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わたしたちは銀のフォークと薬を手にして の商品レビュー

4.2

271件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/01/20

美味しいご飯のほっこり系かと思ったら違ったけど、自分らしく飾らずにいられて、ご飯を食べて美味しいねって言い合える人がそばにいるのは幸せなことですね

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2024/01/10

はじめはご飯の表現が美味しそうでいいなぁくらいな印象でしたが、昨今の多様性を、またその多様性に逆に縛られる人々が描かれていて、うんうん唸りながら読みました。 かなり重いテーマなはずなのに主人公のキャラがどこか普遍的なおかげか読んでいて不快感がありません。友達とのやりとりも、その友...

はじめはご飯の表現が美味しそうでいいなぁくらいな印象でしたが、昨今の多様性を、またその多様性に逆に縛られる人々が描かれていて、うんうん唸りながら読みました。 かなり重いテーマなはずなのに主人公のキャラがどこか普遍的なおかげか読んでいて不快感がありません。友達とのやりとりも、その友達も、いそうな感じからか、身近に感じられ、逆に「抱えている問題」に向き合うチャンスをもらいました。

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2024/01/07

いい本だった!緩やかで淡々としていながらドラマチック。秀逸という感じの作品。主人公およびその周囲のアラサー女性たちの生き方や価値観の差異が読んでて楽しいし、なるほどなとも思うし、ハッとしたりもする。読み手がアラサー女性なら、出てくる登場人物のうち誰かには共感できるんじゃないかな…...

いい本だった!緩やかで淡々としていながらドラマチック。秀逸という感じの作品。主人公およびその周囲のアラサー女性たちの生き方や価値観の差異が読んでて楽しいし、なるほどなとも思うし、ハッとしたりもする。読み手がアラサー女性なら、出てくる登場人物のうち誰かには共感できるんじゃないかな…。どちらかと言うと男性よりも女性の方が楽しく読める本だと思う。お気に入りの一冊になりました◎

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2024/01/03

椎名さん(主人公のお相手)が出てきた時の感想は、1歩引いたスマートな大人、でも適度な茶目っ気があって、あまりにも女子にとって理想的すぎる大人の男性…実際にはこんな人そう居ない……でした。このまま理想のヒーロー相手に、なんだか少女漫画みたいな話が1冊続くのかしら……と思っていたら、...

椎名さん(主人公のお相手)が出てきた時の感想は、1歩引いたスマートな大人、でも適度な茶目っ気があって、あまりにも女子にとって理想的すぎる大人の男性…実際にはこんな人そう居ない……でした。このまま理想のヒーロー相手に、なんだか少女漫画みたいな話が1冊続くのかしら……と思っていたら、序盤に爆弾がぶち込まれる。 徐々に椎名さんが1歩引いた大人であり続けなければいけなかった理由もわかり、単純な好きだけではやっていけない2人のこれからにも不安がよぎる。でも恋する2人の描写、美味しそうにご飯を食べる様子など、どれも丁寧に柔らかく登場人物たちの生活が描かれていて、読んでいてとても居心地が良い。 溢れ出る甘酸っぱい幸福も将来への憂いも地続きに同じ所にあって、全部ひっくるめて2人で暮らしていくという事なんだろうなと思いました。2人には永く同じ食卓を楽しく囲んで欲しい。 あと読了後に見返すとタイトル良すぎる。

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2023/11/23

もしかしたら一緒に焼き鳥が食べられるって、 一緒に生きていけるくらい 大きなことなのかもしれない。 「悩むことあったらいつでも言いなよ。  一升瓶持って駆けつけるから」 私たちは女性として生まれて、 否応なしに女性として扱われる。 「だからこそ、  いつかもう一度行ってみた...

