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わたしたちは銀のフォークと薬を手にして の商品レビュー

4.2

281件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2020/05/25

私が言うと稚拙なんですが、あたたかい、なんて事ない日常を大事にしたいな、と思わされる作品。すらすら読めた。 そして色んな人がいて、なんでこんな言い方しちゃうんだろうって不快な気持ちにさせてくる人って世の中に沢山いるけど、みんな人それぞれに気遣いとかその人なりの考え?ある種の優し...

私が言うと稚拙なんですが、あたたかい、なんて事ない日常を大事にしたいな、と思わされる作品。すらすら読めた。 そして色んな人がいて、なんでこんな言い方しちゃうんだろうって不快な気持ちにさせてくる人って世の中に沢山いるけど、みんな人それぞれに気遣いとかその人なりの考え?ある種の優しさ? みたいなのがあるんだよな、と凄く思わされた だからそういう人に対しても瞬発的にイラっとして返すんじゃなくて、愛ある返しできる大人になりたいなーーーーとおもいました

Posted byブクログ

2020/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

心に残ったフレーズ ✴︎薄々わかっていた。年収じゃない。顔でもない。いや、外見はちょっと大事だけど、それよりも必要なもの。 それは何一つ特別じゃないわたしと向き合ってくれる、関心と愛情。 ✴︎何一つ特別じゃない私の話をいつまでも飽きずに聞いてくれて、真剣に心配したり、絶対に傷つける言葉を使わずにアドバイスをくれたり。 旅行をすれば、楽しくて、何を食べても二人一緒ならおいしい。初めてだったよ。そんな人。 ✴︎あんな不毛な恋愛をしながら、毎日会社に通って、笑ってお茶汲んで入力作業して。 何一つ特別じゃないわたしだって一生懸命がんばっていて、世界の本当の端っこで一ミリくらいは役に立っている。 そのことを大事に扱っていないのはわたし自身だった。十万円で赤の他人がなにもかもかえてくれることを期待するくらいに。 ✴︎大人になるって、この人を好きになるとは思わなかったっていう恋愛から始まることかもしれない ✴︎この世は焼き鳥とレモンサワーを一緒に楽しめる相手とできない相手に別れる 一緒に焼き鳥を食べられるって、一緒に生きていけるくらい大きなことなのかもしれない。 ✴︎ムードのあるリゾートもいいけれど、気楽なのもいい。家でほっこり鍋を突くのも、温泉宿でしっとりとするのも、いつだって等しく楽しかった。 ✴︎一人でだって生きられる。だけど二人が出会ったことで、お互いやまわりまで変えるほどの波がどこまでも広がって打ち寄せていくのだ。 ✴︎あまりにも夢が鮮明だったので、どちらが現実か分からずに呆然としていた。 ふいに、どちらでもいいのかもしれないと考える。 数年前は今の自分なんて想像もしてなかったのだから。未来は確実にやってくるけど、きっと予想もしていなかったことや叶わなかったことも多いだろう。だけど、なんとかなるのだ、と思えるほどの現実感がさっきの夢にはあって、それはわたしと椎名さんの今までがあるからこそだと気づいた。 久々恋愛小説を読んだ。 かゆい恋愛小説ばっかりだけど この小説は本当の愛や思いやりについて気づかせてくれる本だった。 こんな恋愛をしたいなって思わせてくれた。 そして世の中の当たり前や普通という価値観に押しつぶされそうになった時に読みたいと思える本。 例えば飯田ちゃんにとっての結婚 特に結婚は女にとって一番悩ましいことかも。 飯田ちゃんが言っていた どうして人生には、結婚以外の正解が用意されてないのだろう 確かに歳をとって、年金に頼り介護生活をして ひと段落ついた時には一人ぼっち を想像すると戦慄するけれど 結婚したくない人だっているわけで それなのに結婚してないだけで あの人は難があるのではないか 子育てしていない人は未熟など色々と言われる けど自分がしたくないと思っているのに 無理してなんとなく愛される女になるのは違う 次に結婚、出産、親孝行が人生に必須だと信じてきた知夏 けれどそれに縛られる必要は全くない それぞれに生きたらいいのだ。私たちは大人同士なのだから。 親だって別々の人間なのに、期待に全て応えとか、 思い通りにならなきゃいけないとか そんなこと考える必要はないということ これからは自分に正直に そして欲張りに生きたいなと思えた 人生は、時間は有限じゃないから まだ一生を永遠のように錯覚しているから 好きな人と好きなご飯とお酒を飲んで たくさん話して笑って怒って泣いて 思いっきり生きたいなって思わせてくれたこの本は わたしにとって大切な本になった

Posted byブクログ

2020/05/23

場所と人と食べ物が章ごとに次々変わっていくけれど、この本は、どこの情景も浮かんできた。その人の顔とか表情とか、服とかそういうのまでパッと浮かぶくらい、スッと入り込んでくるお話ですごく好きだった。 この人の小説をもっと読みたいと思った。全く違うジャンルで。

Posted byブクログ

2020/05/22

ー大切な人とのごはんは心をほぐす。 はじめての島本理生さんでした。 背表紙のあらすじから想像していた中身がちょっと違うかんじで、ある意味新鮮でした。 仕事で出会ったエンジニアの椎名さんと、美味しい食事をするところから始まり、徐々に惹かれあい、椎名さんにとっての大切なことを打ち...

