丸の内魔法少女ミラクリーナ の商品レビュー
魔法少女になって日々の嫌なことから 現実逃避したいと強くおもう。 コンパクトはなくても、実際に変身して 仮面を被って、嫌なことも平気で受け入れて 仮面を剥がせずに疲れ切っている 自分には爽快な話。 友達のDVな彼氏との会話が笑える 変わっていく彼氏から、魔法→一種の新興宗教を...
魔法少女になって日々の嫌なことから 現実逃避したいと強くおもう。 コンパクトはなくても、実際に変身して 仮面を被って、嫌なことも平気で受け入れて 仮面を剥がせずに疲れ切っている 自分には爽快な話。 友達のDVな彼氏との会話が笑える 変わっていく彼氏から、魔法→一種の新興宗教を感じた。 「秘密の花園」好きな人を諦める究極の手段に爽快さすら感じる。 「変容」特に若い世代の無気力感、他人への無関心、感情を表す語彙力の無さ、今の若者に同調できない世代とのギャップをこんなに面白可笑しく表現できるなんて 面白さが異次元。村田先生さすがです。
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魔法のコンパクトで魔法少女ミラクリーナに変身する妄想力を駆使して日々を乗り切るOL。小3からの初恋相手を1週間監禁する女子大学生。性別禁止の学校へ通う高校生。 世の中の流れに逆らうパート女性。ゆがんだ正義感、性差、ハラスメント、同調圧力…。村田さんが世の中の違和感をぶった斬る。ぶ...
魔法のコンパクトで魔法少女ミラクリーナに変身する妄想力を駆使して日々を乗り切るOL。小3からの初恋相手を1週間監禁する女子大学生。性別禁止の学校へ通う高校生。 世の中の流れに逆らうパート女性。ゆがんだ正義感、性差、ハラスメント、同調圧力…。村田さんが世の中の違和感をぶった斬る。ぶっ飛んでいる。でもわかる。おもしろかった。 .
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⚫︎受け取ったメッセージ 村田ワールド! クスッと笑える場所もあり、4篇それぞれ テイストが違っていて楽しめた ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 単調でストレスフルな日々をキュートな妄想で脚色して何が悪い! さまざまな世界との対峙の仕方を描く、衝撃の短編集! 村田沙耶香ワールドの神髄を堪能できる4篇を収録。 ■「丸の内魔法少女ミラクリーナ」 OLの茅ヶ崎リナは、日々降りかかってくる無理難題も、魔法のコンパクトでミラクリーナに“変身”し、妄想力を駆使して乗り切っている。そんなある日、元魔法少女仲間のレイコが、恋人の正志と喧嘩。よりを戻すためには「レイコの代わりに魔法少女になること」を条件に出すと、意外にも彼は魔法少女活動にのめり込んでいくが……。 ■「秘密の花園」 「見ているだけでいいから」と同じ大学の早川君を1週間監禁することにした千佳。3食昼寝付きという千佳の提案に、彼は上から目線で渋々合意した。だが、千佳の真意は、小学3年生からの早川君への初恋に終止符を打つため、「生身の早川君がいかにくだらない男か」を目の当たりにし、自分の中の「幻想」を打ち砕くことにあった――。 ■「無性教室」 髪はショートカット、化粧は禁止、一人称は「僕」でなければならない――。「性別」禁止の高校へ通うユートは、性別不明の同級生・セナに惹かれている。しかし女子であろう(と推測される)ユキから、近い将来、性別は「廃止」されると聞かされ、混乱する。どうしてもセナの性別が知りたくなるが、セナは詮索されるのを嫌がり……。 ■「変容」 母親の介護が一段落し、40歳になって再び、近所のファミレスで働きはじめた真琴は、世の中から「怒り」という感情がなくなってきていること、また周囲の人々が当たり前のように使う「なもむ」という言葉も、その感情も知らないことに衝撃を受ける。その矢先、大学時代の親友から「精神のステージをあげていく交流会」に誘われるが……。 ⚫︎感想 表紙が可愛い!村田さんの作品は、あり得そうでありえない、いややっぱりあり得るかも?みたいなところが好き。あと最後まで牽引する、読ませる力も圧倒的。 「ミラクリーナ」設定がキャッチーで引き込まれた。二人のこと、好きになった。レイコの彼氏との魔法少女活動は笑えた。最後はちゃんと仕事を果たしてスッキリした終わり方だった。元気になれた。 「秘密の花園」 幻想を打ち砕く!という目的のもと、初恋相手を自宅軟禁してしまう。見事にやり返し(?)てこれもスッキリ。 「無性教室」 性別が校則違反という高校の話。男性だから好き、女性だから好き、ということは自然なことなのかについて考えてしまう。例えばある女性が、男だと思っていた人が男じゃなかったら、もう即座に恋愛対象から外せるのか?逆も然り。 「変容」 村田さんがのちに書かれたた「無」の原形かな?という感じ。世代別に感情や感受性がコントロールされている世界観。ひとりだけ、怒りの感情をもち、「なもむ」感情がわからない。「まみまぬんでら」な気持ちがわかるようになる、、、興味深い話。世代間ギャップがどこからかやってくるというアイデアが面白い。
