いのちの停車場 の商品レビュー
21年5月に公開予定の吉永小百合さん主演映画の原作。とても考えられさせられる作品。と云っても、私には何もできないが。金沢の町がいい感じ ちなみにこの本のタイトルの停車場は「ていしゃじょう」と読むが、映画は「ていしゃば」
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在宅医療、いのち、仕事など、色々考えながら読めてとっても面白かった。でもラストの章はちょっと唐突に感じられました。
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庇護を求めるか弱き存在の物のために、自ら日陰を作って立つ――それが医療者というものだ というセリフが特に心に残った。
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大学病院の救命センターで「命を救う」ために長年力を尽くしてきた主人公の咲和子が、故郷に戻り在宅医として「命を送る」立場となる。 老老介護、終末期を受け止める患者と家族、積極的安楽死など、答えのない問題に向き合う中で命の尊厳や命の終わり方を患者や家族、診療所のスタッフとともに見つけ...
大学病院の救命センターで「命を救う」ために長年力を尽くしてきた主人公の咲和子が、故郷に戻り在宅医として「命を送る」立場となる。 老老介護、終末期を受け止める患者と家族、積極的安楽死など、答えのない問題に向き合う中で命の尊厳や命の終わり方を患者や家族、診療所のスタッフとともに見つけていく物語となっている。 咲和子の父が骨折、肺炎、脳梗塞を発症し、患者の家族という立場になった時、それまで医師としてかけてきた言葉は家族を追い詰めていたかもしれないと知る。 医師としてだけではなく、「患者の家族」という立場で感じた怒りや悲しみ、また日々の小さな希望までも描かれており、命に向き合うための哲学が詰まっているように感じた。
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いのちの停車場。 南杏子さん。 身につまされた。 自分の身に置き換えて、 ただただ泣けた。 在宅医療。 在宅看取り。 人が死ぬことの覚悟。 看取りの経験のない家族に、死を見守らせる。 姉が在宅医療の訪問看護師をしている。 こんなにも、大変な仕事なんだと、 あらためて尊敬。...
いのちの停車場。 南杏子さん。 身につまされた。 自分の身に置き換えて、 ただただ泣けた。 在宅医療。 在宅看取り。 人が死ぬことの覚悟。 看取りの経験のない家族に、死を見守らせる。 姉が在宅医療の訪問看護師をしている。 こんなにも、大変な仕事なんだと、 あらためて尊敬。 すごい人だ。 明日のことは、明日案じよ。 思って行けば実現する、 ゆっくり行けば到着する。 消極的安楽死。 尊厳死。 積極的安楽死。 何から何まで、号泣。 立ち止まり。 考えよう。 しっかりと、これからの未来。 生き方。
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知り合いに薦められて読んでみた。 在宅医療の話で、患者さん一人一人の話に涙させられる。 すすめてくれた知り合いにに感謝。 映画化が決まり今年の夏に公開されるようだ。
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在宅医療についての物語。 都心の救急センターに長らく努めていた主人公、白石佐和子が、久方ぶりの故郷に戻り、在宅医となって第二の医師生活をはじめる。 今まで行っていた「生かす」医療から、終末期の患者を「送る」医療への変化は主人公に新たな感情や戸惑い、学びを与える。 最後、自身の父親から頼まれた鎮静剤の投与、それは「積極的安楽死」の介錯ともとられる。 迷った後に介錯し看取る、その後110番に連絡する佐和子。その終わり方は、この問題を読者に問いかけている。
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東京の医大の救命救急センターを辞め、故郷金沢で在宅医療専門の診療所で働くことになった白石咲和子。老老介護、脊椎損傷の社長、ゴミ屋敷、ガンになった厚労省高官、小児がん。様々な事態を乗り切れるか。 とても良かった。読みやすく、しかし重く、でも清々しい。 現在の医療の抱える問題につ...
東京の医大の救命救急センターを辞め、故郷金沢で在宅医療専門の診療所で働くことになった白石咲和子。老老介護、脊椎損傷の社長、ゴミ屋敷、ガンになった厚労省高官、小児がん。様々な事態を乗り切れるか。 とても良かった。読みやすく、しかし重く、でも清々しい。 現在の医療の抱える問題について色々考えさせられ、また物語としても楽しめた。 先輩の仙川は松こそが我々医療者の目指す姿だと言う。 「目指す姿って、松がですか?」 「花の中には、日差しに弱い種類がある。ラベンダーやフクシア、能登半島のキリシマツツジなんかがそうだ。ところが松は、周囲に絶妙な日陰を作ってくれる。だから松の木の下にそうした日差しに弱い花を植えると、きれいな花を咲かせることができる。庇護を求めるか弱き存在の者のために、自ら日陰を作って立つ。それが医療者というものだ」
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東京から金沢、「命を助ける」場から「命を送る」場へと、環境も立場も全く違う、反対の状況で、戸惑いながらも溶け込んで行く咲和子先生の姿に、金沢の町並みが背景にあって、凄くいいです。この咲和子先生を、映画で吉永小百合さんが演じられることに、ぴったりだなと思いました。また、ちょっと抜けた感じのする野呂くんを、全く雰囲気の違う松坂桃李が、どう演じているのか楽しみです。 腎腫瘍でもう治療法がない6歳の萌ちゃんが、両親より自分の死を受け入れていること、「癌になっちゃってごめんね」ってお父さんとお母さんに謝る場面が凄く切なくて、そして、生まれ変わった自分宛へのメッセージには、涙を止める事ができません。健康でいる事がどんなに幸せなことか、改めて思いしらされました。 自分が、余命を告げられたら、どう過ごすか・・・また家族がそうなったら? 人生最後の在り方について考えさせられる一冊でした。
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図書館で借りた本。 救命救急の第一線で活躍していた咲和子は、ちょっとしたことで定年まで数年を残して退職し、故郷の金沢に帰ってきた。そこでは、幼なじみの医師を手伝って、在宅医療をすることになった。
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