息吹 の商品レビュー
初めてテッド・チャンのものを読んだが、科学に対する知識と社会に対する問題意識を緻密なストーリーに上手く組み上げているが、宗教色が強いな、と感じた。信仰心の話はグローバルに見ると重要な要素なのか?面白いが、SFの傑作として突き抜けるほどではない、という印象。
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第5回ビブリオバトル全国大会inいこまで発表される予定だった本です。 ※2020.3.15に開催予定であったビブリオバトル全国大会inいこまは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となりました。
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うーーーん。私の読み方には合わないな… 1文1文物凄く情報が詰まってて、ちょっとでもうわの空で読んだらもう置いて行かれる。 コンプレッサーバチバチに掛けて帯域めっちゃ使って情報量多い音楽…いや…違うな… SFと言いつつも人文学でもあるような感じなのでそもそも苦手意識も手伝っ...
うーーーん。私の読み方には合わないな… 1文1文物凄く情報が詰まってて、ちょっとでもうわの空で読んだらもう置いて行かれる。 コンプレッサーバチバチに掛けて帯域めっちゃ使って情報量多い音楽…いや…違うな… SFと言いつつも人文学でもあるような感じなのでそもそも苦手意識も手伝ったのかな…フラットで読んでたつもりだけど。 どのストーリーも中盤までは喰らいつこうとして頑張るんだけど終盤毎回気が抜けてストーリーが全部飛ぶ。 読み方の問題なんだろうなぁ…
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まるで〈レア・アース〉のようなテッド・チャンの短編集第二作 「商人と錬金術師の門」は、すでに他でも読んだ。この不思議さ、代表作だと思う。 「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」には驚いた。〈生物〉とは一体なんだろう。 「偽りのない事実、偽りのない気持ち」では、記録と...
まるで〈レア・アース〉のようなテッド・チャンの短編集第二作 「商人と錬金術師の門」は、すでに他でも読んだ。この不思議さ、代表作だと思う。 「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」には驚いた。〈生物〉とは一体なんだろう。 「偽りのない事実、偽りのない気持ち」では、記録というものの存在に立ち向かう。溢れ出るデータと処理能力のバランス、結果がもたらすことの意味が妙理。「私」とニコルの関係は痛烈。 「不安は自由のめまい」、なんで上手いタイトルだ。お話はやや判りづらいけど、主人公ナットの感情の揺らぎに引き込まれていく。 やや難解な物語が多いが、前作『あなたの人生の物語』よりは、自分へ取り込むことが出来た。
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※このレビューにはネタバレを含みます
悪事っぽいものが出てくるけど……似合わない。物語や世界観や文章に合わなくて、浮いているような気がしてしまった。悪事も単に物語装置の一つで、リアルさはないので楽に読める。 9つの物語、どれも上品なので、それが好きなら楽しめるのかなと思う。 私は好みではない。それだけ。 9つのうちの2つだけ感想をこちらにも。 :ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル デジタルペットの物語。 繋がりや愛情の話……なのかなと思ったけど、『これはそういう生物たちの物語』としか読めなかった。たぶんここに『愛情』『繋がり』『成長』『人権』などの話が絡んでると読めることもできるんだけど、薄っぺらいと思ってしまった。 デジタルあるあるの『デバイス』が古くなって、新しいバージョンに移すことができなくなり、新しくするための資金調達をどうするのか……という問題に直面。 そこに、「デジタルペットを性商品にすればいいですよ」というお誘いが来て、『世界最古の職業に就けと?』と返すのだけど……。この世界には売春婦はいない設定なのか、いる設定なのか考えてしまった。作品内で明確に『売春婦がいない』とは書かれてないし、それらしい文面もないので『書かれていないけど存在している』のかなと考えてしまった。現実で楽しむ人とデジタルで楽しむ人たちがいて、でも、主人公は『デジタルペットを性商品にしたくない』という人なのかなと。それはそれで、なんかグロテスクだな。 ただ、この世界と作品だと『現実でも売春婦はいるけど、それは闇に潜っていて、主人公のような階層の人たちには目に見えない』というさらなるグロテスク構造になっていそう。 