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クスノキの番人 の商品レビュー

3.9

598件のお客様レビュー

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    127

  2. 4つ

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  3. 3つ

    153

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2024/08/25

 東野先生=ミステリーと思い込んでいたので意表を突かれた。ファンタジー要素のあるストーリーだけれども、ずっとクスノキでの祈念という謎に引き込まれた。続編では、玲斗がどのように成長して、千舟はどうなっているのか、気になるところだ。

Posted byブクログ

2024/08/25
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話題になってたっぽいので、職場の人にお借りした。ミステリーだと思ったらそうでなかった! そういえば、東野圭吾さんってミステリーじゃなく、こういうファンタジックなものも書かれるんだった。 脳みそ、どうなってるんだろう?ジャンルが違うものを書ける人ってすごいなって思う。 不倫相手に認知もしてもらえず、母は水商売でいそがしく、かまってもらえず、お金がないから学もなく、働いた職場でもうまくいかず、なんだかんだと不幸な人生をすごしていて、最後はむかつく元職場で窃盗して実刑をうけた、玲斗。 そこにやってきたのは、母の腹違いの姉だという、柳澤千舟。 仕事と住居をくれた。 それは、境内のなかの不思議な力を持つ大きなクスノキの番人。 願いが叶うとされるソレは昼間はパワースポットになるが、 新月と満月の夜だけは「祈念」するために来ている人達が一定数いる。 彼らは何をしにきているんだろうか? 夜、祈念にやってくる老人男性の佐治。 彼の娘だがやってぉて 「父親はきっと不倫している。その証拠集めるのを手伝って」と言われてしまう。 でも、千舟に言われた「クスノキの番人」としてルールを破るわけにはいかないし・・・。 それから、千舟が手掛けているホテル事業も、そろそろ新しい人達が彼女がトップに立とうとしていて、千舟色が色濃く残る、箱根の「柳澤ホテル」をも廃業させようと意味っていた。 そして急に現れた千舟の意図は?

Posted byブクログ

2024/08/23
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主人公である玲斗が窃盗事件を起こし、それを助けた伯母の千舟に命じられて「クスノキの番人」を務めることから話が始まる。 クスノキに預念をしそれを受念することで様々なストーリーが展開される。 亡き兄の預念したピアノの演奏した曲を受念し、痴呆症の母に聞かせることに成功した佐治寿明の話。 また、亡き父が血のつながりが無いながら本当の子として愛情を持って育てた子供に預念し、血のつながりが無い為に受念できない事態に困惑するが、生前、父として子に伝えてきた思い受念せずとも受け継げていることを再確認することができたという大場壮貴の話。 最後にアルツハイマー症になり、記憶が無くなっていく千舟が預念し、玲斗が受念する話。 言葉にできない思いや感情をクスノキを介して誰かに伝える。言葉は万能ではなく、伝えたいことが正確に伝わらない歯がゆさが度々ある。でも遺言のような亡き人の思いは、この話の「クスノキ」のようにそのままの形で「念」として伝えることができれば残された者の心の中で、より鮮明に生き続けることができるのではないかと思った。

Posted byブクログ

2024/08/23

会社をクビになった腹いせに、会社に忍び込み窃盗未遂で留置場にいた直井玲斗。弁護士を派遣し彼を救ったのは、伯母を名乗る柳澤千舟だった。弁護士費用を負担する代わりに千舟が玲斗に命じたのは月郷神社の“クスノキの番人”だった。そのクスノキは「願い事をすれば叶う」という言い伝えがあり、新月...

会社をクビになった腹いせに、会社に忍び込み窃盗未遂で留置場にいた直井玲斗。弁護士を派遣し彼を救ったのは、伯母を名乗る柳澤千舟だった。弁護士費用を負担する代わりに千舟が玲斗に命じたのは月郷神社の“クスノキの番人”だった。そのクスノキは「願い事をすれば叶う」という言い伝えがあり、新月や満月の夜に“祈念”に訪れる人が後を絶たない。クスノキに“祈念”を行う人の見張り番を行うことになった玲斗。“クスノキの番人”とは?祈念とは?関係者は揃って口を閉ざす。祈念に訪れる父の浮気を疑う優美とともに、玲斗は“クスノキ”の謎を追う… スピリチュアル要素(ファンタジー)を含んだハートウォーミングなミステリ。ジャンル的には、著者の過去作品だと「秘密」が近しい。 玲斗が“クスノキ”の秘密に迫ると共に、千舟と玲斗の関係性が深まっていくプロットが実に読ませる。ページを捲る手が止まらない圧倒的リーダビリティの高さはさすが東野圭吾。“クスノキ”に秘められた謎が判明した後も、玲斗が優しく頼もしい青年に成長して千舟との距離をぐっと詰めるストーリーに胸が熱くなった。サイドストーリーの佐治家や大場家のくだりも本筋と上手く絡み合って、クライマックスを盛り立てている。 玲斗は思いやりがあるいい奴だし、千舟も礼節を重んじる芯の通った魅力的なキャラクター。「自分がしてほしいと思うことをお客様にしてさしあげるのがサービスの基本」は、まさにその通り。 恥ずかしながら、“はじかみ”の食べ方を本書で初めて知った(苦笑)。玲斗と優美の関係性も気になる〜。続編にも期待! 週刊文春ミステリーベスト10 11位 《クスノキシリーズ》 1.クスノキの番人 2.クスノキの女神

