クスノキの番人 の商品レビュー
【夏の5冊目】 死を描く東野圭吾ではなく、生を描く東野圭吾もいいなぁ。最後のシーンでは、ジーンと来て涙が出てた。 物語を久々に読了!
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願いや思いを宿らせる事が出来るクスノキ。しかしそれは預念した人の事を考えるきっかけにもなり得る。たとえ受念出来なくとも預念した人がどんな思いを残したかったのかを真剣に考えれば意思を継ぐことは出来る。そんな魔法がクスノキにはあるのだろう。 全体的に読み進めやすい作品であった。
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不思議な力を持ったクスノキを中心に、主人公のレイトの成長を軸として様々な人間ドラマがつむがれていく。 根底にあるのは、家族愛のようなもの。 それは兄弟愛であったり、父と娘の愛、血は繋がっていなくとも分かり合える愛であったり様々である。 心が暖かくなるお話です。
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全くわからなかったクスノキの祈念の謎を、玲斗と一緒に理解していくのが気持ちよかった。 クスノキは伝えたいこともそうじゃないことも、取り込んでしまうらしい。私がもし預念したら自分が思っている他にどんな念が預けられるのか、想像するとたしかにこわい。 その人に想いをよせて、理解しよ...
全くわからなかったクスノキの祈念の謎を、玲斗と一緒に理解していくのが気持ちよかった。 クスノキは伝えたいこともそうじゃないことも、取り込んでしまうらしい。私がもし預念したら自分が思っている他にどんな念が預けられるのか、想像するとたしかにこわい。 その人に想いをよせて、理解しようと必死になる。そこに血の繋がりなどあってもなくても関係ない。 実際にクスノキがなくても、想いを受け取りたいと強く願い、必死で考えればできることなのかもしれない。壮貴の物語でそれを感じた。
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#読了 面白かったー!ファンタジーな話だったけど、玲斗が千舟さんやクスノキの番人の仕事、それから祈念にくる人々と関わりあいながら成長していくところがとても良かった。というか、千舟さんが大好きになってしまった。 ホテル柳澤が一年猶予をもらえたところが、個人的にすごく嬉しかった。千舟さんがこれから記憶を失っていっても、ホテル柳澤はきっと千舟さんを優しく受け止めてくれるんだろうなー。
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クスノキに言葉を念じると親族に伝えることができるとしたらどんな言葉を残したいですか? 但し、言葉を受け取るのは親族のみ、クスノキがある以上永遠に聞けるご先祖様のお言葉 「クスノキの番人」の後継者を命名された主人公「玲斗」、元番人千舟との関係は腹違いの母親の姉 母親を早くに亡く...
クスノキに言葉を念じると親族に伝えることができるとしたらどんな言葉を残したいですか? 但し、言葉を受け取るのは親族のみ、クスノキがある以上永遠に聞けるご先祖様のお言葉 「クスノキの番人」の後継者を命名された主人公「玲斗」、元番人千舟との関係は腹違いの母親の姉 母親を早くに亡くしニート生活を送っていた玲斗にとって突然現れた千舟の存在をどのように思うのか やる気のなかった玲斗は「クスノキ」のすごさを知りそれにかかわっているお客さんの 暖かさに惹かれ番人として成長するお話 心温まる物語でした。。
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神社巡りが好きな母から借りて読みました。 変な宗教がらみではなくスピリチュアルな感じ。 主人公は楠の番人を命じられますが、初めは何も知らず役目を任されます。 不思議なクスノキの中で行われている儀式めいたものは何なのか。念とはいったいどういったものなのか。 主人公と同じ目線で物語...
神社巡りが好きな母から借りて読みました。 変な宗教がらみではなくスピリチュアルな感じ。 主人公は楠の番人を命じられますが、初めは何も知らず役目を任されます。 不思議なクスノキの中で行われている儀式めいたものは何なのか。念とはいったいどういったものなのか。 主人公と同じ目線で物語が進んでいくので、全ての謎はすべて最後に分かるようになっています。 その辺のネタバレなどは控えたいと思いますので、気になってる方はぜひ読んでみて欲しいです。 ほっこりというよりは「そうだったのかー!」と、驚くことも多いと思います。 怒涛の謎解きに最後の100ページぐらいは、ドキドキしながら夢中になって読みました。 —————- 東野圭吾さんらしい伏線回収も流石ですが、ストーリー展開もスマートで読みやすかったです。 また、主人公の子供らしさと未熟さをセリフで表現している所はすごいと思いました。 周りの大人と比べて頼りなかったり、もどかしさを感じる所などは、スマートな文章じゃなくてあえてそうしているところがキャラを魅力的に引き立てているのだなと思いました。
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途中で飽きて読むのをやめようと思いましたが、入院中だったため暇すぎてまた読むことにしました。 千舟さんや優美さんの言葉にはつっかかる部分もありましたが、すごく温かい一冊です。
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主人公・玲人くんと相棒?の優美ちゃんがいまいち好きになれず、入り込めなかった。 東野作品でここまでリーダビリティが弱いのは初めてかも。 最近の東野作品はリーダビリティと売れ筋路線の安定感が特徴なのに、かなりがっかりした。 初期~容疑者Xくらいまでの張りつめたミステリが好きだったけ...
主人公・玲人くんと相棒?の優美ちゃんがいまいち好きになれず、入り込めなかった。 東野作品でここまでリーダビリティが弱いのは初めてかも。 最近の東野作品はリーダビリティと売れ筋路線の安定感が特徴なのに、かなりがっかりした。 初期~容疑者Xくらいまでの張りつめたミステリが好きだったけど、もう違うのかな……。昔の東野ファンはお別れする時が来たのかな、と寂しい気持ち。 ファンタジーでもあり、青年の成長譚でもあり、というお話で、クスノキの謎自体はおもしろい。関わる人間が限定されているので、こつぶに思えるが、世代を越えて守られる秘密とはそういうものだろう。 しかし、玲人くんはまだ伸び代が期待できるけど、優美ちゃんは自己チューすぎ。いくら父親の行動が不審だからって、ルールを破ることを玲人に強要したり、それで彼が失業しても知ったこっちゃない、という態度は正直不快だった。 東野作品には気の強い女性はよく登場するが、優美ちゃんはワガママ、自分勝手でしかない。まったく好きになれず、不満だった。
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クスノキの番人とは祈念とはなんなのかと考えながらどんどん読むページが止まらなかった。鼻歌という音楽に関係があることが出てきたあたりでなんとなく謎が解けたがミステリーというより家族、血の繋がりを考えさせられる話だった。褒められた人生とは言い難い幼少期を送った玲斗がずっと疎遠だった伯母と出会いいろんな人と関わって成長していく過程がほっこりして後味がよかった。
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