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文身 の商品レビュー

4.1

44件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2024/11/13

うわ〜、凄いとは聞いてたけど、これは凄い! よくこんなプロット考えつくな〜 ⁡ ⁡ 「虚構と真実の境目に迷い込んでみませんか?」 ⁡ 岩井さんのこの言葉どおり、まんまと迷い込んでしまった。 弟の描く私小説に、翻弄される兄の人生。 大筋の話だけでも先が気になって読む手が止まらなかっ...

うわ〜、凄いとは聞いてたけど、これは凄い! よくこんなプロット考えつくな〜 ⁡ ⁡ 「虚構と真実の境目に迷い込んでみませんか?」 ⁡ 岩井さんのこの言葉どおり、まんまと迷い込んでしまった。 弟の描く私小説に、翻弄される兄の人生。 大筋の話だけでも先が気になって読む手が止まらなかったけど、最後の方で降りかかる、???の嵐。 そしてラスト1行で更なる、???の嵐。 どこまでが虚構なのか、いったい何が真実なのか? めっちゃ翻弄された。。 ⁡ 今も頭の中で、え?どういう事?ってぐるぐるしてる。 岩井さんの思惑にしっかりハマってしまった。 人によって解釈が違うだろう作品。 また時をおいてじっくり読み直してみたい。 その時はまた違った捉え方をするかも知れない。 すっきりはしないけど、めっちゃ面白かった! ⁡ ⁡

Posted byブクログ

2024/09/01
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私小説,最後の文士.現実と虚構の真実は紛らわしい. 死んだとされる弟の小説ありきの壮絶な人生を生きる兄.そもそも弟は生きているのか?と言う問を最後に投げかけ,そしてラストの1行でひっくり返す.いやもう,モヤモヤしていまだによくわからない.

Posted byブクログ

2024/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブグログ界隈で軒並み高評価の作品。 だったんだけど……。 ち、違いますよ。逆張り君じゃないですから。 まあ、あれですね~。これってどんでん返しって言うよりも、藪の中方式のリドルストーリーですかね。女か虎かってヤツ。 強力ネタバレレビューになってるのでご注意!! いや、そもそも罪悪感かなんか知らんが、そんなものは長続きしないよ。忘れる。むしろ最初っからいなかったんだの方に振れるんじゃないかな。 無理がある。 なにより理解不能なのは、奥さん(詠子)が自殺を受け入れるくだり。 ありえないでしょう!! 旦那の衝撃の告白を聞いて愛せなくなったとしても、愛されてなんかいなかったんだと絶望したとしてもだよ。 小6の愛しい一人娘を置いて死ぬか??? どれだけそれまで旦那の生き方を反映する鏡の役を演じていたとしても、依存して生きてきたとしても、それはない!! もうちょっと丁寧な前フリというか、詠子の壊れっぷりがよくわかるエピソードの一つや二つを挟んでおかないと無理がある。 旦那よりも娘の方を大事に思うのが一般的じゃないかな? あれはないわ。 ラストもな~。なにが現実でなにが虚構かわからんくなってるけど、それが狙いなんだろうけど、あんまり好きじゃないな。なんでもアリ過ぎる。 そこまでいったら、むしろ全ての話は娘(明日美)の妄想でした~っていうオチでもアリじゃない? 幼い頃に両親に捨てられた明日美はなんらかのきっかけで、とある小説家の夫婦を自分の生みの親だと妄想するが、小説家は私小説で自分の妻、つまり明日美が母だと思ってる女を殺害したような作品を発表してしまい、混乱した明日美は整合性を保つために「文身」を妄想する。全ては明日美の一人芝居と妄想。もちろん最初の葬式にも出てない。 な~んてね。 まあリドルストーリーそのものがあんまり好きじゃないんだな。たとえば事件そのものは現実なんだが、その動機はいろいろ考えられる。みたいな話はいいと思うけど、事件そのものがどこまで現実なのかわからないのはモヤモヤ感が強すぎてダメだわ。 それでも短編ならまだしも。 それとこれは完全にこっちの責任だけど、俺は家族の話、なかでも兄弟の話ってのが苦手。トラウマ級に嫌い。「熊と踊れ」なんて何度も読もうと思ったけど、どうしても兄弟物だからその度止めてる。カラマーゾフ君たちもきっと無理だな(笑) まさか本書がここまで兄弟物だとは思わんかった。失敗した。むしろガッツリ本題といってもいいくらい兄弟物じゃないかこれ。あかんわ。 というわけで低評価になりましたが、何度もいうようにあくまで個人の感想なので良い子はマネしないように! みんみんさん。 ご期待に沿えず★3以上つけられずにスマン。 (。・人・`。))ゴメンネー そしてひまわりめろんさん。 ★3以下なので友達になれないことが確定しました。 いや~残念だな~(*゚▽゚)ノ♪

