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破局 の商品レビュー

3.3

237件のお客様レビュー

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映画版「青春の蹉跌」の駄メイク

主人公がラグビー部で内面が虚無でルールには忠実で性欲旺盛で二人の女の間を行き来するってどう考えたってショーケン版青春の蹉跌の設定まんまでしょうが。 若い世代釣って小銭儲けするバカな真似はやめろ。

印税古事記

2024/03/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公の空虚さを感じた。こうあるべきだからこうするのような合理的な生き方をしている主人公が終盤で感情が溢れている感じが良かった。

Posted byブクログ

2023/12/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世間的には“勝ち組”な主人公が最後には淡々と破滅する話。 健全な肉体、学歴、頭脳、お金(親のだけど)、公務員という就職先、恋人を持っているが、夢や理想、情といったものが欠落し、人生を他人事のように俯瞰し生きている主人公。(恋人に優しくするのは、情ではなく父の教えからだ) この主人公は、今時の若者が理想とする/またはそれを偶像化した人物なのではないだろうか。 夢や理想といった“無駄”なものを持たず、筋肉・学歴・“安定した”就職先などの“実用的”なものを欲するのは、作者と同年代の私の周りのマジョリティだと言える。 そういった世間的には「正しい」とされる主人公が、夢や理想や愛を持つ友人・恋人の中で、それらを持たない/理解しないことから破滅する、そういう話に私には読めた。 タイパや効率、“実用性”に奔る私たち世代、ひいてはそれを良しとする今の社会への静かな皮肉の物語だと感じた。 この主人公の生き方を「良い」と感じる読者(おそらく現代の大半の人がそうなのではないだろうか)にとっては、読後感はあまり良くないだろう。 それすらも、作者の意図なのではないかと勘繰ってしまう。 同じようにハードボイルドでマチズモ的男性を主人公として描いている村上春樹作品とは、一見同じ匂いを感じるが、それらを好意的に描く村上作品と、未熟なハードボイルドを描く本作は、真逆/村上春樹的世界への風刺にもなっているのかもしれない。

Posted byブクログ

2023/11/30

資質にも恵まれ品行方正で健全に人生を送ってきた男性が恋愛関係をきっかけに破滅する。人を傷つけないように、道徳に反しないように、正しいことしかしていないのに世界が歪んでいく不思議な感覚。 とても好きな小説でした。

Posted byブクログ

2023/11/25

これから伸びる力のある作者だと思った 破局 その通り 振った女性の復讐? その女性が子供の頃変質者から逃げる話 好きな女性が逃げる 拒絶 同意と同意でないもの 反転

Posted byブクログ

2023/11/13

物語の初めから最後まで不穏な空気を纏っていた。何が悪いわけではないのに崩れていく感じが巧みでした。 健康な肉体を持ち、公務員試験にも受かり、将来何の不安もないような若い男が2人の女性の間でだんだん崩壊していく。トレーニングのパワハラ具合が静かに変わっていく何かを示唆している。 ...

物語の初めから最後まで不穏な空気を纏っていた。何が悪いわけではないのに崩れていく感じが巧みでした。 健康な肉体を持ち、公務員試験にも受かり、将来何の不安もないような若い男が2人の女性の間でだんだん崩壊していく。トレーニングのパワハラ具合が静かに変わっていく何かを示唆している。 最後、どうかこの男がまた健やかになれますように、と願った。

Posted byブクログ

2023/11/09

常に俯瞰で見て思考する主人公だと思った。自分が何をしたいのかわからないからだろうか。私も時々空を見上げよう。視野を広く持たなければ。

Posted byブクログ

2023/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすかった。ただ、面白かったか?と問われれば正直な話、私の好きな種類の小説ではなかった。つまり人にもよると思うが、私はあまり面白く感じなかった。気になる点として、主要登場人物の性格がちょっと歪に思われること。言動も許容範囲ではあるけれど、ちょっと非常識な所があること。性関連の描写も現実的かもしれないが、歳を取って頭が固い私みたいな者が読むと、ちょっと汚いと思えることなど、別に小説の良し悪しではなく、私個人の好き嫌いだけのことなのだが。 主人公の「陽介」は、たぶん普通の大学生なのだろう。性欲は強いが若い男なら当たり前だし、面倒事を避けようとするのも現代の日本人は皆老いも若きも大抵同じだ。体を鍛えているし、公務員試験に受かるため勉強もしている。考え方や感じ方に少々常人と違うが、異常というほどのものでもない。それが何故、最後に破滅的な行動を取ったのか?それは勿論、恋人「灯」の異常な言動が引き金になっているが、ではその「灯」の異常さとは?例えば「セックス依存症」ではないかと思ってしまう程の性欲の強さ!自分からベッドの下に隠れながら、大慌てで自分を探す恋人「陽介」に、見付けてくれない不満を口に出す、その業欲。裏切りに対して弁明も聞かず行う容赦のない仕打ち等々。これらは強くなれば異常かもしれないが、それ程強いものでなかった場合、人間誰でも持ち合わせているもの。また、お笑いを追求出来ず諦めた友人「膝」の「陽介」に話す言葉、政治家になるため人脈を作ろうとして最後に躊躇した前の恋人「麻衣子」が「陽介」に慰めを求めたセックス。これらも、ある意味些細な事だけれど異常な言動であり、「陽介」が破滅に向かう1つの要因になったのかもしれない。よく分からないが、普通の人が持っている異常とまでは言えない「欲」と「見栄」、「怒り」或いは他の何かが、回りのそれらと混じり会い、異常な感情に押し上げていくのかもしれない。 とにかく、私にとってあまりよく分からない小説だった。

Posted byブクログ

2023/09/05

島田雅彦の「おそらくこの不愉快な読後感は、無知とゆがんだ正義感と過剰な体力でスクラムを組まれたら、絶対押し切られるという不安とセットになっている」という選評に共感。

Posted byブクログ

2023/07/21

主人公には意思がなく、中身のない人間。謎の違和感を感じながら読んでいたが、読了してから主人公の感情表現が作中にないのがその原因であることを知った。 母校でのラグビー部のコーチを行っているときの主人公が気味悪い。相手のことが考えられない人間なのか、過度なトレーニングを部員に強要する...

主人公には意思がなく、中身のない人間。謎の違和感を感じながら読んでいたが、読了してから主人公の感情表現が作中にないのがその原因であることを知った。 母校でのラグビー部のコーチを行っているときの主人公が気味悪い。相手のことが考えられない人間なのか、過度なトレーニングを部員に強要する主人公。 一見、いい人なのかと思ったが、よくよく考えるとただのつまらない人間という印象。 読了してから違和感に気づいて、気味の悪さを覚える小説はなかなかないかも。 結局、この作品は何を言いたいのかが分からなかった。セックスばかり出てくるが、深い表現もなく作中においてはセックスそれ自体に意味はない。ただ性欲にまかせてする行為なだけ。そこには共感はできなかったかも。

Posted byブクログ