木になった亜沙 の商品レビュー
そんな視点からの話?!とつっこみたくなる。スルスル読めて、すぐ読み終わってしまった、、。今村夏子さん好きです。
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「こちらあみ子」みたいに、ほぼ客観ゼロでずんずん進んでいくので、社会から見たら"おかしな"主人公の行動に妙に説得力があり、同じ目線に立たせられるのがすごいなと思った。「ある夜の思い出」が1番良かった
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トライアルあたりに置いてありそうなありえないほどまずいPBの冷凍食品みたいな一冊。なんこれ。世に言う社会不適合者はこういう視点で物事を見ているんですよとかそういうテーマ性があるならまだ評価できるんだけど、すぐ読み終わったことだけが唯一良いところ。何も感じませんでした。 153項...
トライアルあたりに置いてありそうなありえないほどまずいPBの冷凍食品みたいな一冊。なんこれ。世に言う社会不適合者はこういう視点で物事を見ているんですよとかそういうテーマ性があるならまだ評価できるんだけど、すぐ読み終わったことだけが唯一良いところ。何も感じませんでした。 153項 どの家でも同じようなこたえが返ってきた。それが低い女性の声だったりすると、居ても立ってもいられなくなり、思わず「お母さんですか?」と訊ねた。「あなたどちらさまですか?」「ハッピーちゃんです」「警察呼びますよ」こんなやりとりが何度も繰り返された。 には爆笑してしまった。汚い心なのでほんっと爆笑してしまった。
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何かをされる辛さではなく、何かを誰からも決してされない辛さ。みなと同じようにしてほしいのにどうして自分だけ。 転生をして、自分の思いを遂げた亜沙、七未は幸せなのだろうか。落ちるだけ落ちて、他に救いの道はないのか。自分の力ではどうにもならない、世の不条理さや圧力を表している気がした...
何かをされる辛さではなく、何かを誰からも決してされない辛さ。みなと同じようにしてほしいのにどうして自分だけ。 転生をして、自分の思いを遂げた亜沙、七未は幸せなのだろうか。落ちるだけ落ちて、他に救いの道はないのか。自分の力ではどうにもならない、世の不条理さや圧力を表している気がした。亜沙と七未の物語はもの悲しく、そして、これでいいんだろうか、と問題提起されてる感じがした。 わたしの手はそんなに汚いかと嗚咽する亜沙に先生はこう答える。「逆です、きみの手は、きれいすぎる」その一言でどれだけ自信がつくか、人(人間)を好きになれるか。大切なのは認めてもらい必要とされること。 自分の中に、思ったよりも、この作家さんはこうという先入観があったのだと気づきました。不思議な世界観だろう、という。気持ちが先に構えていて、先が読めてしまう感が否めなかった。
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相も変わらず今村夏子ワールド炸裂。 木になって割り箸になる話なんて、ブッ飛びが過ぎる。もう脳味噌に拍手喝采。 今後スーパーで「お箸は何膳お付けしますか?」と聞かれる度に私は、割り箸を何人連れて帰るのか問われたかのように戸惑ってしまうのかと思うと、ヤラレタ感が堪らない。 悲し...
相も変わらず今村夏子ワールド炸裂。 木になって割り箸になる話なんて、ブッ飛びが過ぎる。もう脳味噌に拍手喝采。 今後スーパーで「お箸は何膳お付けしますか?」と聞かれる度に私は、割り箸を何人連れて帰るのか問われたかのように戸惑ってしまうのかと思うと、ヤラレタ感が堪らない。 悲しみと切なさに摩擦され、カンナで希望が薄く削られていくほど、滑らかに純度を増していく不穏。 どうしてこうも掻き乱されるのか。 そこはかとない不安をもう嗅ぎつけてるのに、わかっていながらも手を伸ばすのをやめられない。 叶わないもどかしさに転がされて、ページの外に追いやられるこの感じ。敵わない。 この器用な不器用さ。 どうしたって愛でずにはいられない。
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残酷で、不思議で、奇妙な短編三作。 木になった亜沙 的になった七未 ある夜の思い出 、、、どの作品も、不思議で不思議であっけにとられてしまいました。良い読書をしました。 今村夏子さんの本を、もっと読みたいとおもいました。 装画の木原未沙紀さんの絵が、とても魅力的で、表紙を...
