凶犬の眼 の商品レビュー
「孤狼の血」の続編。 今回は日岡が僻地の駐在所に左遷されていた時期のお話。 巻頭、晶子の店で偶然出会った指名手配中のヤクザ・国光。まったりとした田舎での駐在の仕事の描写を挟んで、ゴルフ場開発の工事責任者として再び日岡の前に姿を現し、いつでも逮捕できると踏んだ日岡はそのまま国光を泳...
「孤狼の血」の続編。 今回は日岡が僻地の駐在所に左遷されていた時期のお話。 巻頭、晶子の店で偶然出会った指名手配中のヤクザ・国光。まったりとした田舎での駐在の仕事の描写を挟んで、ゴルフ場開発の工事責任者として再び日岡の前に姿を現し、いつでも逮捕できると踏んだ日岡はそのまま国光を泳がせる…。 前作を読んでいれば、日岡は早晩この駐在勤務を終えて県警本部の捜査四課に戻ることが知れているが、それでもここをどう凌いでいくのか、三章あたりからは一気呵成の読み応え。 何より日岡と国光、夜半の酒席を皮切りに人質立籠り事件まで徐々に互いを受け容れていき盃を交わすまでになる、肝が据わった同士のやり取りの緊張感がなかなか良い。 ま、盃を交わすのにあまり必然性は感じられないように思われ、そう思うと、ここまで国光が日岡に肩入れする訳や、国光が逃げ果せているからくりや、日岡がひとりで4人を制圧して不思議がられないのか、などアラは色々あるのだけど、読んでる時はそれを気にさせない物語の流れ方であった。
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やくざものは相関図が入り組んでいるものだけれど、これは特別入り組んでいる。 関係がよくわからなくても勢いで読めば良いと 途中からは主要な人物だけ間違わないように読んだ。国光が魅力的。
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前作の終わりで 日岡がすっかり悪徳?刑事になっていたと思ってたので 笑 実は意外と爽やかで真っ当な駐在さんになっていたのを知り ホッと。 ヤクザの抗争って 実はほんと入り組んでて難しいな。もちろん仁義だけでもなく だからって金と力だけでもない ほんとにビミョーなパワーゲーム。天秤...
前作の終わりで 日岡がすっかり悪徳?刑事になっていたと思ってたので 笑 実は意外と爽やかで真っ当な駐在さんになっていたのを知り ホッと。 ヤクザの抗争って 実はほんと入り組んでて難しいな。もちろん仁義だけでもなく だからって金と力だけでもない ほんとにビミョーなパワーゲーム。天秤が常にビミョーに揺れ続ける 一瞬も気を抜けない 疲れるなぁ 笑。 祥子ちゃん 子供だと思ってたら オンナやなぁ 笑 そもそも日岡にキョーミないんだと思ってたら すきだったんだねー。しかも女将って わたしの中では 日岡よりずっと年上のイメージで 祥子ちゃんがやきもち焼くような対象と思ってなかったけど。わたしは部外者なので 単純にかわいいなぁと 笑。 そして 国光 オトコやなぁ。 今どき こんな極道はいないんだろうけど 男が惚れる男って感じ。 このシリーズ大好き。気にはなってたケド このところすっかり読書から離れていて やっと読んだ。 やっぱり面白い。次回作も楽しみ。 三部作で終わってしまうのが惜しい。 それにしても 柚月裕子は 惜しい人を惜しいとこでバッサリ殺るな 笑。 毎回 切ない終わり。となると次回作はもしや?と。
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柚月君の狐狼の血の続編かあ。 めっちゃ期待して読んだけど、、、。 まあこんなもんかなぁ。 三部作で最後の部が単行本で発売されてるらしい。ワシは文庫派やからもう少しの辛抱やねえ。
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前作、虎狼の血よりもこちらの方が面白かった。思ってる人多いと思うんだけど、どうしてこの作品の作家が女性なんだろうかと。でも、よくよく考えてみると女性だからこその面白さかもしれないなとも思えます。より心情的だしより繊細。全ての言葉や行動に意味があるのはひとつ間違えればくどくなるとこ...
