世界標準の経営理論 の商品レビュー
読み始めてすぐ衝撃。フレームワークを使って経営コンサルを13年もやってきたことを恥ずかしく思った。ここは学び直すタイミングだと、地道に読み進めることとする。クリステンセンが、理論を大量に服用せよ、と言っていたけれど、この本はまさに大量服用が実現できる希少な手段となるだろう。202...
読み始めてすぐ衝撃。フレームワークを使って経営コンサルを13年もやってきたことを恥ずかしく思った。ここは学び直すタイミングだと、地道に読み進めることとする。クリステンセンが、理論を大量に服用せよ、と言っていたけれど、この本はまさに大量服用が実現できる希少な手段となるだろう。2020.8.27
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800ページ超、60万字超、という、写真でお見せした人には伝わると思うが、まさに『辞書』のような本。 すごい本でした。 「世界標準」と判断してよい30程度の経営理論(メインは32章)を「経済学ディシプリン」「マクロ心理学ディシプリン」「ミクロ心理学ディシプリン」「社会学ディシプ...
800ページ超、60万字超、という、写真でお見せした人には伝わると思うが、まさに『辞書』のような本。 すごい本でした。 「世界標準」と判断してよい30程度の経営理論(メインは32章)を「経済学ディシプリン」「マクロ心理学ディシプリン」「ミクロ心理学ディシプリン」「社会学ディシプリン」の4つの体系に整理し、『「世界で標準となっている経営理論」を可能な限り網羅・体系的に、そしてわかりやすくまとめて皆さんに紹介する、世界初の書籍である。』(本書はじめの2行) いや、すごい本でした。辞書のような本、と書いたが、そうだね、辞書だね、と思って意識して、辞書のように今後何年もこの本にも戻ってきたり、参考文献も探してみたり、そうした『使う本』にしていくのがいいんだなぁと思いながら読み切りました。 当然俯瞰的に記載を行っているため、それぞれの章においては専門の本のほうが詳しいわけで、でもそんな中で、2020年現在での理論の状況をわかりやすく補足してくださり、さらに今後出てくる(実証が期待される)方向性を提示してくださったり、入山先生ならではの見解も章末に記載してくださっているところが、ほんとに今後長い付き合いになる本なんだろうな、と思いました。 個人的には、いくつか20年かけて読んできたビジネス本たちが、あぁこういう位置づけになるのね、と気づかせてもらったり(特に野中先生部分およびEQリーダシップ他)、また自分の生き方にも強いインパクトをあたえてくださっている社会起業家の方々(フローレンス駒崎さんやマザーハウスの山口さん、(働きながら、社会を変える。の)慎泰俊さん)が紹介されていたところもなんかほっとした。 そんな中での超個人的なところの引用としては、自分が大事にしている価値観が入山先生の「知の探索」「知の深化」の真骨頂の部分に記載されていた箇所を抜粋したい。(ほんとはこんなにいい本だからあとがきから抜粋すべきだとは思うが…) ======= P244 知の探索・深化の理論に基づけば、ダイバーシティの本質は、知の探索を促すためにある。 だとすれば、先のように「一つの組織に多様な人がいる」(=組織ダイバーシティ)ことも重要だが、「一人の人間が多様な、幅広い知見や経験を持っている」のなら、その人の中で離れた知と知の組み合わせが進み、新しい知が創造できるのだ。 これを経営学ではイントラパーソナル・ダイバーシティ(intrapersonal diversity)と呼ぶ。「個人内多様性」という意味だ。筆者は「一人ダイバーシティ」と呼んでいる。ダイバーシティは、一人でもできるのだ。これが、個人レベルの知の探索である。 イントラパーソナル・ダイバーシティという言葉は、初めて知った方も多いだろう。それもそのはずで、ここ10数年くらいの間で、経営学で注目されている新しい概念だからだ。 近年は実証研究が進んできており、そして多くの研究で「イントラパーソナル・ダイバーシティが高い人は様々な側面でパフォーマンスが高い」という結果が得られている。 =======
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史上初の世界の主要経営理論30を完全網羅した解説書です。 ビジネスパーソンが考え抜くための羅針盤になること必至。 とにかく分かりやすく、面白いです。 800ページの大著ですが、一気に読めてしまいます。 世界の最高レベルの経営学者の英知の結集が、初めて完全に体系化された本です。 経...
