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戦争は女の顔をしていない(1) の商品レビュー

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86件のお客様レビュー

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2022/05/13

【21/08/01】Kindleにて、サンプル読了後、本編をhontoで購入。 【21/08/02】読了。「100分de名著」2021年8月放送分として、原作が採用されていたのに合わせて読んだ。従軍洗濯部隊/軍医/狙撃兵/衛生指導員/高射砲兵/一等飛行士/書紀の7話を収める。全2...

【21/08/01】Kindleにて、サンプル読了後、本編をhontoで購入。 【21/08/02】読了。「100分de名著」2021年8月放送分として、原作が採用されていたのに合わせて読んだ。従軍洗濯部隊/軍医/狙撃兵/衛生指導員/高射砲兵/一等飛行士/書紀の7話を収める。全2巻セットとして購入したが、続刊がある模様。内容については、岩波現代文庫版へのレビューとして、別途書いてみたいので、割愛する。

Posted byブクログ

2021/07/12

戦争に従事した女性たちの話。漫画だからこそ、手に取りやすいと思いました。原作を読んだうえでこちらの漫画をよむと、私には絵の柔らかいタッチがより一層、当時の過酷さを想像させられました。「証言は必ずしも事実ではない」。とありましたが、女性らしくあろうとする彼女たちの姿は、「人間らしく...

戦争に従事した女性たちの話。漫画だからこそ、手に取りやすいと思いました。原作を読んだうえでこちらの漫画をよむと、私には絵の柔らかいタッチがより一層、当時の過酷さを想像させられました。「証言は必ずしも事実ではない」。とありましたが、女性らしくあろうとする彼女たちの姿は、「人間らしく」ありつづけようとするその心だと思いました。夏になると戦争をテーマにした本を手にしますが、どうしても、偏って読んでしまうことがあるなと。はっとさせられました。戦争に関する事象や被害などを資料から知っていますが、従軍した女性のインタビューを通し、戦時中・戦後の人生にも思い至ります。目に見える被害だけでなく、心情面、生活・経済などあらゆる面で影響を及ぼすことを再認識します。漫画だからこそ、手に取ってほしいなと思いました。

Posted byブクログ

2021/06/16

小梅けいと(作画)、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(原作)、速水螺旋人(監修)の作品『戦争は女の顔をしていない(2020)』の1巻を読了。

Posted byブクログ

2021/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

P191 あとがきにすべてが。 インタビューで対象者が語ったことがすべて。そこに公平性やそもそも事実かも担保していないことは留意する必要があると感じました。 ソ連で女性が前線に行ったのは知っていましたが、感じた限りだと結構な人数が、しかも志願で、というのが興味深かったのでした。 それなりの実績をあげているにもかかわらずに、性差による差別を受けていたのは意外でした。

Posted byブクログ

2021/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最高でした。いや、内容が内容なので、最高って表現が相応しくない事は、重々承知していますよ、私だって。 しかし、この作品そのものの評価は、「最高」としか表現できないレベルに達しています。そうである以上、恥は承知で、素直に「最高」と言うしかないでしょう。 表紙と、書店にある試読の小冊子で、何となく、内容が重めであるな、と察し、購入を躊躇っていたのですが、ブクログの談話室で背中を押してもらい、購入に到りました。 当然のように、「どうして、こんなにも最高の作品を、もっと早く読んでいなかったのか」と激しい後悔が襲ってきました。そんな後悔を、漫画読みに与えられる事が、最高の漫画に必要なものではないか、と私は思っています。 大雑把に内容を説明すると、戦争、しかも、前線で、一つしかない命を懸けて戦っている女性たちの“日常”が描かれています、この作品では。 戦争には、大勢の女性も関わっていて、そこには十人十色のドラマがありました。 仲間内で共有できる喜びも悲しみも怒りも悔しさも、友人と別れる辛さも、ちょっとした事に対する嬉しさも、底無しな恐怖も、薄まることのない絶望も、八方ふさがりになるほど物資不足に陥った現状への不満、限界まで追い詰められたからこそ純度が増していく生への執着、人間の心理が全て、ハッキリとしたタッチで描かれており、胸を強く揺さぶられます。 言うまでもありませんが、戦争は正しくない行いです。そんな当たり前のことを、本物の戦争を知らないで済んでいる世代に噛み締めさせる、それの必要性と困難さを、この作品が穏やかに、しかしながら、厳しく教えてくれます。 戦争は、大勢の人から何もかも奪っていき、あらゆる事柄を変えてしまい、全てを歪めてしまいます。性別、年齢、立場は一切、関係なく、大勢の人が何も得られず、それでいて、何が大切なのか、大事にすべきなのか、を思い知らされたのでしょう、戦時中に。 人によっては胸糞悪くなったり、過酷すぎる戦争の一面にショックを受けすぎてしまうかもしれません。その上で、あえて言います、これは現代人が読むべき漫画である、と。コロナ禍を筆頭に、多くの難事に直面させられている今だからこそ、読む必要がある、と私は感じました。 この台詞を引用に選んだのは、もう、そりゃ、シンプルに破壊力抜群だな、と感じたからに他なりません。 女性は弱い存在ではない、と感じさせてくれる台詞じゃないでしょうか、これは。 情ない話ですが、この台詞で、女性の心の強さを感じてしまうのは、私がどこか、無自覚で女性を見下していたからかも知れません。見下している、と言うか、一種の恐怖があって、その裏返し的な感情でしょうか。 男に生まれたからと言って、女性に無条件で勝っているなんてことは、絶対にないんでしょうね。 優劣なんぞ付けるべきではないんですが、あえて言えば、男はどう足掻いたって、女性には敵わないんですよ。 努力や勝負、それ自体が無駄とは言いません。ただ、そもそも、男が女性を相手にしてムキになるのは滑稽ですし、勝ち誇るのだって虚しいでしょう? 女性は強い、それを当たり前のことだ、と受け入れてこそ、カッコいい男じゃありませんか。 女性に、こんなにも胸に響く台詞を言って貰える、そこまで愛して貰える男になれるよう、頑張ってみたくなりました。 「私たちには、子供がいません。家は燃えて、無くなりました。写真も残っていません。なんにも残っていないんです。夫を国に連れていけたら、お墓なりとも残ります。戦争が終わって、私の帰る場所ができます。同志元帥!あなたは、恋をしたことがおありですか?あたしは夫を葬るんじゃありません。恋を葬るんです」 (答えはありません) 「それでは、私もここで死ぬわ。彼なしで生きる意味がありません」(byエフロシーニヤ・グリゴリエブナ・ブレウス)