ー大切な人とのごはんは心をほぐす。 はじめての島本理生さんでした。 背表紙のあらすじから想像していた中身がちょっと違うかんじで、ある意味新鮮でした。 仕事で出会ったエンジニアの椎名さんと、美味しい食事をするところから始まり、徐々に惹かれあい、椎名さんにとっての大切なことを打ち明けられる知代。そしてそれから始まる2人の時間。周りの友達や妹とのお話も交えながら、2人の関係性は深くなっていきます。 誰でも種類は違えど悩みはあって、その悩みのせいで、自分で自分を縛ってしまう人や、他力本願になる人や、頑張ろうと前向きになれる人や、様々だと思いますが、心の拠り所があれば少しずつ受け入れられることができたり、新しく一歩踏み出したりできるのかなあと思いました。 個人的に、この一冊を通して、美味しいと思えるごはんを一緒に食べられる存在って、わたしにとって絶対に大切な人なんだな、と思いました。 美味しい食べものがたくさん出てきてお腹が空いてきます笑

Posted byブクログ

2020/06/02

美味しいご飯と旅を共にしたいな、と思える相手がいることは幸せ。それが恋人であっても、そうでなくても。私も思える相手がいるし、どこかで誰かに思われていたら嬉しいな、と思う。

Posted byブクログ

2020/05/16

読んでいてとても心地が良く、大切に文字を追いたくなった本だった。 出てくる女性それぞれに共感できるものがあり、過去自分が感じたこと、今参考にしたいこと、そしてこうでありたいと願いたくなること…そんな話がたくさん散りばめられていた。 一文だけ、心に留めて置きたいフレーズを記録し...

読んでいてとても心地が良く、大切に文字を追いたくなった本だった。 出てくる女性それぞれに共感できるものがあり、過去自分が感じたこと、今参考にしたいこと、そしてこうでありたいと願いたくなること…そんな話がたくさん散りばめられていた。 一文だけ、心に留めて置きたいフレーズを記録します。 “薄々分かっていた。年収じゃない。顔でもない。いや、外見はちょっと大事だけど、それより必要なもの。 それはなにひとつ特別じゃないわたしと向き合ってくれる、関心と愛情。”

Posted byブクログ

2020/05/16

美味しそうなごはんの描写と二人の穏やかな関係性がすごく好き。恋愛ものはあんまり読まないけどこの本は何度も繰り返し読んでる。好きな本です。

Posted byブクログ

2020/05/15

誰かの期待に応えることが誰かを傷つける 自分の幸せを優先することで他人が傷つく 自分を物のように傷つける誰かも、誰かに物のように傷つけられてる 知世と同世代の時にこれを読めてよかった もう私たちの目の前には、"人生のレール"なんてものは敷かれて無い。自分の生...

誰かの期待に応えることが誰かを傷つける 自分の幸せを優先することで他人が傷つく 自分を物のように傷つける誰かも、誰かに物のように傷つけられてる 知世と同世代の時にこれを読めてよかった もう私たちの目の前には、"人生のレール"なんてものは敷かれて無い。自分の生き方は自分で決めて良いんだ。

Posted byブクログ

2020/05/06

ほっこりする小説でした。 島本理生先生の作品は、読みやすく、サクッと読めるので好きです。それでいて、読み終えた後には必ず、価値観を改めて考えさせられる…そんな印象があります。 この作品でも、恋愛&結婚、から得られる幸せの本質について、改めて考えさせられました。

Posted byブクログ

2021/01/23

私も、とてもいい、と思った。椎名さんと知世ちゃん。 最初の章を読んだ時に、もう少しこの2人見てたかったのにな、って思ってたら、次のページに2人の世界が続いてたからとてもうれしくなった。 ある程度大人になっちゃうと、無鉄砲にただ突き進んでいくことはできなくて、予想できないことにぶ...

私も、とてもいい、と思った。椎名さんと知世ちゃん。 最初の章を読んだ時に、もう少しこの2人見てたかったのにな、って思ってたら、次のページに2人の世界が続いてたからとてもうれしくなった。 ある程度大人になっちゃうと、無鉄砲にただ突き進んでいくことはできなくて、予想できないことにぶつかることって実はあまりなくて、ああやっぱりね、になりがちなものだけど。 当たり前なんてほんとはなくて、幸せのかたちなんてほんとにそれぞれで。椎名さんと知世ちゃんが、迷いながらも 、ちゃんと言葉にしながら、伝え合いながら進んでいくところがとてもよくて。 でも2人の根底には、あの最初の焼き鳥屋のストンときた瞬間があって、直感って意外とばかにならないんだぜ。

Posted byブクログ