クスノキの番人 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
施設の人があれこれ喋り過ぎで、個人情報…と思ってしまった。千舟さんは素敵な人だけど、千舟さん意外の人が皆のそこそこ自己中心的な人なので、感情移入が難しく…。途中休みながらの読書になりました。
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ファンタジックな心温まるミステリー小説。 事件が起きるわけでもないが、クスノキへの祈念の謎、祈念した人たちが抱える謎が気になります。 登場人物に悪人がいなかったというのもこのご時世には優しいお話でした。 さすがに見事なストリーテラーぶりで一気に読ませられました。
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願いが叶うと言われているクスノキ。 その番人を突然任された玲斗とクスノキの元へ祈念に訪れる人々と織りなす物語。 主人公の玲斗の生い立ちがあまりよくなく、 世間知らずで常識知らずな所から千舟と出会ったことで 色々な人間と関わることになり、 人としてどんどんと成長していき、 今まで...
願いが叶うと言われているクスノキ。 その番人を突然任された玲斗とクスノキの元へ祈念に訪れる人々と織りなす物語。 主人公の玲斗の生い立ちがあまりよくなく、 世間知らずで常識知らずな所から千舟と出会ったことで 色々な人間と関わることになり、 人としてどんどんと成長していき、 今まで自分の生い立ちや生き方に後ろめたかった 玲斗が生き生きしていく様子が誇らしく見えました。 それと同時にクスノキの元で出会った優美との 存在も大きく、感情が徐々に変化していくのも 成長の大きさにもプラスされていき 時には微笑ましさも感じられて良かったです。 前半は玲斗の生い立ちや家族関係、クスノキに携わっていた 千舟の過去や家族関係などとあらゆる登場人物の伏線のような ものが描かれています。 何組かクスノキに祈念をされる人達が訪れますが、 この祈念には一般に神社で拝んでいるようなものではなく、 新月の時に預念をし、満月の時にその念を受け取ることが 出来るという特別な出来事。 その現象の詳細なからくりはストーリーが進められていくうちに 徐々に明らかになっていきますが、 そのからくりを解いていくのにも人との繋がり、 家族の繋がり、絆というのを感じられずにはいられません。 後半になってはそれぞれの秘密になっていた家族の内情や 繋がりが真相に迫っていくので一気に読んでしまいました。 例え普通の家族という形で見えていても、 その形は今や様々な形態になっています。 その形の中で自分がどのような立場でいるかによって 家族への思い方が違ってくるかと思います。 けれどどんな親子であっても子供を思っていない 両親などいないと思えるほどこの作品の中では 親が子を思う気持ちが十分すぎるほど伝わってきました。 どんな人間でも、生まれてきた理由があります。 という言葉が玲斗と同様にとても印象深く、 この作品のキーワードでもあると思いました。 家族の絆や繋がりについても描かれていますが、 それと同時に認知症についても触れられていて 生きていくうちに避けられない老いということにも 優しく触れられていたのですんなりと心に入ってきました。 「ナミヤ雑貨の奇蹟」を彷彿させるような作品で SFファンタジーのようなテイストがありますが、 読んでいても読了後にも心がとても温まる作品でした。 ラストには玲斗の心強い未来のある言葉があったので、 数年後の玲斗の成長した活躍ぶりを見てみたいです。 シリーズ化になるのを切望します。
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クスノキに思いを預け、身内者がその思いを受け取るという不思議な物語。東野圭吾のミステリーではなく、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のような心温まるお話。
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最初はミステリーではなくファンタジーなのだなと思って読み進めていました。でも、単なるファンタジーや幻想といったことが主題ではなく、人の思いやそれを伝え受け取ることの大切さを感じました。最後はとても温かい気持ちになりました。どのような人間でいたいかということを改めて考えたいと思いま...
