライオンの夢を見るほど、強さへの憧れを捨てていない。ヘミングウェイは老人に彼自身を投影していたのではないかと思った。 【印象に残ったシーン】 最後の場面で、「また一緒に漁に出ようよ」と少年...
【読み終わって感じたこと】 壮大に戦って何も得られなかった主人公。しかし彼に悔いはないし、ライオンの夢を見るほど、強さへの憧れを捨てていない。ヘミングウェイは老人に彼自身を投影していたのではないかと思った。 【印象に残ったシーン】 最後の場面で、「また一緒に漁に出ようよ」と少年が言うシーン。老人は、もっと少年の優しさや運に頼ってもいいんじゃないかな、と思った。そうしたら、変わったり得られたりしたものもあるんじゃないだろうか。 【好きなセリフ】 「あの子がいてくれりゃ」「あの子がいりゃいいんだが」何度も老人が口にするセリフ。老人の、手助けが欲しいのと同時に、漁の奥深さも見せてやりたいという気持ちが感じられて胸が熱くなった。 【こういう人におすすめ】 ・海外文学が好きな人 ・考察の広がる本が好きな人 ・ヨルシカの「老人と海」を聴いた人
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