清明 の商品レビュー

今野敏(著者)

2021/12/18

安定の竜崎伊丹ペア

　とにかく外れることが無いと確信しているので、安心して読書を楽しめる。神奈川転勤最初の物語は中国スパイ系。つまり、日常感がかなり薄い。でも、家族の話や組織の話がいつものとおりに織り込まれ、複数のストーリーを軽く楽しめる構造。

　あっと驚くような展開等はなかったけれど、また次も読みたいな。

2021/11/21

一気読み。毎回竜崎の思惑通り？事件解決へと進んでいく。事件そのものは小難しい感じがしない。人間同士のやり取りが面白く描かれていて、為になる。

「多くの警察官『&一般人』は他人を信じないことが賢いことだと思い込んでいる。たしかにたやすく人に騙されるのは愚かだ。しかし、信じるべき人に対しても猜疑心を抱くのはもっと愚かだ。と、竜崎は思っている。疑い深いということはつまり、臆病だということだ。」
この文章の【と、竜崎は思っている。】が好きだ。押し付けがましくないけど刺さる。上手いなぁ敏さんと思う。

「姑息な事はしないほうがいい、へたな小細工をするとよけいに問題がこじれるんだよ。」… 納得。覚えておきます。

2021/11/04

あ〜､遂に読み終わってしまった。
文庫化されるまで待とうと思っていたのに､次が無くなってしまった。
冒頭から大森署の公用車で神奈川県警に登場しちゃって竜崎ファンとしてはグッとくる。
地元が舞台となると一層リアルにのめり込んでしまう。梅香楼とは何処のお店のイメージなのか知りたい。

2021/10/16

このシリーズは，安直に作られていない感じがして。読んだ後、気持ちが奮い立つことが多い。
　背中を伸ばして歩きたい。

2021/10/05

役職で話の展開が違うとは思いますが、以前ほ方が面白かったです。ただ、最後にどうなるかは、えっ、と思う展開で、読んでよかったです。

2021/09/06

神奈川県警刑事部長に赴任後の一作目。
東京都と神奈川県の境目で起きた殺人事件。警視庁と神奈川県警の合同捜査本部で伊丹と竜崎が奮闘する。
殺されたのは中国人、犯人は誰か？動機は？
中華街華僑の大物、外国人の就職を世話する手配師、公安外事二課からの情報を元に真相に迫る。

新しい職場で待っていたのは大物感漂う佐藤刑事本部長、鼻持ちならないが悪くない阿久津参事官、妻の件で味方につけた教習所所長警察OBとキャラクターも強い。
まずまずの関係がスタートし次回作への期待も膨らむ。
お決まりではあるが伊丹と竜崎が活躍しスッキリ解決するこのシリーズが好きだ！

2021/08/31

神奈川県警刑事部長に着任した竜崎伸也。着任と同時に東京都との県境で死体遺棄事件が発生。身元は不明。死因は脊椎の損傷。頸部を急速に捻じられたものだった。竜崎の部下、阿久津参事官は被害者は外国人ではないかと言い出す…。一方、竜崎の妻の冴子が交通事故を起こしたという一報が…。詳細→
http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou15611.html

2021/07/19

竜崎を敵視or警戒→ぽかんとする→この人なら信用できる！の3段コンボはお約束。それが1度ならず何度も出てくるので食傷気味ではあるが、やはり竜崎のブレなさは読んでいて気持ちがいい。
こんな官僚がいたら…と今(2021年)だと特に思ってしまう。いるわけがないし、万一いたとしても潰されて終わるだろうと安易に想像がつくのが悲しい。
今回は異動直後だったせいか、比較的のんびり進行で面白みに欠けたので、次回作以降に期待。

2021/07/04

神奈川県警刑事部長となった竜崎
舞台はかわっても信念はかわらず
周りをどんどん味方に引き入れ警視庁と神奈川県警の確執もどこ吹く風
今回も爽快！

懐の深そうでそこを見せない上司と敵か味方かわからない部下もいて次回作も楽しみだ！

2021/06/11

竜崎が署長から県警の刑事部長になり、スピリットのパイオニアになっている感じが、気持ち良い。

頑固な古い体質の人も、徐々に彼を受け入れて行く過程が読んでいて壮観！

そんな中でも傲慢に驕り高ぶらず、自身の信念に忠実な姿が良い。家族との交流もほっこりするので、良いです。

こんな人上司に欲しい。。