紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人 の商品レビュー
紙パルプ業界に従事している者として、特に紙鑑定士という職業に興味を持って読んだ。 楽しく読めたが、やはり最後の締め方にちょっと違和感を持つ。特に、人身御供へのこだわりと模型を絡めた二重人格性。挙句に最後にスーパーマン(ウーマン)がでてきてしまうと、今までのコツコツと行っていた作...
紙パルプ業界に従事している者として、特に紙鑑定士という職業に興味を持って読んだ。 楽しく読めたが、やはり最後の締め方にちょっと違和感を持つ。特に、人身御供へのこだわりと模型を絡めた二重人格性。挙句に最後にスーパーマン(ウーマン)がでてきてしまうと、今までのコツコツと行っていた作業が吹っ飛んでしまい現実性が無くなる様に感じてしまう。
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馴染みのない紙鑑定士とプラモデルの世界は興味深かったが、シャーロックホームズ顔負けのオタク造形家の推理には鼻白んでしまった。次を楽しみにしたい!
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ミステリーとしては詰めが甘いのでは?(特に最初の話)と思う部分もあり。 紙についての話は知らない世界でおもしろかった。 これは電子書籍ではなくて紙の書籍の方が確実に楽しめる。
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なぜか紙鑑定士とモデラーが専門薀蓄を駆使して謎を解いていく人の死なないほのぼのミステリだと思い込んでいた…いや、帯に「殺人計画を追う」ってあるし、そもそもサブタイトルにもしっかりと「殺人」って書いてあるのに…なぜこんな勘違いを… 「紙」と「模型」が謎を解くという設定にわくわくした...
なぜか紙鑑定士とモデラーが専門薀蓄を駆使して謎を解いていく人の死なないほのぼのミステリだと思い込んでいた…いや、帯に「殺人計画を追う」ってあるし、そもそもサブタイトルにもしっかりと「殺人」って書いてあるのに…なぜこんな勘違いを… 「紙」と「模型」が謎を解くという設定にわくわくした。わくわくしたけどわくわく度の高かった紙探偵より伝説のモデラーのほうが活躍してます。モデラー、すごいね。鋭いね。 ディオラマからそこに込められた意味を探っていく過程、自分も一緒にいろいろ想像して楽しい。最後まで飽きずに引っ張られはするものの、犯人の動機と、アレとコレをそう解釈するのはちょっと無理なんじゃないか、ってところと、最終協力者が中途半端に描かれているところが気になるといえば気になる。 もし第二弾があるなら、紙鑑定士の謎解きをもっと前面に出してほしいなぁ。あと、車、かっこよい。
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よき!! 勢いがあります。紙屋が主人公なだけあって、装丁や中の紙もいろんな種類が使われていて、こだわりを感じてワクワクします! ちゃんと紙の名前も記されていて楽しい。 紙の本好きにはたまらない仕掛けです。 ぜひ紙で読んでいただきたい。 肝心の内容も、最初はどうなるのこれ…って思い...
よき!! 勢いがあります。紙屋が主人公なだけあって、装丁や中の紙もいろんな種類が使われていて、こだわりを感じてワクワクします! ちゃんと紙の名前も記されていて楽しい。 紙の本好きにはたまらない仕掛けです。 ぜひ紙で読んでいただきたい。 肝心の内容も、最初はどうなるのこれ…って思いましたが、「大賞」を信じて読み進めたら面白かった! ぜひシリーズ化を!
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「紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人」 第18回「このミステリーがすごい! 大賞」。 このミスシリーズは、個人的にはまらないことが多いが、本作はハマり作品であった。本大賞創設の意図は、面白い作品・新しい才能を発掘・育成する新しいシステムを構築することにある、とのことだ。そ...
「紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人」 第18回「このミステリーがすごい! 大賞」。 このミスシリーズは、個人的にはまらないことが多いが、本作はハマり作品であった。本大賞創設の意図は、面白い作品・新しい才能を発掘・育成する新しいシステムを構築することにある、とのことだ。その意図を満たしたミステリーだからこそ大賞を取った訳だが、確かに納得である。 一言で言えば、マニアックな領域の薀蓄を巧みにミステリーに落とし込んだ作品。と、まあ、このミスHPに書いてあるのだけど、まさにその通りである。マニアな領域に留まらず(読者置いてけぼり状態にならない)、ちゃんとミステリーになっていて、しかも謎の肝にマニアックさが活かされている点が秀逸だなと思う。また、キャラクターの良さと終盤に向けての終わり方もキャッチーで良い。 まず、マニアックさであるが、二つある。一つは紙(製紙)であり、一つはプラモデル。メイン主人公である渡部が紙鑑定士であり、相棒・土生井がモデラーだ。 よりマイノリティは紙鑑定士であり、紙を触っただけでどこのもので、材質までを把握する。一方で、モデラーも負けていない。伝説のプラモデル造形師として登場する土生井であるが、テリトリーは幅広く、ディオラマやミニチュアハウスをカバーする。実に知識と洞察眼を備えたユーモラスなキャラクターだ。実質サブ扱いだが、完全に前半は探偵、後半は安楽椅子探偵であり、最後は良いオチまでGETする等、完全に主役である。 二点目のキャラクターと展開だが、渡部は土生井に推理力こそ劣るが、なんだろう、やってやれ感や元彼女とのやりとり(大抵こういう場合の女性はハイスペック)を含めて、応援したくなる人物である。また、終盤に関しては、ミステリーの佳境具合に加えた渡部と土生井それぞれの役得ラブリーな展開も含めて、綺麗に終わっている。 最後に一点目に戻るが、ミステリーへの落とし具合。これが一番のストロングポイント。マニアックな要素をよく落とし込んだなと感心してしまった。
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2020/02/03 006 紙鑑定士という面白いテーマが良かったけど、最後の締めの方がドタバタしてて、読み切った後の爽快感がもっと欲しかった。
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どちらかと言うとミステリーをあまり読んでいない人、もしくは若年者向き。話がスムーズに進み過ぎて、ご都合主義の印象が強く、物足りない。ラストは荒唐無稽としか言えない。
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このミスの大賞受賞作品とはあまり相性が良くないと思っていたのですが、この作品はとても面白かったです。 紙を営む紙商の主人公が、探偵事務所と間違えた女性の依頼を解決。この依頼は次の依頼(メインパート)への導入となり、コネクションができた伝説のモデラーを相棒に、事件の真相に迫ります...
このミスの大賞受賞作品とはあまり相性が良くないと思っていたのですが、この作品はとても面白かったです。 紙を営む紙商の主人公が、探偵事務所と間違えた女性の依頼を解決。この依頼は次の依頼(メインパート)への導入となり、コネクションができた伝説のモデラーを相棒に、事件の真相に迫ります。 紙の薀蓄、プラモデルやジオラマ(本来ディオラマというらしいです)の薀蓄も満載。ややご都合主義的なところもありますが、謎解きも読み応えがありました。 紙鑑定士の小説らしく本文に4種類の紙を使っているほか、見返しや帯などにも別の紙が使われています。本文の紙の違いは、読んでいてもわかるほど。この作品はぜひ紙の本で読んでいただきたいです。
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キャラが立ってて面白かった!良いコンビです。模型をもとに推理って、今まではなかった感じで夢中になって読んだ。 終わり方が若干あっさりしてるのと、ご都合主義展開っぽいとこはあれど。 あと、最初の依頼人があまりにも「導入のために使われた」感激しくて、ちょっとかわいそうになってしまった...
キャラが立ってて面白かった!良いコンビです。模型をもとに推理って、今まではなかった感じで夢中になって読んだ。 終わり方が若干あっさりしてるのと、ご都合主義展開っぽいとこはあれど。 あと、最初の依頼人があまりにも「導入のために使われた」感激しくて、ちょっとかわいそうになってしまった(笑)
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