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ホラーではない世にも奇妙な物語のようなお話だった。個人的には『無性教室』が興味深かった。最近はLGBTとか性別による差別もなくなってきているように感じるけど、このお話では学校ではみんなが性別がわからないように過ごしているというのがありそうだけど現実にはなくて面白かった。お互いの性別がわからないって重要そうではないけど、学生時代に性別を考えたことがないかと言われたら嘘になる。性別がわかっているから友達になったり好きになったり恋人になったりした。性別がわからない相手に対する好きは人間として好きなのか恋愛対象として好きなのか。考えさせられた。 あとは最後の『変容』も怖かったなー。今の若者に怒りという感情がなくなっていて、それは昔の人が何十年か後の若者のスタンダードモデルとして考えられた若者としての流行って…ありそうで怖い。私もそうだけど、やっぱり流行には少なからず乗ってしまう。流行語を口にしたり、ファッションもそれが流行っているとなればお店に並ぶのも多くなるし、必然と手にする機会が増える。自分の意思関係なく流行に乗ってしまうこともあると思う。ただ、その人格すらも流行として作り出されていたとしたら…? いやー、考えさせられるのにサラリと読めた。表題の魔法少女ミラクリーナも面白かったけど、後半の2作が個人的にハマりすぎた。
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どんなおかしな世界であっても自分がメジャーのなかにどっぷり浸かっていたら、違和感のあるものに不安や苛立ちを感じるのだろうなぁ。自覚的でありたいけど、4話目を読むと自信は無くなりますね。。 表題作は爽快な読み心地。どれも面白かったです。短編だけど各話それぞれお腹いっぱいになるので日...
どんなおかしな世界であっても自分がメジャーのなかにどっぷり浸かっていたら、違和感のあるものに不安や苛立ちを感じるのだろうなぁ。自覚的でありたいけど、4話目を読むと自信は無くなりますね。。 表題作は爽快な読み心地。どれも面白かったです。短編だけど各話それぞれお腹いっぱいになるので日を分けて読みました(笑
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「コンビニ人間」,「地球星人」を読んだ後だったので,マイルドめの村田沙耶香だった。 主人公たちがぶっとびすぎてるわけではないので,割と共感を持って読めた。 お気に入りは「丸の内魔法少女ミラクリーナ」。こうやって社会を乗り越えていきたい…(?)
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表題の「丸の内少女〜」だけ読みました。 タイトルが強烈なだけにどういう内容なのか気になって手に取ったのですが、子供の頃の気持ちや考えを大人になっても心の奥では持ち続けている、子どもの純粋さゆえの考え方は素晴らしいものだと考えさせられました。 子どもの頃のパトロールは純粋に魔法少女になりきっていたが、大人になってのパトロールは口では魔法少女になりきっているというが、正志のように行き過ぎた正義感によって、目的が正義ではなく自分のためになっている。この子どもと大人の考え方の違いがよく分かるお話でした。ちょうど今ニュースで話題になっている「私人逮捕」も正義のためと言っておきながら、自分のお金のためであるので、すごくテーマとしては似ていると感じました。 また、幼馴染と社会人になっても関係が続いていて、リナとレイコの仲の良さ、心から通じ合っている感じはすごく素敵でした。
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この世界とは少しズレたところで展開しているような、なんだか奇妙な4話だった。普通とは何か。この感覚が普通であの感覚は普通じゃない、と判断できるのはなぜか。色々考えていると、わけがわからない世界に迷いこんでしまいそうです。
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本のタイトルが一瞬、手に取るのを躊躇う。が、読んでみると、読みやすく面白い。世にも不思議な世界や星新一先生のSFにも似た世界を感じる。僕は表題作よりも、他の3作品に衝撃を受けた。近未来はもしかしたら、こんな事があり得るのかも…と少し憂う気持ちになった
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未来的で、不思議な話がたくさん詰まった短編集。普段短編を読まないから、変な感覚。 1話目はちょっと厨二病的な話で分かりやすい。3話目が一番好きだったかな。私みたいな頭弱いもんからすれば、なかなか深い作品だった。後、少し生々しさがあったから、人を選ぶ作品かな。
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