前作、虎狼の血よりもこちらの方が面白かった。思ってる人多いと思うんだけど、どうしてこの作品の作家が女性なんだろうかと。でも、よくよく考えてみると女性だからこその面白さかもしれないなとも思えます。より心情的だしより繊細。全ての言葉や行動に意味があるのはひとつ間違えればくどくなるところが、読み終えてもその感情は皆無。秀悦な作品。
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2020/8/3読了。 「孤狼の血」からだいぶ経ってしまったけれど、相変わらず引き込まれる面白さ。 話の組み立て方がやはりうまい。 ハラハラする場面も随所にあり、臨場感がある。 ただ、前作の方が「ドスが効いている」というか、重みも迫力もあった気がする。 大上の亡き後の日岡を心...
2020/8/3読了。 「孤狼の血」からだいぶ経ってしまったけれど、相変わらず引き込まれる面白さ。 話の組み立て方がやはりうまい。 ハラハラする場面も随所にあり、臨場感がある。 ただ、前作の方が「ドスが効いている」というか、重みも迫力もあった気がする。 大上の亡き後の日岡を心配して?いたけれど、しっかり後を継いでいるのが分かったのは良かった。良い意味でも悪い意味でも。 最後は…タイトル「狂犬の眼」の意味がはっきりと分かったけれど、少し切ない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
虎狼の血に痺れただけに期待しすぎたのか、多分作家の柚月裕子の中で一番面白くなかったかもしれない。 それは今思うと最初に本を手にとった時にも不思議と感じたことだった。 何が良くないって、新しい任侠話を作りたかったのかもしれないけど、その背景でヤクザと兄弟になるのは理解出来ない。 それに日岡のキャラは簡単に想像出来ちゃう程細い。 これで兄弟になれるのか。 無理に今は亡き大上を作り上げていることはないか。 虎狼の血の映画を2回観て、再度本を読んで臨んだ本作品は読まない方が良かった。 再読はない。
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『孤狼の血』の完結編『暴虎の牙』を読む前に、続編のこちらが文庫になったので再読しました。やっぱりこのシリーズはいいですねー。次を早く読みたくなりました。『正義』と『仁義
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刑事もヤクザも登場人物多すぎ(笑)。さらには村人まで出てくるから、どこの誰やら思い出すのが大変で。なのに置いてけぼりにされることなく話について行けるのは何故なのでしょうか。とっ散らかることなく、没頭できる。 映画版では役所広司が演じた大上刑事がまさかの死を遂げ、その事件の後に田...
刑事もヤクザも登場人物多すぎ(笑)。さらには村人まで出てくるから、どこの誰やら思い出すのが大変で。なのに置いてけぼりにされることなく話について行けるのは何故なのでしょうか。とっ散らかることなく、没頭できる。 映画版では役所広司が演じた大上刑事がまさかの死を遂げ、その事件の後に田舎の駐在所へ左遷された日岡。ひたすらのどかな村で何事も起きないはずが、日岡の目の前に現れる指名手配中の極道。 ヤクザに肩入れするわけじゃないですが、こうも賢くて器がでかくて仁義を通すさまを見せつけられると、今の政治家よりよほど信頼できそうだと思ってしまう。 これを女性作家が書いているとはどうにも信じられません。凄すぎる。必ず『孤狼の血』を読んでからどうぞ。 読後に気づいて唖然としたこと。なぜだか私は映画で日岡役を綾野剛が演じたと勘違いしていました。そやわ、松坂桃李やった。何の映画と間違えて綾野剛に脳内変換したのか。年間300本観ているとこういうことが起きます。松坂桃李を思い浮かべて再読したい。 手酌が似合う女にはならんとこ。
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広島県呉原市の暴力団抗争から2年。県北の駐在所に飛ばされた日岡巡査の前に、日本最大暴力団のトップ暗殺事件の首謀者が突然現れた。彼が選択した道は大義か正義か。不滅の警察小説『孤狼の血』続編。 セリフのすべてが広島弁と大阪弁というところで、この独特な世界観にスッと入っていける。日岡の...
広島県呉原市の暴力団抗争から2年。県北の駐在所に飛ばされた日岡巡査の前に、日本最大暴力団のトップ暗殺事件の首謀者が突然現れた。彼が選択した道は大義か正義か。不滅の警察小説『孤狼の血』続編。 セリフのすべてが広島弁と大阪弁というところで、この独特な世界観にスッと入っていける。日岡の選択に是非があるかもしれないが、法や道徳が全て正しいとは限らない。大義の為には犯さないといけない選択もある。その決断は大上の背中で学んだことなのだろう。
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