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わたしたちは銀のフォークと薬を手にして の商品レビュー

4.2

271件のお客様レビュー

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2024/03/02

洗練された美しい文体 ページを捲る手も軽く サクサク読める 1話ごとに必ず登場する美味しそうな料理も魅力的 そんな文章に反してテーマは重い 1話ごとに語り手が変わっても 主役の2人がどうなっていくのかちゃんとわかる そんな読ませ方もスマート 余韻もありつつの終わり方もとても好き...

洗練された美しい文体 ページを捲る手も軽く サクサク読める 1話ごとに必ず登場する美味しそうな料理も魅力的 そんな文章に反してテーマは重い 1話ごとに語り手が変わっても 主役の2人がどうなっていくのかちゃんとわかる そんな読ませ方もスマート 余韻もありつつの終わり方もとても好き 島本理生さんの恋愛小説にはどこか切なさがいつも漂う やっぱり期待を裏切らない

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2024/03/01

確かに焼き鳥屋さんに行けるっていうことでさえも、気を遣わずにできる相手は貴重で尊いと思った。 それぞれの大人の恋愛を覗き見して楽しかったです。

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2024/02/23

お酒と美味しいもの好きな私の心を鷲掴みにされました。随所に出てくる様々なお酒とそれにあった料理の情景を浮かぶだけでこちらも満たされました。

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2024/02/13

島本理生さんの作品って、作風の幅が広いんだなと、気付けた。 主人公の知世目線で日々の暮らしが描写されていくのかなと読み進めていくと、、、 知世の周りの人々が章ごとに主人公になり、目線が変わることで、それぞれの価値観や考え方、登場人物同士へのお互いの想いが異なっていることがよく分...

島本理生さんの作品って、作風の幅が広いんだなと、気付けた。 主人公の知世目線で日々の暮らしが描写されていくのかなと読み進めていくと、、、 知世の周りの人々が章ごとに主人公になり、目線が変わることで、それぞれの価値観や考え方、登場人物同士へのお互いの想いが異なっていることがよく分かる。 現実世界も、こちらが思う相手のイメージと本人の考えにはズレが生じまくってるんでしょう。 この物語では、家族同士でも全く異なる価値観のまま共に生活してて、ちょっと萎えました。 メインテーマだと思ったHIVの話は、思うところはあるものの、これもまたあり得る話として再認識させられた。

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2024/02/06

大人の恋愛と友情のリアルな部分もあり、読み進めやすかった。 各登場人物の視点でストーリーが描かれていて、読んでいくうちにそれぞれの思いを知ることができて面白かった。 【なに一つ特別じゃないわたしだって一生懸命がんばっていて、世界の本当に端っこで一ミリくらいは役に立っている。その...

大人の恋愛と友情のリアルな部分もあり、読み進めやすかった。 各登場人物の視点でストーリーが描かれていて、読んでいくうちにそれぞれの思いを知ることができて面白かった。 【なに一つ特別じゃないわたしだって一生懸命がんばっていて、世界の本当に端っこで一ミリくらいは役に立っている。そのことを大事に扱っていないのはわたし自身だった。】 共感できたし、これから先自分を肯定できない時でも、このことに気づける自分でいたいと思った。 巻末にあった、各登場人物のイメージに合った花言葉の記述が素敵だった。

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2024/02/06

主人公・知世が出会った年上の男性・椎名さんが抱える問題が、割と重めなのですが、もし私が知世の立場だったらどういう風に関わっていくんだろう、、とめちゃくちゃ考えさせられました。果たして、その問題があっても、そばに居続けられるのか。そこまで愛せるのか。でも、悩みながらもお互いを愛して...

主人公・知世が出会った年上の男性・椎名さんが抱える問題が、割と重めなのですが、もし私が知世の立場だったらどういう風に関わっていくんだろう、、とめちゃくちゃ考えさせられました。果たして、その問題があっても、そばに居続けられるのか。そこまで愛せるのか。でも、悩みながらもお互いを愛して、尊重して、幸せを感じて生きている、知世と椎名さんがとても素敵でした。「美味しい」を共有できるって当たり前のことだと思ってしまうけど、とんでもなく幸せな時間なんだろうなと思います。 知世の友達や、妹視点の物語もあるのですが、皆それぞれ自分自身やこの社会の規範に対しての苛立ち、悩みがあって、もがきながら精一杯生きている、ということが伝わってきました。 島本さんが書かれる恋愛って毎回、究極の大人の恋愛って感じがします。そして、島本作品って、今回のように、ちょっと訳アリの大人な男性×大人しくみえるけど実は芯がしっかりしている女性の恋愛が多い感じがします。自分とは全く交わらないような世界に、島本作品を読むと触れられます。島本さんの言葉の言い回し、人には言えないような心の黒い部分、本音がストレートに表現されていて、いつも心を抉られるので大好きです。

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2024/02/05

内容ももちろん素晴らしい!けど、特に食べ物の描写や、主人公が幸せと感じる描写が特にすごくて、主人公の気持ちがビシビシ伝わってくる

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2024/02/01

傷つくこともたくさんあるけれど人を好きになるっのってどんなにつらくてもやめちゃいけないなと思った。人を好きになるって生きることだとおもった。

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2024/01/30

図書館で何回も借りて結局読まずに戻すってのを5回ぐらい繰り返したけどもっと早く読めばよかった。恋愛小説だしテーマはなかなか重いのにくどくなかった。知世と椎名さんの恋は純潔で素敵だけどその友人や妹のドロドロの恋愛もなんか妙にリアル(女子会の感じとかが)で面白く読めたかも。恋愛の描写...

図書館で何回も借りて結局読まずに戻すってのを5回ぐらい繰り返したけどもっと早く読めばよかった。恋愛小説だしテーマはなかなか重いのにくどくなかった。知世と椎名さんの恋は純潔で素敵だけどその友人や妹のドロドロの恋愛もなんか妙にリアル(女子会の感じとかが)で面白く読めたかも。恋愛の描写よりご飯と旅行の描写が好みだった。江ノ島の話があって「しらす丼のお店には長蛇の列ができていた。外のベンチに腰掛けて順番を待ちながら〜…」ってとこが私が見たこと経験したことがそのまま出てきて嬉しかった。現実にある場所のことが書かれてるからか若干エッセイぽさがある。食の好みが合うって友達然り恋人然り物凄く大事。美味しい物を美味しいねって言い合える関係ってささやかだけど一番幸せな関係かもなぁと思った。

Posted byブクログ

2024/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

30歳の主人公が思いを寄せる、最近仕事で知り合ってそれから何度かデートも重ねている年上めちゃハイスペおじには奥さんも彼女もいなくて、それは彼がエイズを持っていたから。 セックスではなく、美味しいご飯を通してゆっくり彼との仲を深めていくあいだ、どうしようもなくじれったくてせつなくなる瞬間がある。男と女の、互いに不器用に気を遣い合う様は彼らに限らず普遍的なものに思えて、大人な関係と言えばそうなんだけどだからって別に立派とは言えないし、長い時間を生きていても、経験が違うもの同士でも、ある意味、恋のくるしみは平等なんですね〜〜〜みたいに考えながら読みました。

Posted byブクログ