最初はミステリーではなくファンタジーなのだなと思って読み進めていました。でも、単なるファンタジーや幻想といったことが主題ではなく、人の思いやそれを伝え受け取ることの大切さを感じました。最後はとても温かい気持ちになりました。どのような人間でいたいかということを改めて考えたいと思います。
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玲斗が、少しずつ成長していく姿が、良かった。自然のままだけど、周りを動かす力があった。人の想いを思いやることの大切さ。こういう感じの東野圭吾さんの作品もう少し増えたらなぁとか思ったりして(*´艸`) クスノキに頼らなくても、向き合うだけで伝わること感じ取ろうとすること大事だなぁ…...
玲斗が、少しずつ成長していく姿が、良かった。自然のままだけど、周りを動かす力があった。人の想いを思いやることの大切さ。こういう感じの東野圭吾さんの作品もう少し増えたらなぁとか思ったりして(*´艸`) クスノキに頼らなくても、向き合うだけで伝わること感じ取ろうとすること大事だなぁ…千舟さん、最後にいい言葉言いましたね☆
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東野圭吾さんの『ナミヤ雑貨店』寄りの小説。念を伝える事のできるクスノキの番人を成り行きでやることになった玲斗。玲斗がだんだん成長していくのがいいよね。ドラマ化するな!うん、絶対
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本屋に行った際に、新刊コーナーに平積みされているのを発見。「東野圭吾の新刊出たんだ」くらい気持ちだったが、最近小説を読んでいないので、電車内で読もうと思い購入。 前知識も無く、どんなミステリーなんだろうと思い読み始めた。 タイトルにもあるように、主人公は本当にひょんなことから御...
本屋に行った際に、新刊コーナーに平積みされているのを発見。「東野圭吾の新刊出たんだ」くらい気持ちだったが、最近小説を読んでいないので、電車内で読もうと思い購入。 前知識も無く、どんなミステリーなんだろうと思い読み始めた。 タイトルにもあるように、主人公は本当にひょんなことから御神木であるクスノキの番人を任される事になった男。 普段は単なるパワースポットとして噂が広まっている神社の境内の奥にある大きな神木で、日中はジョギング中の人や散歩中の人などから手を合わせられたりしている。 しかし、このクスノキの本領が発揮されるのは夜であり、夜にクスノキに祈念するには予約が必要であり、1人で行わなければならないという決まりがある。 その御利益について実際はどんなものなのかは 主人公の男もまだ詳しくは知らされてはいない。 こんな感じの出だしから始まる物語。 おお、何やら不思議な感じだなと思いつつ読み進めていく。 東野圭吾の文章は読みやすく、どんどん読み進められる。 しかしそこはそれ、どんな伏線が張り巡らされているかわかったもんじゃないので、いろいろと想像したり予想したりしつつ読み進めていく。 そして4分の1ほど読んだところで「あれ?」と思った。 これちがくね?と。 その「あれ?」については詳しく書くのは止めるが、 自分の予想が全然外れていることが分かった。 そして予想が外れているにもかかわらず、というか外れているからこそより面白く感じた。 謎は常にあるが自分が思っていた種類の謎とは違い、その謎を考え、予想しながら読む。 最後の最後に答え合わせのようなものがあるが、自分の予想との当たり外れを確認しつつも、しっかりと心に残る物語に仕上げている東野圭吾は流石だなと改めて感心した。 大変面白かった。
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タイトルの通り、クスノキの番人を任された主人公。パワースポットとも言われるそのクスノキに対して、なぜ人が集まるのか、目的はなんなのか、謎を解きながら成長していく物語。登場人物の家系図が少し複雑で、ヒントになっていく。その人間模様が面白い。読後感がほっこり。好きな作品です。 思っ...
タイトルの通り、クスノキの番人を任された主人公。パワースポットとも言われるそのクスノキに対して、なぜ人が集まるのか、目的はなんなのか、謎を解きながら成長していく物語。登場人物の家系図が少し複雑で、ヒントになっていく。その人間模様が面白い。読後感がほっこり。好きな作品です。 思ったのは、本ってクスノキみたいなところがあるなと。作者の想いを受け取る。
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まだ、ほんの少ししか読めていませんが、久々の東野圭吾の新作が出たようなので、父親にお願いして買って貰いました。入院中だけれど、この本のおかげで暇な時間が潰せてます!
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