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文身
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文身

岩井圭也(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 祥伝社
発売年月日 2020/03/12
JAN 9784396635848

商品レビュー

4.1

43件のお客様レビュー

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2024/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私小説,最後の文士.現実と虚構の真実は紛らわしい. 死んだとされる弟の小説ありきの壮絶な人生を生きる兄.そもそも弟は生きているのか?と言う問を最後に投げかけ,そしてラストの1行でひっくり返す.いやもう,モヤモヤしていまだによくわからない.

Posted by ブクログ

2024/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブグログ界隈で軒並み高評価の作品。 だったんだけど……。 ち、違いますよ。逆張り君じゃないですから。 まあ、あれですね~。これってどんでん返しって言うよりも、藪の中方式のリドルストーリーですかね。女か虎かってヤツ。 強力ネタバレレビューになってるのでご注意!! いや、そもそも罪悪感かなんか知らんが、そんなものは長続きしないよ。忘れる。むしろ最初っからいなかったんだの方に振れるんじゃないかな。 無理がある。 なにより理解不能なのは、奥さん(詠子)が自殺を受け入れるくだり。 ありえないでしょう!! 旦那の衝撃の告白を聞いて愛せなくなったとしても、愛されてなんかいなかったんだと絶望したとしてもだよ。 小6の愛しい一人娘を置いて死ぬか??? どれだけそれまで旦那の生き方を反映する鏡の役を演じていたとしても、依存して生きてきたとしても、それはない!! もうちょっと丁寧な前フリというか、詠子の壊れっぷりがよくわかるエピソードの一つや二つを挟んでおかないと無理がある。 旦那よりも娘の方を大事に思うのが一般的じゃないかな? あれはないわ。 ラストもな~。なにが現実でなにが虚構かわからんくなってるけど、それが狙いなんだろうけど、あんまり好きじゃないな。なんでもアリ過ぎる。 そこまでいったら、むしろ全ての話は娘(明日美)の妄想でした~っていうオチでもアリじゃない? 幼い頃に両親に捨てられた明日美はなんらかのきっかけで、とある小説家の夫婦を自分の生みの親だと妄想するが、小説家は私小説で自分の妻、つまり明日美が母だと思ってる女を殺害したような作品を発表してしまい、混乱した明日美は整合性を保つために「文身」を妄想する。全ては明日美の一人芝居と妄想。もちろん最初の葬式にも出てない。 な~んてね。 まあリドルストーリーそのものがあんまり好きじゃないんだな。たとえば事件そのものは現実なんだが、その動機はいろいろ考えられる。みたいな話はいいと思うけど、事件そのものがどこまで現実なのかわからないのはモヤモヤ感が強すぎてダメだわ。 それでも短編ならまだしも。 それとこれは完全にこっちの責任だけど、俺は家族の話、なかでも兄弟の話ってのが苦手。トラウマ級に嫌い。「熊と踊れ」なんて何度も読もうと思ったけど、どうしても兄弟物だからその度止めてる。カラマーゾフ君たちもきっと無理だな(笑) まさか本書がここまで兄弟物だとは思わんかった。失敗した。むしろガッツリ本題といってもいいくらい兄弟物じゃないかこれ。あかんわ。 というわけで低評価になりましたが、何度もいうようにあくまで個人の感想なので良い子はマネしないように! みんみんさん。 ご期待に沿えず★3以上つけられずにスマン。 (。・人・`。))ゴメンネー そしてひまわりめろんさん。 ★3以下なので友達になれないことが確定しました。 いや~残念だな~(*゚▽゚)ノ♪

Posted by ブクログ

2024/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっと読み終わった。庸一も堅次もその両親も庸一の妻も理解不能で、この感じ、読んだことあるなと思ったら太宰治の人間失格だった。そういえば、あの小説も、最後の一文でハッとさせられた気がする。記憶が正しければ。 作中の文身は読み進めていくにつれて、どんどん不快感が強まる。幼少期の何気ない一家の様子から、どんどんありえない展開になっていく。一番の転換点は、妻の死を唆すあたり。兄弟が一気に不穏な空気になる。そこからのあまりにもな展開に、顔をしかめながら最後まで一気に読んだ。 最後、どんな終わり方になるのかとおもったら、結局弟は生きているというラストであってるのか?そうだとしたら、結局何が本当で何が虚構か本当にわからない。この、何がなんだかわからない感じ、この本を読む前のレビューで知っていたから、本当にこの感想になったことに今驚いている。けど、このわからない感じは、私は好きじゃない。最後にスッキリするかというと、全くそんなことはない。わたしの読解力では、最終的にこの本のジャンルは、ホラーになる。ただただ怖い。私の理解が追いついてないなら、教えてほしい。でもとりあえず読み終えることができてよかった。凄い本であることは確かだと思う。ただ次は明るい幸せな血の通った話が読みたいとつくづく思った。

Posted by ブクログ

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