少年と犬 の商品レビュー
震災によって飼い主と離れた犬が,人に助けられ,人に寄り添い助ける話。 語り部は犬を拾う人間で,自身のつらい境遇が,犬の存在により和らいでいく。 最後の章はご都合的過ぎるなと思ったけれど,全体的に見ればいい小説だった。 トラックヒッチハイクの話が好き。
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これほど犬と少年の間に絆が生まれることはあるのか。それにどのように目的地を知ったのか。それぞれのエピソードも素晴らしいが、各エピソード間では多聞が死に物狂いになって生き延びていたことを想像すると胸が締め付けられる。
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家族を探して、犬が放浪し、 その都度、人々と関わる話。 パートが分かれているので、読みやすいです。 あまり深く考察せずに読むのがお勧めかと。 震災を体験した方には、思い出す情景もあるので 気をつけた方がいい部分もあります。 改めて、犬が飼いたくなる一冊でした。
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読後に気づいてびっくり えっこれ馳星周なのか! 犬はしゃべらないから もしかしてこっちの勝手な希望で 人間のことわかってるように感じて 愛おしく思ってしまうのかもしれないけど たとえそうだとしても 犬に救われる人間は 数限りなくいる この物語にでてくる がんばってたりそうで...
読後に気づいてびっくり えっこれ馳星周なのか! 犬はしゃべらないから もしかしてこっちの勝手な希望で 人間のことわかってるように感じて 愛おしく思ってしまうのかもしれないけど たとえそうだとしても 犬に救われる人間は 数限りなくいる この物語にでてくる がんばってたりそうでもなかったりする人間たち同様 私にも犬が必要だ これからも人間をよろしく頼むよ そして1日でも長く生きてくれ…
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多くの人が読んでいるのにつられ、久しぶりに馳星周さんの作品を読む。最初の頃は何でレビューに感動とか泣けるとか書いてあるんだろうと思っていたけど、 最後まで行きつくと納得。話の構成?流れに気付く頃からどんどん読むのが進んでいく。
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よく躾されたシェパードに似た雑種の犬、多聞は男、泥棒、夫婦、娼婦、老人、少年と様々な人に寄り添いつつ、ある場所を目指す。 実際にありそうな話に心奪われる。 多聞は光という少年に会うために、熊本に行き、光を守り亡くなる。
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運命的な絆に感動した。 多聞は迷い苦しみ悩む人達に癒しと安心 幸せを与えてくれる。 5年という歳月をかけて会いたかった人間に会えた。その思いを貫く姿は感動以上の思いを与えてくれた。
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その犬は天使か死神か. 死に近い物語には心を揺さぶられる何かがある. それがどんな死であっても. 犬っていいね. 古くからの人間の友であり,犬がいるから人間という種は寂しくなかったのかもしれない.犬がいなければ狂っていたかもしれない. とてもフィクションしているけれど,本当にあ...
その犬は天使か死神か. 死に近い物語には心を揺さぶられる何かがある. それがどんな死であっても. 犬っていいね. 古くからの人間の友であり,犬がいるから人間という種は寂しくなかったのかもしれない.犬がいなければ狂っていたかもしれない. とてもフィクションしているけれど,本当にあってもおかしくないかも,とつい思ってしまうくらいに,犬って不思議.
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東日本大震災を絡めた内容ということもあってか、読み終わる頃には涙が出てしまいました。 多聞の物語がメイン!とは分かっていつつも、それぞれのお話の主人公やその周りの人達のその後(亡くなってしまった主人公達もいますが…)、が気になってしまい、そこが描かれていないところがいいところで...
東日本大震災を絡めた内容ということもあってか、読み終わる頃には涙が出てしまいました。 多聞の物語がメイン!とは分かっていつつも、それぞれのお話の主人公やその周りの人達のその後(亡くなってしまった主人公達もいますが…)、が気になってしまい、そこが描かれていないところがいいところでもあり、残念なところでもあり… モヤモヤとしてしまいました(笑)
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表紙に惹かれて手に取りました。 1匹の犬が各地を転々とし、事情を抱えた様々な 飼い主と出会い、絆を深め、癒していく物語。 ただ犬は誰かを探しているよう。物語の終わりで、犬は出会いたい人物と再会できるのか。 何気なく手に取った本ですが、 各地で出会う人々に影響を与える犬の姿は面白く...
表紙に惹かれて手に取りました。 1匹の犬が各地を転々とし、事情を抱えた様々な 飼い主と出会い、絆を深め、癒していく物語。 ただ犬は誰かを探しているよう。物語の終わりで、犬は出会いたい人物と再会できるのか。 何気なく手に取った本ですが、 各地で出会う人々に影響を与える犬の姿は面白く、一気読みしました。 馳さんの作品は初めてですが、 他の作品も手に取りたくなりました。
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