残酷で、不思議で、奇妙な短編三作。 木になった亜沙 的になった七未 ある夜の思い出 、、、どの作品も、不思議で不思議であっけにとられてしまいました。良い読書をしました。 今村夏子さんの本を、もっと読みたいとおもいました。 装画の木原未沙紀さんの絵が、とても魅力的で、表紙をじーっと見はまってしまいました。 的になった七未 のラストシーンに、切なくも感動した。七未がぎゅっと抱きしめられたシーン、悲しいのに、ハッピーエンドのようにも思えてしまった。
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今作も凄かった。何なんだろう。彼女の小説が何ジャンルに入るのか知りたくて検索したら「価値観が根底から覆る現代アートのようだ」というレビューに辿り着いた。これだ!正に現代アートを鑑賞している時の感覚になる。自分の中の何かが手で掴まれ、そのサイズ感でありながら四方八方に振り回されて何...
今作も凄かった。何なんだろう。彼女の小説が何ジャンルに入るのか知りたくて検索したら「価値観が根底から覆る現代アートのようだ」というレビューに辿り着いた。これだ!正に現代アートを鑑賞している時の感覚になる。自分の中の何かが手で掴まれ、そのサイズ感でありながら四方八方に振り回されて何が何だか分からなくなる。ただただ不安&不穏&呼応するような感覚が残る。読後感を正確に伝える言葉を私は知らない…もどかしい。彼女以外にこの世界観を繰り出せる作家はいるんだろうか?怯える気持ちもあるが、この世界観が病み付きになっている。 以下の表現なのかな?とか。亜沙:誰にも食べて貰えない=生涯誰とも心からの繋がりを感じられなかった人。七未:気丈だった人が心を壊す過程。読者は自然と七未の傍で(狂気の世界側で)正気でない景色を見ている。ある夜の思い出: いま正気な人が過去もそうとは限らないor奇妙な世界は一時実在するかも。 あんな人(物)には実はこんな世界があるんじゃないか…という想像力&いつの間にか主人公のすぐ側で、奇妙で狂ったでも嫌いではない世界を鑑賞させる。そういうことが凄く上手なように思う。 ←正解じゃないだろうが…なにせ現代アート。
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今一番気になっている作家といっても過言ではない今村夏子さん。 なぜか自分が手渡す食べ物をことごとく人に受け取ってもらえない亜沙は、木になって、最終的に割り箸になった。 なぜか自分に向かって投げつけられる物がことごとく当たらない七未は、最終的に的になった。 無職の女は寝そべったまま...
今一番気になっている作家といっても過言ではない今村夏子さん。 なぜか自分が手渡す食べ物をことごとく人に受け取ってもらえない亜沙は、木になって、最終的に割り箸になった。 なぜか自分に向かって投げつけられる物がことごとく当たらない七未は、最終的に的になった。 無職の女は寝そべったまま街を徘徊して同じように寝そべったまま徘徊している男と出会い婚約する。 何を言っているのかわからないと思うが本当にそんなお話の三本立て。 今回も「どういうことなの…」という感想しか出てこない(笑)でも、この摩訶不思議でシュールな世界観…癖になる。作者の頭の中を覗いてみたい。
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・木になった亜沙 ・的になった七未 ・ある夜の思い出 何故か食べてもらえない少女と、何故か当ててもらえない少女。腹這いになって生活する女性。それらに違和感を感じることなく納得して読める不思議な作品。受け入れてもらえる喜びを感じることが出来る。
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星の子ともむらさきのスカートの女とも違う独特な世界観 読み進めるうちに話の展開の変化に驚くのに自然な流れのようにも感じて 意味のわからない夢の話を読んでいるような不思議な感覚
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