Posted byブクログ

2024/08/29
  • ネタバレ

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やっと読み終わった。庸一も堅次もその両親も庸一の妻も理解不能で、この感じ、読んだことあるなと思ったら太宰治の人間失格だった。そういえば、あの小説も、最後の一文でハッとさせられた気がする。記憶が正しければ。 作中の文身は読み進めていくにつれて、どんどん不快感が強まる。幼少期の何気ない一家の様子から、どんどんありえない展開になっていく。一番の転換点は、妻の死を唆すあたり。兄弟が一気に不穏な空気になる。そこからのあまりにもな展開に、顔をしかめながら最後まで一気に読んだ。 最後、どんな終わり方になるのかとおもったら、結局弟は生きているというラストであってるのか?そうだとしたら、結局何が本当で何が虚構か本当にわからない。この、何がなんだかわからない感じ、この本を読む前のレビューで知っていたから、本当にこの感想になったことに今驚いている。けど、このわからない感じは、私は好きじゃない。最後にスッキリするかというと、全くそんなことはない。わたしの読解力では、最終的にこの本のジャンルは、ホラーになる。ただただ怖い。私の理解が追いついてないなら、教えてほしい。でもとりあえず読み終えることができてよかった。凄い本であることは確かだと思う。ただ次は明るい幸せな血の通った話が読みたいとつくづく思った。

Posted byブクログ

2024/08/27

面白くてどんどん読み進めたけれど、「いやちょっと無理あるだろう」という冷めた気持ちがずっと付き纏っていたのも事実。 文章が読みやすく、テンポも良く、ストレスを全く感じずに読めた。この作家さんの本は好きな気が直感的にするので、他の本も読んでみたい。 インパクトのある、面白い本である...

面白くてどんどん読み進めたけれど、「いやちょっと無理あるだろう」という冷めた気持ちがずっと付き纏っていたのも事実。 文章が読みやすく、テンポも良く、ストレスを全く感じずに読めた。この作家さんの本は好きな気が直感的にするので、他の本も読んでみたい。 インパクトのある、面白い本であることは間違いない!

Posted byブクログ

2024/07/22

続きが気になってどんどん読めたんだけど、最後の最後に「えっ、え、どっち?え?」で終わったので私的に尻すぼみ。

Posted byブクログ

2024/07/20

楽園の犬が面白かったので、著者の高評価のこちらを。 好き嫌いは分かれるかもしれないが、強烈な印象を残す一冊であるのは間違いない。 二転、三転のあとの最後の手紙がスゴイ。 今日日、個人宅の住所なんてすぐわかるのか?編集者の中村さんの仕業? 虚構と現実が表裏一体でわからなくなっ...

楽園の犬が面白かったので、著者の高評価のこちらを。 好き嫌いは分かれるかもしれないが、強烈な印象を残す一冊であるのは間違いない。 二転、三転のあとの最後の手紙がスゴイ。 今日日、個人宅の住所なんてすぐわかるのか?編集者の中村さんの仕業? 虚構と現実が表裏一体でわからなくなっていく様子は、中村文則に似た印象も受けたが…

Posted byブクログ

2024/07/20

 私小説は、現実ではない。  虚構と現実が混ざったものである。  では、現実はどうなのか。  虚構を招き入れる″虹の骨″を、私たちは手にすることはできるのか。  そんなことをつらつら考えた。

Posted byブクログ

2024/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

想像してたものを遥かに超える内容に、嫌悪感を強く感じてしまった。 が、後半に実は書いていたのは弟ではなく本人だったのかという展開に驚きつつ、ラストでまた覆され一体なにが本当なのか。 兄弟の絆は本当にあったのか、あったとしてそれは絆なのか呪いの鎖だったのか。

Posted byブクログ

2024/05/31

ブクログのレビューを読み、たまたま図書館で見つけた! 作家岩井先生が、この本を出版した時が、まだ30代前半とは思えずの内容。昭和の東京オリンピック時代から始まり現代に渡る兄弟の恐ろしい私小説を題材とした物語。 内容的には、かなり暗い世界を放っており、部類的にはサスペンスに入るのか...

ブクログのレビューを読み、たまたま図書館で見つけた! 作家岩井先生が、この本を出版した時が、まだ30代前半とは思えずの内容。昭和の東京オリンピック時代から始まり現代に渡る兄弟の恐ろしい私小説を題材とした物語。 内容的には、かなり暗い世界を放っており、部類的にはサスペンスに入るのかなぁ。今まで読んだことのない内容なので、かなり引き込まれて、途中で読み止めることが出来ないくらい面白い。 終盤まで読むと、息を呑むシーンが何度と起きます。しばし、頭が混乱しながらもゾクゾクした気持ち抑えられず、かなり印象に残りました!

Posted byブクログ