女帝 小池百合子 の商品レビュー
参考資料や取材量は多く、地道な調査の元に書かれていると思います。 ただ、いくつかの部分は小池都知事に対する一方的な批判感情を感じました。すみません、、これは私自身があまりノンフィクション作品に触れたことがないからというのもあると思います、あくまでも個人的な感想です…。 小池都知...
参考資料や取材量は多く、地道な調査の元に書かれていると思います。 ただ、いくつかの部分は小池都知事に対する一方的な批判感情を感じました。すみません、、これは私自身があまりノンフィクション作品に触れたことがないからというのもあると思います、あくまでも個人的な感想です…。 小池都知事のこと以外にも、平成の国内政治について良い勉強にもなりました。
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さまざまな証言や過去の資料から小池百合子の作り出した「物語」へ疑惑の目を向けるとともに、それを無批判に報じてきたマスメディアを批判的に論じる一冊。 非常に膨大な根拠データに裏打ちされた文章は読み応えが大変面白かった。 本を読み進めていく中で感じたのは小池百合子という人物そのも...
さまざまな証言や過去の資料から小池百合子の作り出した「物語」へ疑惑の目を向けるとともに、それを無批判に報じてきたマスメディアを批判的に論じる一冊。 非常に膨大な根拠データに裏打ちされた文章は読み応えが大変面白かった。 本を読み進めていく中で感じたのは小池百合子という人物そのものが「マスメディア」なのだろうと言うことである。 彼女の中に何か信念が存在するのではなく、彼女は世間でなんとなく流れる空気を切り取り、それを言葉にし、誇張することで、世間から支持されてきた。要するに、彼女自身がワイドショー的存在であり、マスメディアそのものなのだ。 現在のコロナの対応を見ていても、連日マスコミに取り上げられる小池都知事は生き生きしているようにすら見える時がある。 しかし、果たして「正義」を持つ人間こそが大衆に取って正しい選択をできるのかは分からない。 東京という大衆都市、多様性そのものの都市において、小池百合子のような信念がない、ある意味大衆的にウケそうなものは何でも取り入れられる柔軟性があることで達成している側面も、もしかしたらあるのかもしれない。 この現代社会における「正しさ」「正義」を改めて考えさせられる一冊だった。
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内容が面白かったので、一気読みしてしまいました。 現都知事の言動が、計算され且つ嘘で塗り固められていることが良く分かりました。 思い切った著書ですが、読みごたえのある一冊でした。
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まず、読み物として面白かったです。 ちょっと悪意がありすぎでは?と思う部分もあります。ですが、小池百合子の輪郭を明確にするには、十分な証拠とロジック。 また、後半は平成から現在にかけての国政都政のハイライトになっており、そういった意味でも読み応えがあります。
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8月2日、我がまちで著者のトークライブが開かれるということで大いに楽しみにしていたが、このご時世により中止となった。致し方ないが、いずれ実現して欲しい。人物ノンフィクションは野次馬的に興味津々で、とりわけ政治家やらフィクサーやらを追ったものを読ませてもらうが、お隠れになった方たちの書が多い。小池さんについては現役の首長であって・・・、まあ事実は遠からずであろうが、先読した妹と同様に「こころ痛い」。ただ、今後の彼女が責任をもってなすべきことをなされるのなら、埃だらけの私にはなんも言えますまい。莫連の真偽はともかく、さすがに経歴詐称疑惑を晴らさずして、総理ってわけにはいかんのでしょうが。
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あまりに恐ろしい。 小池百合子という女性の、生い立ちから現在の都知事就任に至るまでの軌跡が描かれている。 そしてその過程にはおそろしく黒塗りされた真実があること。誰にも見られないように、誰にも知られないようにひた隠しにして、そしてその上から描かれた、訂正された“赤色の真実” 。...
あまりに恐ろしい。 小池百合子という女性の、生い立ちから現在の都知事就任に至るまでの軌跡が描かれている。 そしてその過程にはおそろしく黒塗りされた真実があること。誰にも見られないように、誰にも知られないようにひた隠しにして、そしてその上から描かれた、訂正された“赤色の真実” 。 ほんの少し前、小池百合子のコロナに向き合う姿や、そこで生まれたワードが、SNSで爆発的に拡散された。 どれだけ大変な時期でも毎日美しく化粧をして身を整えて、支援者から頂いたマスクをつけ、真摯に会見に臨む姿。思いやりがあり、そして如何なる時でも美しくいようとする彼女のイメージは、女性を中心に賛美された。 また、お得意の横文字ワードや、キャッチャーなセリフが若者の心を掴み、それを元にしたゲームや音MADなどが大量に作られた。そしてそれを彼女が好意的に捉えた発言をしたため、彼女の政策など一切関心のない層すらも、小池百合子という存在は一気に『ノリのわかる人』となった。 自分自身、実際にそう感じていた。若者文化にも寛容で、男性優位の日本で懸命に努力する人だと。 そしてそれは、彼女が0から100まで計算し尽くしていたことであり、またそれが彼女ができる唯一の事であったこと、それがこの本で理解できた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ホラーのようなノンフィクションだった。しかも、現在進行形の話だ。大手メディアの罪の部分がクローズアップされており、それは何十年も改められることなく繰り返され、上塗りされている。賛否両論あるようだが、読んでよかった。かなり思い切った著作だ。
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政治は人気投票 人気を得るには 政治的な能力よりも 人たらしであること コロナ対策のひどさ 真剣さが足りない 憲法をどさくさに紛れて 変えようとする人たち 感覚で政治をする人 また、感覚でしかみてない私達 いつまでも、幼稚な日本
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「嘘がいかに罪深いものであるか。嘘は、嘘をついた本人ではなく、周囲の人を苦しめ、その人生を歪ませるのである。」―421ページより 終章の熱量たるや。汗ばんだり、寒気がしたり、息苦しくもなりながら、読了。
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小池百合子さんという人は『太陽がいっぱい』のアランドロン役のようだと思った。 2020年の緊急事態宣言前後から小池さんは水を得た魚のように生き生きとしている。「密です!」あたりが彼女の楽しさのピークだったろうか。最近の会見は飽きているように見える。注目を浴びたい。称賛されたい。い...
小池百合子さんという人は『太陽がいっぱい』のアランドロン役のようだと思った。 2020年の緊急事態宣言前後から小池さんは水を得た魚のように生き生きとしている。「密です!」あたりが彼女の楽しさのピークだったろうか。最近の会見は飽きているように見える。注目を浴びたい。称賛されたい。いいね中毒に侵された現代人そのものだと思った。飾り物ではない、中身のある人に首長を務めてもらいたい。
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