木になった亜沙 の商品レビュー
勢いにのって、すぐに読めてしまう 3話だった。 どれも題名にひねりはない その通りのお話だったけど、 不思議な世界観に惹きつけられる。 読んでて悲しかったりもした。 3話目は、“わたし“は何者なんだろう。 猫?結局人間?それ以外? 文章から読み取ろうと考えたけど 確信は得られず...
勢いにのって、すぐに読めてしまう 3話だった。 どれも題名にひねりはない その通りのお話だったけど、 不思議な世界観に惹きつけられる。 読んでて悲しかったりもした。 3話目は、“わたし“は何者なんだろう。 猫?結局人間?それ以外? 文章から読み取ろうと考えたけど 確信は得られず。 けどそういうのを考えることが楽しい。
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『木になった亜沙』 『的になった七未』 『ある夜の思い出』 3作品どれも不思議な世界観にも関わらず、手が止まらない 表題作は亜沙が渡す食べ物全て、全ての人が食べてくれない 考えるだけで孤独だ 生まれ変わって木になり、割り箸となり、やっと誰かを支えられる そして、食べてくれる 人の幸せはそれぞれ違うが、間違いなくこの時の亜沙は幸せだったことだろう
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読んでいて苦しい小説だった。 苦しいけれど目を背けてはいけない、読み続けなければと読み進め1時間ちょっとで読了。ある夜の思い出で、前二編のおもたさが和らぎ救われた。三編目がなければ病んでいたかも...と思った。 自分の体験をわかって欲しいのに、わかってもらえない辛さは相当。そしてこどもほど、思いもよらぬところで苦しんでいるかも知れない。自分の正常の枠に当てはめて考えることのないようにしたいと思った。
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今村夏子という世界観に迷い込んだ ファンタジーのようでもあり、どこか現実味もある... でも、自分もこうなってしまうのではないのか、可能性はあったのかもしれない、そんな恐怖感。 あぁ、本当に世界観に迷い込んだ
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転生、わりばしに。だぁれも亜沙の差し出す食べ物を口にしない。そういや叔母夫婦んとこの赤ちゃんだけは亜沙の作ったミルクを飲んだじゃない。母乳をやる所作が余分っちゃそうだけど、小学生の女の子のけなげな姿でしょうに。で、なぜだかわりばしになって最期焼かれた。はぁ。七未ちゃんはとにかく、どんぐりも水風船もボールも缶もなぁんも当たらない。誰が狙っても当たらない。あなた兵隊だったらよかった。弾が避けてくれる。息子の撃った射的銃のコルク弾がとどめを刺した。はぁ。真由美はさて、ペットからヒトに転生したの?違うよね。はぁ。
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人からあぶれることの恐怖と焦りから 自分が求めた理想像にハマり過ぎてしまった人たち 理解されないことよりも共感できないことの方が より孤独を味わってしまうんだな
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不気味で突拍子もなくてぶっとんでいる。 ファンタジーなのか?主題もよくわからない…。 だけどでてくる人たちが不思議と等身大で、身近に感じなくもない。奇妙なシンパシー 着想が独特で、今村夏子が唯一無二の作家ということはわかります
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毎度毎度予想をはるかに裏切られる気持ちよさ。今村夏子さんの残酷で無垢な世界観は唯一無二だと感じます。
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☆木になった亜沙 自分の手からは誰も食べてくれない。どうしたら食べてくれるんだろうという思いは木に生まれ変わっても続き、その願いは… ☆的になった七未 木になった亜沙と少し似た展開で、こちらはドッジボールのボールに絶対に当たらない少女が、いつしか当たることを夢見て囚われてしまう話...
☆木になった亜沙 自分の手からは誰も食べてくれない。どうしたら食べてくれるんだろうという思いは木に生まれ変わっても続き、その願いは… ☆的になった七未 木になった亜沙と少し似た展開で、こちらはドッジボールのボールに絶対に当たらない少女が、いつしか当たることを夢見て囚われてしまう話。切ない。 ☆ある夜の思い出 ちょっと変わった子が、自分と同じように変わった相手と出会いプロポーズされるが、事故をきっかけに会えなくなり…一番しっくり読めた作品。 の3本。 すごい世界観。引きずり込まれそうだ。 自分たちが普通としている物事の対極にあるものを内面から生き生きと描く。あたかもその内面から実際に見てきたかのような描写。 何がその人にとって幸せなことなのか、当然としていたことをひっくり返される。 見方によってハッピーエンドでもバッドエンドとも固定されない結末。すごい。 短いお話3本で、読むのはあっという間ですが、深いです。どこかに連れていかれそうになります。
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モノを大切にしようと思える。家の割箸が亜沙ちゃんだと思うと粗末に使えないな、と。全てのモノには魂が宿っているかもと考えさせられた。
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