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2024/08/21
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ミステリーっぽくないミステリー どちらかと言うとスピリチュアルな感じ でも伏線回収はすっきり。 千舟さんや弁護士さん、マサカズさんの台詞が私のようなおばちゃんにも突き刺さります。 なあなあでクスノキの番人になった玲斗が、少しずつ成長していく過程が良かったです。 生まれた環境は難ありだったけど、根は悪い子ではなく、頭の良い素直な青年でしたね。。 壮貴さん親子の祈念の意味が深かったです。 続編があるようなので楽しみです。

Posted byブクログ

2024/08/21
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とても優しい物語だったと、読了直後の感想でした。 人の思いが受け継がれていく素敵なことだと感じました。 最後の千舟さんと玲斗のやりとりに心温まりました。 p.450 千舟は悲しげな目を向けてきた。 「あなたにはわからないと思います。若いあなたには。覚えておきたいこと、大切な思い出、そうしたものが指の間から砂がこぼれるように消えていくんです。その恐ろしさがわかりますか。知っていた人の顔さえ、次々に忘れていくんですよ。いつかきっとあなたのことも忘れてしまうでしょう。そのどころか、忘れたという自覚さえなくなるのです。それがどれほど悲しいか、辛いか、あなたにはわかる?」 「たしかに俺にはわかりません。でもそこがどんな世界7日、千舟さんにだって今はまだ知らないでしょ?忘れたという自覚さえないのなら、そのは絶望の世界なんかじゃない。ある意味、新しい世界です。次々にデータが消えるのなら、新しいデータをどんどん書き込んでいけばいいじゃないですか。明日の千舟さんは、今日の千舟さんじゃないかもしれない。でもそれでもいいじゃないですか。俺は受け入れます。明日の千舟さんを受け入れます。それじゃいけませんか」

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2024/08/16

クスノキの番人を任された玲斗。色んな人の念に触れることで少しずつ大人になっていくのだった。 ミステリー要素はほぼなくクスノキの力について迫っていくもの。 繋がりがテーマだと思いながら読みました。 良い話でした。

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2024/08/14

非現実的な現象、クスノキへの祈念を中心として話が進んでいき、複数の謎が解けていく展開で止まることなく読み進められ、気づけば読了。 玲斗は自分を卑下することが多かったけれど、誰よりも洞察力が高い人物だと思うし、それと関連して、伏線が回収される部分も良かった。

Posted byブクログ

2024/08/13

不遇で平凡な青年が、縁あってクスノキの番人になり、祈念に訪れる来訪者や叔母と関わりながら育っていく感じなんだけど、、、 東野圭吾作品らしくミステリ要素もあるし、見せ場がいくつかあるのでとても楽しく読める。 ラスト近くの演奏会は、聞こえないはずのに音楽が溢れ出して感動する。一番最...

不遇で平凡な青年が、縁あってクスノキの番人になり、祈念に訪れる来訪者や叔母と関わりながら育っていく感じなんだけど、、、 東野圭吾作品らしくミステリ要素もあるし、見せ場がいくつかあるのでとても楽しく読める。 ラスト近くの演奏会は、聞こえないはずのに音楽が溢れ出して感動する。一番最後、叔母の話はびっくりした。全然気づかなかったし、気丈な叔母の気持ちを考えたら切ない。 続編もあるということで、とても読むのが楽しみ。

Posted byブクログ

2024/08/12

正直、東野作品はもう読まなくていいかなと思っていたが、知人に強く薦められたので読んでみた。 ミステリになっていなかったところがとても◎ 超常現象のようなものではあるが、人の歴史、人間ドラマとしてすんなり読めた。 続編出ているので、そちらも読んでみようかな。

Posted byブクログ