Posted byブクログ

2021/03/22

とにかく、色々なことを考えさせられる内容です。多分いまの日本で生活する我々の世代は、きっと理解できるわけがない話だと思いますが、それでもそんなに遠くない過去にこんなことがあったと知ることが大事だと思います。それが出来て、良かったと思いました。

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2021/02/24

まず、ノーベル文学賞を受賞した史上初のジャーナリストの方の原作があることを知らなかったのですが、今回、漫画でこのような歴史が存在したことを知ることができて、良かったと思っております。 第二次世界大戦中の「大祖国戦争」と呼ばれた、ナチ・ドイツとソビエト連邦の戦争における、ソ連の女...

まず、ノーベル文学賞を受賞した史上初のジャーナリストの方の原作があることを知らなかったのですが、今回、漫画でこのような歴史が存在したことを知ることができて、良かったと思っております。 第二次世界大戦中の「大祖国戦争」と呼ばれた、ナチ・ドイツとソビエト連邦の戦争における、ソ連の女性将兵たちへのインタビューを元に書かれているのですが、全てが事実かどうかの確証はないそうです。 ただ、この作品の場合、あくまで戦争に自ら志願した(徴兵されたのではなく)彼女たち自身がどのように記憶、認識をしているのかが重要であることは、読んでいくうちに実感出来ると思います。 私自身、戦争を体験していないし、すぐ隣で、さっきまで話していた人が死んでしまうような、あまりに凄絶な惨状に対して、本当に何も言葉が出てきません。 それでも、この作品を読んで、自らの体を傷付けていく洗濯部隊の存在を知ったり、空から爆撃されているのに、衛生袋を下げていることに気付くことで、恐怖でなく恥ずかしさを感じて、負傷者を助けに引き返す、女性特有の気高さや美しさを感じられたことによって、そうした惨状の最中でも、そのような女性らしい感情が存在していたことに、何だか泣き笑いのような気分になりました。四年間という長さも、女性にとっては大きいですよね。 原作もぜひ読んでみたいと思いました。

Posted byブクログ

2021/02/10

話題になっていたので購入。 漫画の描写がはっきりしていて、理解しやすかった。 20代前後の女性が戦場に出ていたこと。辛いよなぁ。 感情を殺さないとできないことばかりだった。

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2021/02/09

これは…漫画ならではの伝わり方があるな…そしてこの絵柄、描く場面と描かない場面、書くセリフと書かないセリフ。書籍だとどのように記載されているんだろうな、描写されていくんだろう伝わり方はどんなだろう、と気になる。富野由悠季の帯の言葉に頷きまくる(これを漫画化しようと思った発想、描き...

これは…漫画ならではの伝わり方があるな…そしてこの絵柄、描く場面と描かない場面、書くセリフと書かないセリフ。書籍だとどのように記載されているんだろうな、描写されていくんだろう伝わり方はどんなだろう、と気になる。富野由悠季の帯の言葉に頷きまくる(これを漫画化しようと思った発想、描き切る蛮勇)。

Posted byブクログ

2021/01/29

女性の視点の「戦場」を、今風のやさしいかわいい絵柄で描いている点が新鮮。本来生々しくなる部分も絵柄のおかげで、和らいでいる。この表現に対して、賛否両論あるだろうが、戦争の記憶を若い世代に伝えて、考えるきっかけになるだろうと思う。

Posted byブクログ