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戦争は女の顔をしていない(1) の商品レビュー

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87件のお客様レビュー

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2022/04/10

タイトルの「戦争は女の顔をしていない」とは、どういう意味なんだろう?そう思って手に取った。 リアリティのある女性たちの発言が、生々しいまま描かれている。その言葉の数々は、人によっては直訳的と感じるかもしれないが、だからこそ読み手の感性に訴えてくるものがある気もする。

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2022/04/09

戦争を女性視点で考えることはなかったため、凄惨さを知るために読むべき本だと思う。 一方で原作をそのまま日本語に訳している感じがしており、分かりやすく物事を伝えるという点に関しては物足りなさを感じた。

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2022/03/06

登場するロシアの女性兵たちは16~7といたいけない年ごろ。「戦争中に10㎝も背が伸びたよ」というエピソードは胸が痛い。洗濯部隊(こんなのがあるんだ!)や狙撃兵のエピソード。ソ連が大祖国戦争と呼ぶこの戦いは、祖国をドイツ兵から守る戦いだから、少女たちも祖国愛に燃えて戦う。日本の女性...

登場するロシアの女性兵たちは16~7といたいけない年ごろ。「戦争中に10㎝も背が伸びたよ」というエピソードは胸が痛い。洗濯部隊(こんなのがあるんだ!)や狙撃兵のエピソード。ソ連が大祖国戦争と呼ぶこの戦いは、祖国をドイツ兵から守る戦いだから、少女たちも祖国愛に燃えて戦う。日本の女性が銃後の守りをしていた時に、徴兵ではなく、志願する女性がいたことに驚く。男たちに伍して、忍耐強く、誇り高い。戦争は女の顔をしていない。一方、攻防戦の主な舞台はウクライナ。東西の境目にあるために戦禍にまみれ続ける歴史は痛ましい。

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2022/02/27

2/27 1と2を読破 戦争の恐ろしさを知れる本。 戦争を体験したそれぞれの女性が印象的なシーンを語っていくスタイルで、それぞれが生々しく強烈。 戦争が何を破壊したのかがわかる。

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2022/02/14

女性が自ら志願して従軍していたということ。 読んでいて胸がキリキリした。 小梅さんによるあとがき?説明?も分かりやすくてよかった。

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2022/02/08

おすすめ資料 第501回 ウクライナ人作家による「女性」の戦争記録 (2021.10.15) ウクライナ人のノーベル文学賞受賞作家、アレクシエーヴィチ氏の第一作を小梅けいと氏がコミカライズした作品です。 アレクシエーヴィチ氏は、受賞スピーチで「The purpose of a...

おすすめ資料 第501回 ウクライナ人作家による「女性」の戦争記録 (2021.10.15) ウクライナ人のノーベル文学賞受賞作家、アレクシエーヴィチ氏の第一作を小梅けいと氏がコミカライズした作品です。 アレクシエーヴィチ氏は、受賞スピーチで「The purpose of art is to accumulate the human within the human being.」と述べています。 秋が深まる季節に自身の人間性を深めるような読書体験をしませんか。 当館では原作の日本語版も所蔵しています。 【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】 https://library.kobe-cufs.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BK00277651 【神戸市外国語大学 図書館Twitterページへ】 https://twitter.com/KCUFS_lib/status/1450354779008299009

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2022/02/05

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの同名ルポのコミカライズ。第二次世界大戦の独ソ戦の時期、戦場に赴いたソ連女性たちの話。女性の立ち位置がアメリカやイギリス、もちろん日本とも違う。それはやはり共産主義国だから。男女とも変わらず国家に忠誠を違うことを理想とする国。徴兵ではなく、主に志...

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの同名ルポのコミカライズ。第二次世界大戦の独ソ戦の時期、戦場に赴いたソ連女性たちの話。女性の立ち位置がアメリカやイギリス、もちろん日本とも違う。それはやはり共産主義国だから。男女とも変わらず国家に忠誠を違うことを理想とする国。徴兵ではなく、主に志願して戦争にいく女性たち。女性ならではの辛さ(生理や、女として見られ時には搾取されること)もありつつ、戦争では気丈に振る舞い、時には前線に出る。だがやはり女としての気持ちも捨てることが出来ず、苦しんだりもする。原作も読みたくなった。巻末には監修もしている速水螺旋人のイラストつきコラムも。

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2022/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2021年7月に1巻のみ電子本で読んでいたが、どうしても大判で再読したくなった。 賛否両論・毀誉褒貶あろうが、断然支持したい。 ベストセラー便乗本は数あれど、本書は志が高い企画。 そしてあの原作をコミック化するための努力……想像し絵として定着させるすることの過酷さ……は確かなものだ。 先日読んだ「同志少女よ、敵を撃て」にどうしても関連付けて考えてしまうが、「そこに確かに人がいた」ことの、恐さと嬉しさが、絵に現れている。 涙と笑顔がこんなに胸に迫る漫画はなかなかない。 個人的には「蒸気機関車は私の人生。私の青春よ。私の人生で一番美しい時代」というコマのある180ページがぐっときた。 またどうしても人の顔に注意を向けてしまいがちだが、背景や小道具やに留意しながら再読してもよさそう。 なんでも3巻が3月に刊行されるとのこと。 それで助走をつけてアレクシエーヴィチの原作に向かおうかな。 それにしても木尾士目「げんしけん」の作中アニメ「くじびきアンバランス」をコミカライズしていた漫画家が、こんな漫画を手掛けるとは。 富野由悠季の帯文 「この原作をマンガ化しようと考えた作家がいるとは想像しなかった。瞠目する。原作者の慧眼をもって、酷寒のロシア戦線での女性の洗濯兵と狙撃兵の異形をあぶり出した辣腕には敬意を表したい。それをマンガ化した作者の蛮勇にも脱帽する。男性の政治家と経済人たちの必読の書である。女たちは美しくも切なく強靭であったのは事実なのだ。」 鼎談 https://ddnavi.com/interview/643316/a/

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2021/11/12

タイトルのとおりです。政治も経済もいろいろなひとの言葉が届くようにならないとダメなのではないでしょうか?

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2022/02/13

何度も泣きました。第2次世界大戦でロシアはドイツの約3倍以上の人が戦争の犠牲となった。正直、なんでこんなに差があるのか不思議。 1番残った言葉は「恥ずかしいって気持ちは死ぬことよりも強かった」と「戦争で1番恐ろしかったのは男物のパンツを穿いていることだよ」。 原作の著者スヴェトラ...

何度も泣きました。第2次世界大戦でロシアはドイツの約3倍以上の人が戦争の犠牲となった。正直、なんでこんなに差があるのか不思議。 1番残った言葉は「恥ずかしいって気持ちは死ぬことよりも強かった」と「戦争で1番恐ろしかったのは男物のパンツを穿いていることだよ」。 原作の著者スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチが伝えたかったことは「戦争時に女性の人権なんてない」だと思う。

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