史上初の世界の主要経営理論30を完全網羅した解説書です。 ビジネスパーソンが考え抜くための羅針盤になること必至。 とにかく分かりやすく、面白いです。 800ページの大著ですが、一気に読めてしまいます。 世界の最高レベルの経営学者の英知の結集が、初めて完全に体系化された本です。 経営理論の教科書となる本です。 本書の最後の方にある、「現代の経営理論はビジネスを説明できない」という事実には衝撃でした。 超お勧めです。 面白かった!
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最高の書。5段階評価で10をつけたいくらい。この本で経営学の面白さを知った。様々な思考に視座を与えてくれる。経済学、心理学、社会学と、さらに深掘りして学びたくなった。
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経済学の出発点である「完全競争」の概念の説明に始まり、時代とともに進歩してきた経営理論を時系列・段階的に学ぶことができる。 経営理論の特に重要な目的は、即ち経済学、心理学、社会学のいずれかの人間・組織の思考・行動の根本原理をもって、経営・ビジネスにおける「なぜそうなるのか(wh...
経済学の出発点である「完全競争」の概念の説明に始まり、時代とともに進歩してきた経営理論を時系列・段階的に学ぶことができる。 経営理論の特に重要な目的は、即ち経済学、心理学、社会学のいずれかの人間・組織の思考・行動の根本原理をもって、経営・ビジネスにおける「なぜそうなるのか(why)」を説明することであると、筆者は述べている。 まさに本書で述べられている理論はその通りで、日々のビジネスを思い浮かべながら読み進める中で、所属する組織の状態や自分の思考を客観的に捉えることが出来たことは有意義だった。 特に、イノベーションを起こすためには、「(未知の領域ねな)知の探索」を進める必要があるが、企業・組織は「(既知の)知の深化」に傾斜する傾向がある、という内容は、自分が行動したいと思っていることの後押しともなった。 800ページ超の大作ながら個人的にはその内200ページ程(特に後半)はパラパラ読みで良かったと感じる内容もあったこともあり、星は4つ。
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世界の主要な経営理論30を完全網羅との表紙記載の通り、膨大な量の文字数、ページ数であるが、素人にもわかり易い言葉で解説されている為、思った以上に、スムーズに読み進める事が出来た。 経営者と対話するときなど、経営理論を幅広く理解して、会話についていく事が必要な場面もある為、その観点...
世界の主要な経営理論30を完全網羅との表紙記載の通り、膨大な量の文字数、ページ数であるが、素人にもわかり易い言葉で解説されている為、思った以上に、スムーズに読み進める事が出来た。 経営者と対話するときなど、経営理論を幅広く理解して、会話についていく事が必要な場面もある為、その観点で自身の仕事にも役立つのではないかと感じた。
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掛け値の名著 今年のビジネス書No.1は確定でしょう 特にp.41のポーターの戦略を経済学の完全競争と完全独占で表し直したところから一気に引き込まれた ポーターの競争戦略は古い経済学の焼き直し と言われているのがよくわからなかったのだがスッキリわかった また、 経営理論とビジネ...
掛け値の名著 今年のビジネス書No.1は確定でしょう 特にp.41のポーターの戦略を経済学の完全競争と完全独占で表し直したところから一気に引き込まれた ポーターの競争戦略は古い経済学の焼き直し と言われているのがよくわからなかったのだがスッキリわかった また、 経営理論とビジネスフレームワークの違い 経営理論に経済学、心理学、社会学が土台となっている など分厚い本なのに一気に読めた 蛇足 全ビジネスマン必読、なんて書評書く人が出てくるだろうけどこんなの読もうとする人、読んで理解できる人なんて1割りもいないよ、、、
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経営学素人にとってはちょうどいい内容の深さ。思考の枠組みを学ぶという目的においては適切な説明であり、図が多く理解しやすい。800ページ近くあるが、それほど苦もなく読了した。筆者の意図に適う書籍になっている。
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経営理論が網羅的かつ俯瞰的に説明されており、これを一通り読んだ後に別の本などで細部に入ると、どこの勉強をしているかが迷わないので、腹落ちしやすい。
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経営学部の学部3年次という立場で読みました。 この本を読んで「経営」を勉強していたつもりが、経営学の立ち位置や理論やその理論同士の関係性について全く知らなかったのだと気づくことになりました。その意味では、「高い視座から経営学を勉強できるようになった」というのが1番の収穫です。
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