老人と海 の商品レビュー

アーネスト・ヘミングウェイ(著者),高見浩(訳者)

2022/04/25

　巨大カジキを吊り上げることその一心に集中していることがよく分かる。環境描写や物の描写が事細かに記されていて臨場感が伝わってきた。

　サンチアゴは、随所にひとりごとを言って、自分に言い聞かせたりしている。これは自分を奮い立たせるだけでなく、己があるべき姿を目指しているのではないかと思う。

2022/04/25

初めの方は、なんの話だろうと入り込めなかったが、海に出てからは、結果が知りたくて、どんどん読み入りました。
あっという間に読めた。
少年と老人の関係や、海での老人の姿に感銘

2022/04/19

まさに文学という感じ。緻密な描写に情景がありありと浮かんでくる。老人の人となりが短い本編を通じて伝わる。野球の話題が多いのも個人的には嬉しい。表紙がオシャレなのも好ポイント。

2022/04/13

「人間が負けるようにはできていない〜

ヘミングウェイの本を初めて読んだ。なぜか急に読みたくなって二年ほど前、何日だったかも思い出せないくらいありふれた日にたまたまいた錦糸町でこの本を買ったのを覚えている。凝った絵が表紙の特徴で想像していた海外文学の難しさを感じさせなかった。
ヘミングウェイの理想とする男らしさがよく表れているのではないかと思う。ただ文体の凄みについていうなら正直、わからなかった。

2022/04/07

〇少年と老人の絆に潤む
〇カジキマグロとの綱を通しての会話と死闘
　…自分との会話や哲学などで、1つ1つが考えさせられる
〇サメたちとの闘い
〇本のあらすじ紹介で、わりと最後まで書いている物が多いので、これから読む人は気をつけて！

2022/03/20

翻訳本は苦手だったが本著は読みやすかった
固有名詞や変な言い回しが少なくストーリーも簡潔だったためと思われる

気になるのはやはり最後の給仕と観光客とのやり取り
観光客は結局サメの尻尾と解釈していたがその認識は正しいのか？
給仕はサメに食いちぎられたマカジキと説明したかっただけなのかわからない
老人が釣り上げたのがマカジキじゃなかった？
夢に言及する場面が時々出てくるのでもしかして夢オチでマカジキではなくサメだった？

ライオンの夢は老人が強かった自分を思い出しているために見ているという解釈
老人は昔は強かったみたいなのでそれを思い出して夢を見ている感じなのかな

疑問が多いので他の人の考察を見てみる

2022/03/14

読書家なら知ってる人が多いであろう作品
2022年３月ようやく読みました

端的に言ってしまえば
長年漁師をしてきた老人が
不調で何十日も釣果がなく
久々にっていうところで激闘が始まる
って内容

ゆったりした展開の作品というよりは
かなりアグレッシブな展開が
主に老人と魚との格闘で描かれていて
短いアクションものを読みたい人にも
良いのかもしれないし
文学として深く読む人にとっては
いろいろ考えさせられるところが
あるのではと感じました

すごく気になったのは
仲の良い少年はなぜ何度も老人を見て
泣いたのか
これは純文学的な解釈で
自分の考え方でも良くて自由に読み解いてくれ
ってことなんでしょうか・・・

2022/03/13

文章は難しくなく読みやすかったですが、割と淡々とした印象の作品でした。おじいちゃんと子どものやりとりが好きです。じいちゃん子だった自分の子どもの頃を思い出して切なくなりました。

2022/03/11

後半部分のサンチャゴの心境を考えると非常に辛く、彼の前を向く人間性と挫けない精神力に鼓舞される。作中に出てくる‬"Every day is a new day." という言葉は、辛い事や運に見放された日が続いた時に思い出したい一節。

2022/02/24

老人と巨大カジキの奮闘の物語。
他の人の評価を見てみると素晴らしい作品なんだなと感心しましたが、私にはその素晴らしさがあまり汲み取れませんでした...。
最初読んだ時、物語に大きな波は無くて、中々淡白な印象を受けました。というのも、老人の心理描写は深堀されず、ただ独白があるという感じでさっぱりしていたからです。
その時の時代背景というのがよくわからなかったというのもあり、私としてはどうしてあんなに評価が高いのかなと疑問に思わざるを得ませんでした。