作品では『デジタルペットを性商品にするかどうか』『ペット自身がそれを望むなら、そうしていいのでは』という話になっているけど、これ現実にある議論と変わらないので吐きそうになった。そうやって『売春は仕事』と言ってる人たちがいるけど、現実の世界では『売春は搾取であり、仕事にはなり得ない』と当事者たちが言ってる声も見かける。そういう声を見てるとこの作品、グロテスクだなとしか思えない。 結局、『ペットの一人が自ら自分を売る』事になって、資金を得ることができて、他のみんなもバージョンアップできる……という話だけど。ペットの話というより、搾取の話だよねとしか見えないんだけど。エグミが強すぎる。 :デイシー式全自動ナニー 子守ロボットの物語。 人間は上手く子守が出来ないから、ロボットにさせた結果、ロボットにしか反応しない人間に成長してしまうという話。 虐待の話を拾ってると、いくつか似た事例はあったなと思う。人間以外に育てられた……というか、適切な養育してくれる人間がいないために他の動物の真似をする子供はいる。鳥に囲まれて育った子供は鳥の鳴きまねをしていたなど……真偽はともかく、適切な接触がない状態では人間は人間に懐かないみたいなものはあるのではないかなと思う。 それがこの物語では『ロボット』になっているだけで、ただの虐待の物語だなと思って読んだ。
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読み手にとって、想像力が試される作品だと感じた。自らが作品の世界観に適応できれば、非常に面白いといえる作品ばかりであったが、どれだけ読み進めても、よく分からなくて苦しみながら読み進める作品も多かった。将来的に、自分がこの作品を楽しめるほどになれたら良いなと思う。
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非常に評価が高かったので楽しみにしていたが、元の文章のせいなのか、訳し方の影響なのか、読みにくい構成になっていて、内容がスムーズに入ってこない印象があった。(自分の読み方が追いついてないだけかもしれないが) 場面場面がパッと思い浮かばないシーンや情景の描写が多いためかもしれない。...
非常に評価が高かったので楽しみにしていたが、元の文章のせいなのか、訳し方の影響なのか、読みにくい構成になっていて、内容がスムーズに入ってこない印象があった。(自分の読み方が追いついてないだけかもしれないが) 場面場面がパッと思い浮かばないシーンや情景の描写が多いためかもしれない。 内容はSF的要素も含みつつ、日本の小説などにはないストーリーや設定で面白かった。 ただとにかく読むのに疲れる本だった。
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昨年から一ヶ月ぐらいかけて、年明け元日に読了。とても面白かった。 かなり時間がかかってしまったが、どの短編も読み応えがあったからか。IFの先の先の先まで掘り下げた話が多く、とても興味深かった。現在はない夢の技術が実現したからといって、それで人の幸せが劇的に増加するわけではないよな...
昨年から一ヶ月ぐらいかけて、年明け元日に読了。とても面白かった。 かなり時間がかかってしまったが、どの短編も読み応えがあったからか。IFの先の先の先まで掘り下げた話が多く、とても興味深かった。現在はない夢の技術が実現したからといって、それで人の幸せが劇的に増加するわけではないよな、と感じた。 特に印象に残っているのは、「商人と錬金術師の門」「偽りのない事実、偽りのない気持ち」「不安は自由のめまい」 1点目は異国情緒溢れる歴史描写とSFのMIXにとてもワクワクした。2点目は今のSNS文化の遠い延長線上かもしれないが、完璧な記憶を持つことの功罪を多くの角度から考えさせられた。3点目はIF分岐の設定が絶妙に設定されているのと、とても読後感が良かったのが印象的。読み応えのある短編集の最後を飾るにふさわしく感じた。 後書によると、とても作品を出すスピードが遅い方の模様。次の本を手にするのはいつになるかよくわからないが、必ず読みたいと思う。
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どの作品も斬新な設定により興味深いテーマを浮かび上がらせており、人気の高さも頷ける。 ただ、個人的にはそこまで楽しめず、何度も中断しながら読んだ。
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短編集なので短時間で出てくる用語が変わってまた新しくそれを覚えなくてはならないのがしんどかった なにせ用語が難しいので 表題作の息吹 商人と錬金術師の門 大いなる沈黙 不安は自由のめまい が好きだった
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