もしかしたら一緒に焼き鳥が食べられるって、 一緒に生きていけるくらい 大きなことなのかもしれない。 「悩むことあったらいつでも言いなよ。  一升瓶持って駆けつけるから」 私たちは女性として生まれて、 否応なしに女性として扱われる。 「だからこそ、  いつかもう一度行ってみたいと思ってたんだ」

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2023/11/21

自分の記憶かのように錯覚する鮮明な風景とか、風が肌に当たった感じとか、夏にはビール冬にはあったかいスープが身に染みる様とか、そういうひとつひとつの描写が丁寧でしっくりきた。季節感をひしひしと感じられる文章で、その季節感からいうとまさに今、秋から冬にかけて読むのが大正解だったと思う...

自分の記憶かのように錯覚する鮮明な風景とか、風が肌に当たった感じとか、夏にはビール冬にはあったかいスープが身に染みる様とか、そういうひとつひとつの描写が丁寧でしっくりきた。季節感をひしひしと感じられる文章で、その季節感からいうとまさに今、秋から冬にかけて読むのが大正解だったと思う。11月から12月。(小説の世界と現実の時期をリンクさせたい宗派) 本来の主人公以外の登場人物、3人の女性が主人公(語り手?)となる章もしっかり設けられていて有難かった。私は登場人物のそれぞれ違った視点から世界を教えてくれる小説が大好物 というわけでとても好きだった 島本さん、他の作品も改めて見てみよう

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2023/11/13

重めの内容かと思ったが、お互いが相手のことを大切に思って物語が進んでいく。 食事、旅行の描写がとても良く、多幸感が溢れていた。

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2023/11/12

序盤でもう好きだと思った。 完全に心を奪われたのは、「行きたい」と「生きたい」が同じイントネーションだと知世が気付くところ。 椎名さんと2人で問題に向き合っていく知世に感情移入していって読み進めていくと、知世以外が語り手になる話のときの生々しいリアルさに少し置いていかれる感じがし...

序盤でもう好きだと思った。 完全に心を奪われたのは、「行きたい」と「生きたい」が同じイントネーションだと知世が気付くところ。 椎名さんと2人で問題に向き合っていく知世に感情移入していって読み進めていくと、知世以外が語り手になる話のときの生々しいリアルさに少し置いていかれる感じがした。後半になるにつれてそれは加速して、違う本を読んでいるような気持ちにはなったけど、それはそれで揺れる感情を想像しながら読めた。 ただやっぱりこの本の良さは知世パートだなと感じた。特に揺れていたときの知世の描写が秀逸だった。

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2023/11/08

妹に対する感情が出て来た時、同じ!だと思った。 親戚中に私の悪口を言い、自分はよく気の利く親の世話をする何とも素晴らしい親想いの娘…私は海外にいて親のことを見られなかったからその分いつも申し訳ないという気持ちになっていた。かなりひどい言葉も浴びせられた。言い返せば、ああいえばこう...

妹に対する感情が出て来た時、同じ!だと思った。 親戚中に私の悪口を言い、自分はよく気の利く親の世話をする何とも素晴らしい親想いの娘…私は海外にいて親のことを見られなかったからその分いつも申し訳ないという気持ちになっていた。かなりひどい言葉も浴びせられた。言い返せば、ああいえばこういうで埒があかない。悩んで悩んで鬱病を発症した。 今も妹のメールの着信音が怖い。結果妹とは母が居なくなったら会わないと決めた。身内であっても嫌いになってもいいかなと思えた。

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2023/10/30

30代仕事熱心な女性と秘密を抱えた年上の男性との、大人の恋愛の物語。 二人の恋愛の進み方を見て、相手の苦しみや悩みと向き合い大切に思える関係性の人と過ごす時間は幸せだという事を感じました。あと、食事の描写や心の動きの描写が丁寧に書かれており、読み進めて心地よく思いました。 主人公...

30代仕事熱心な女性と秘密を抱えた年上の男性との、大人の恋愛の物語。 二人の恋愛の進み方を見て、相手の苦しみや悩みと向き合い大切に思える関係性の人と過ごす時間は幸せだという事を感じました。あと、食事の描写や心の動きの描写が丁寧に書かれており、読み進めて心地よく思いました。 主人公達以外の登場人物視点での物語もあり、違う立場から主人公達がどう見えているか・自身の置かれている環境から変化しようとする様子を見ることができます。

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