紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人 の商品レビュー
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良い点 ・紙とジオラマの蘊蓄が面白い (鬱陶しい押し付けとかもない) ・文芸書で読めば紙の素材を数種楽しめる 悪い点 ・突然ハードボイルドになる ・土生井にとって都合の良い展開 (推理ではなく、憶測ばかり・美女と結婚)
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このミス大賞受賞作。 製紙と模型の蘊蓄はわかりやすく、事件推理にも関連していて大変面白かったです。 肝心のミステリー部分は、依頼者からの模型を基にした依頼とそれの推理までは良いのですが、後半のヒントとなる模型の提供のされ方とその理由がご都合主義と思いました。 なので、ラストの展開もご都合主義に引きずられてしまった感じでした。 せっかく面白いコンビ探偵ものですので、本格推理モノとしての続編を期待したいです。
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紙鑑定士が神探偵と勘違いされるところから始まるコミカル系ミステリー。最近の潮流、オタクこそ最強。紙にしろ、プラモデルにしろ、好きこそものの上手なれ。それ以上に他分野にも力を発揮する。私にはそんな誇れるもの…。いや、今日から好きなものを極めよう!とは思わないけど、ワクワクドキドキの...
紙鑑定士が神探偵と勘違いされるところから始まるコミカル系ミステリー。最近の潮流、オタクこそ最強。紙にしろ、プラモデルにしろ、好きこそものの上手なれ。それ以上に他分野にも力を発揮する。私にはそんな誇れるもの…。いや、今日から好きなものを極めよう!とは思わないけど、ワクワクドキドキの疾走感あり。シリーズ化希望!
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+++ どんな紙でも見分けられる男・渡部が営む紙鑑定事務所。ある日そこに「紙鑑定」を「神探偵」と勘違いした女性が、彼氏の浮気調査をしてほしいと訪ねてくる。手がかりはプラモデルの写真一枚だけ。ダメ元で調査を始めた渡部は、伝説のプラモデル造形家・土生井と出会い、意外な真相にたどり着く...
+++ どんな紙でも見分けられる男・渡部が営む紙鑑定事務所。ある日そこに「紙鑑定」を「神探偵」と勘違いした女性が、彼氏の浮気調査をしてほしいと訪ねてくる。手がかりはプラモデルの写真一枚だけ。ダメ元で調査を始めた渡部は、伝説のプラモデル造形家・土生井と出会い、意外な真相にたどり着く。さらに翌々日、行方不明の妹を捜す女性が、妹の部屋にあったジオラマを持って渡部を訪ねてくる。土生井とともに調査を始めた渡部は、それが恐ろしい大量殺人計画を示唆していることを知り―。第18回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。 +++ 探偵役は紙鑑定士。神探偵と勘違いされて依頼された事件を調査することになるのである。よって、事件そのものは紙鑑定士の仕事とは無関係。だが、紙鑑定士ならではの視点で、ヒントに着目し、さらには、事件の手がかりであるプラモデルのプロに意見を訊きつつ真相に迫る。このプロのモデラ―・土生井(はぶい)の推理が見事で、事実上の探偵は彼だと言ってもいいかもしれない。紙に関する蘊蓄も新鮮で興味深く、突拍子もない設定の事件の真相に至る過程もぐいぐい引っ張られる印象で、愉しめる一冊だった。
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新宿で、持ち込まれた紙を鑑定したり、紙を用意するのを生業にする渡部。探偵と勘違いした女性から彼氏の浮気調査を依頼される。彼の作ったジオラマの写真を見せられゲイと浮気してるのではないかと。伝説のモデラー土生井を紹介され、謎を解く。そして今度は、妹が行方不明になった、部屋にジオラマが...
新宿で、持ち込まれた紙を鑑定したり、紙を用意するのを生業にする渡部。探偵と勘違いした女性から彼氏の浮気調査を依頼される。彼の作ったジオラマの写真を見せられゲイと浮気してるのではないかと。伝説のモデラー土生井を紹介され、謎を解く。そして今度は、妹が行方不明になった、部屋にジオラマがあったとして別の依頼が来た・・・ 後半やや都合のいい展開があるけれど、紙とジオラマの蘊蓄は素晴らしく面白かった。
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タイトルから無機質で難解なトリックのミステリーを想像しましたが、実際は美女の依頼で行方不明の妹を探すというドタバタライトノベルです。
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図書館で借りた本。ミステリーとしては物足りなさを感じたが、紙鑑定や模型のスペシャリストの事については新鮮だった。軽く読める本。
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面白かった! ちょっと都合が良すぎるというか、あり得ない設定が多すぎる気がしないでもないけど、全体的には予想外の感じで面白かった。 主人公は紙鑑定士なのか、安楽椅子探偵の土生井なのか迷うところ。
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久しぶりに表紙買いをしてしまったが、大成功だった! 紙の知識に詳しい紙鑑定士の主人公が依頼を受けたのは、人探しであり持ち込まれた模型が唯一の手掛かりだった。調査を続けていくうちに、恐ろしい殺人事件との関係が明らかに... 紙や模型の知識が捜査を進展させていく過程にワクワクさせられ...
久しぶりに表紙買いをしてしまったが、大成功だった! 紙の知識に詳しい紙鑑定士の主人公が依頼を受けたのは、人探しであり持ち込まれた模型が唯一の手掛かりだった。調査を続けていくうちに、恐ろしい殺人事件との関係が明らかに... 紙や模型の知識が捜査を進展させていく過程にワクワクさせられた。純粋なミステリーとして楽しめる作品である。
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