清明 の商品レビュー

今野敏(著者)

2022/05/22

竜崎の8作目。神奈川県警本部刑事部長に昇進しての初事件です。
伊丹と同じ刑事部長になったことで、ちょっと伊丹の竜崎に対する接し方がかわったりしたけども、竜崎は相変わらず変わらず。今回も原則原理に従って突き進む。カッコいいですね！結局、いつもの2人に戻っていくのもいい感じです。
大森署が懐かしくなるかと思いましたが、新天地の話も面白かったです。

2022/04/14

竜崎が大森警察署長から、神奈川県警刑事部長に異動して、最初の事件。
神奈川との県境に近い町田で発生した事件なので、警視庁の伊丹部長と合同捜査になった。
2人の名コンビぶり、竜崎のまっすぐな姿勢が清々しい。

2022/03/19

【ネタバレ】唐変木の竜崎がいよいよ神奈川県警の刑事部長となる。冴子さんも一緒に横浜に移動。異動早々、中国人が殺害される。真実に近づくにつれ中国の秘密組織とリンクする。さらに竜崎と伊丹のコンビが警視庁公安部長との対決する。竜崎の性格は変わらないが、周りが竜崎のパーソナリティを知るにつれ、いつの間にか竜崎に手なずけられる。竜崎の曲げない信念、警察官としての職責、警察を背負う覚悟、それぞれが垣間見られる。伊丹との対比が面白い。冴子さんの自動車教習所での物損事故は笑えた。竜崎の県警刑事部長としての活躍が楽しみ。⑤

2022/02/27

相変わらず竜崎さんがいい。彼の言動には本当に共感を覚える。そして、いつもそこに絡む伊丹さんも憎めないよなあ。私の頭の中には杉本さんと古田さんだけどね ^_^

2022/02/26

神奈川県警に異動したばかりの話。文化の違いがある。
警視庁と合同捜査を行う。外国人の殺人をめぐる調査。

2022/02/16

隠蔽捜査シリーズの続きが出ている事を知り読みました。主人公・竜崎が警察庁総務課長の時ならしなかったのでは？という対応で事態を打開しており彼の円熟さを感じました。事件の本筋ではないが、彼の妻・冴子の教習所でのトラブルの解決は実に見事でした。今作は主人公夫妻のやり取りがよかったです。

2022/01/29

あっという間に読み終えました。刑事部長になっても変わらず正義を貫く竜崎でしたが、署長時代の経験を経て、少し人間的に角が取れたように感じました。

2022/01/12

神奈川県警の刑事部長になった竜崎伸也が中国人絡みの殺人事件を解決する物語だが、例によって竜崎流の行動が随所に飛び出すのが楽しめた．遺体発見場所の関係で警視庁と神奈川県警の合同捜査本部が出来、それぞれ伊丹と竜崎が刑事部長として動くことになったが、県警側の戸惑いを払拭する竜崎と参事官や課長の驚きが続出．妻冴子の運転練習の縁でOBの滝口達夫を知り合い、中国人社会へのアプローチができ、手配師の山東喜一からの情報で容疑者の特定作業が進行した．最終的には被害者は中国からの不法入国者で犯人は中国の情報機関の局員．情報開示に関して公安とのやりとりが面白かった．隠蔽を嫌った竜崎の動きが良い方に転がったのも良かったと思った．本音を前面に押し出しているようで、うまく立ち回る竜崎だが、続編を期待する．

2021/12/18

安定の竜崎伊丹ペア

　とにかく外れることが無いと確信しているので、安心して読書を楽しめる。神奈川転勤最初の物語は中国スパイ系。つまり、日常感がかなり薄い。でも、家族の話や組織の話がいつものとおりに織り込まれ、複数のストーリーを軽く楽しめる構造。

　あっと驚くような展開等はなかったけれど、また次も読みたいな。

2021/11/21

一気読み。毎回竜崎の思惑通り？事件解決へと進んでいく。事件そのものは小難しい感じがしない。人間同士のやり取りが面白く描かれていて、為になる。

「多くの警察官『&一般人』は他人を信じないことが賢いことだと思い込んでいる。たしかにたやすく人に騙されるのは愚かだ。しかし、信じるべき人に対しても猜疑心を抱くのはもっと愚かだ。と、竜崎は思っている。疑い深いということはつまり、臆病だということだ。」
この文章の【と、竜崎は思っている。】が好きだ。押し付けがましくないけど刺さる。上手いなぁ敏さんと思う。

「姑息な事はしないほうがいい、へたな小細工をするとよけいに問題がこじれるんだよ。」… 納得。覚えておきます。