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ミ・ト・ン の商品レビュー

3.9

86件のお客様レビュー

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    22

  2. 4つ

    36

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  4. 2つ

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2022/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラトビアのミトンがつなぐ、 夫婦の物語。 おとぎ話のような、暖かい気持ちになれた。 物を大切にする考え方、 夫婦とは、家族とはなんなのか。 結婚して子供ができなくても 幸せに暮らす夫婦。 子供の頃はおてんばで、 国の伝統文化であるミトンを編むことが とても苦手だった主人公のマリカ。 でも、ヤーニスという好きな人ができて、 ヤーニスのためにミトンを編み始め、 いつのまにかミトンを 編むことが得意になっていく。 マリカの国では女の子が生きていくための試験 としてミトンを編むというものがあったが、 学校で習わずとも、代々受け継がれてきた 技術が自然とマリカの身についていく様子は まさに伝統だなと感じる。 ヤーニスが敵国へ連れて行かれて 生きているか死んでしまったかも分からず ただひたすら愛する夫の帰りを待ち続け 最期は一人でこの世を去ったマリカ。 幸せだったのかなぁ… ラトビアのミトン欲しい。

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2022/01/25

ラトビアをモチーフにした、ルップマイゼ共和国の女の子の一生を描いた物語。ラトビアの文化や人間味のあたたかさが伝わる作品でした。

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2022/01/12

1人の女性の人生 幸せな時もそうでない時も いつも前を向いて 今できることを精一杯やり遂げる強さやそこから生まれる優しさが 読んでいる私の心も浄化される思いでした。人生のいたる場面でミトンが、役割を果たし、ミトンを通して人生が豊かにそして心の励みとなっていました。 寝る前に毎日少...

1人の女性の人生 幸せな時もそうでない時も いつも前を向いて 今できることを精一杯やり遂げる強さやそこから生まれる優しさが 読んでいる私の心も浄化される思いでした。人生のいたる場面でミトンが、役割を果たし、ミトンを通して人生が豊かにそして心の励みとなっていました。 寝る前に毎日少しずつ読み進め その日1日を穏やかに終える日々。 幸せな読書時間でした。 言葉選び方の美しさに 日本語って素晴らしいと思い 景色の色や お料理の味におい お互いを愛し合う温かい気持ち 全てが美しく愛おしく感じられました。

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2021/10/28

ラトビア共和国をモデルにしたルップマイゼ共和国を生きたひとりの女性の物語。何を幸せに感じるかはその人次第。たくさんの幸せを見つける力を身につけたいなあと思った。時々読み返してみたい。

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2021/08/31

一瞬、翻訳本だっけ?となった(笑)作者の本は料理の描写がどれも美味しそう。どんぐり珈琲は手に入らないので、お気に入りの豆で淹れた珈琲を飲みながら、冬に再読したいな。

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2021/05/22

100年前のラトビア共和国をモデルにした架空の国、ルップマイゼ共和国で生きた女性の一生を描いた本書。 ルップマイゼ共和国(ラトビアでもそうらしい)では人への贈り物といえばミトン。何かのライフイベント(生誕、結婚、葬式)でもミトンを編んで贈るのが習わし。 でも主人公の女性は子供...

100年前のラトビア共和国をモデルにした架空の国、ルップマイゼ共和国で生きた女性の一生を描いた本書。 ルップマイゼ共和国(ラトビアでもそうらしい)では人への贈り物といえばミトン。何かのライフイベント(生誕、結婚、葬式)でもミトンを編んで贈るのが習わし。 でも主人公の女性は子供のころから編み物に興味がなく、卒業試験のミトンづくりもギリギリで合格するレベル。 そんな彼女は物静かな青年と恋に落ちる。 そして人のために何かしたいと思い、不器用ながらミトンを編み始める。。 全体的にとても物静かで童話のような口調で進んでいくので、ゆっくりした話です。 これを読んでいると、 あれ?幸せになるって、たったこれだけあればいいの?  と現代社会に生きる我々にとっては不思議な感覚です。 こんな倹しい生活でも満足と発見を感じられる心こそが豊なんでしょうね。 それでも、物語は後半に進むにつれて、 過酷な時代に突入していきます。 誰にも迷惑をかけず、自然と調和していく暮らしすらも蹂躙されていく理不尽さ。 それに憤りを感じながらも、今までの倹しさと伝統をもって満足に生き抜くことで対抗したその時代の人々。 欲しくてたまらなかった子供にも恵まれず、 愛した夫は帝国に連れていかれ、帰らずの人となり40年。 それでも、死ぬ間際には周囲の人に愛され 良き人生だったと言って旅立っていける。 その主人公の強さとしなやかさが最後に輝く作品でした。 文明、資本主義社会というのは便利で確実に人の生き方を楽にしましたが、そもそも守りたかったものを見失っている気もします。 要はバランスなのではないかな。。?

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2021/03/29

◎あらすじ◎ ルップマイゼ共和国の誕生と同じ年に生まれたマリカは、外で遊ぶことが大好きな活発な女の子。手仕事の得意なおばあさん、料理の得意なお母さん、優しいお父さんと3人の兄達に囲まれて育つ。ルップマイゼ共和国では12歳になるとこの国で生きてゆくための試験に合格しなければならない...

◎あらすじ◎ ルップマイゼ共和国の誕生と同じ年に生まれたマリカは、外で遊ぶことが大好きな活発な女の子。手仕事の得意なおばあさん、料理の得意なお母さん、優しいお父さんと3人の兄達に囲まれて育つ。ルップマイゼ共和国では12歳になるとこの国で生きてゆくための試験に合格しなければならない。マリカはおばあさんにミトン編みや糸つむぎなど苦手な手芸を習いなんとか合格。 15歳になったマリカは恋をする。大好きなヤーニスに想いを届けるため、ミトンを編むマリカ。想いは届き、マリカとヤーニスは恋人から夫婦へと時を過ごし、お互いを思いやりながらつつましやかな暮らしを重ねていく。 けれど、やがてルップマイゼ共和国も時代の流れにとりこまれふたりの生活にも試練をもたらしていくことに。 楽しい時も、大変な時も笑顔を大切に生きたマリカの物語。 ◎感想◎ 長い長い絵本を読んでいるような物語でした。 マリカとヤーニスがお互いを大切に思いやりながら、養蜂の仕事やミトン編み、料理など日々の暮らしを丁寧に過ごしているところを読んでとっても幸せな気持ちになった。 手をつないで湖までお散歩、 気持ちのいい夜にはブランコにのって星空を観察、 温室でどんぐりコーヒーを飲みながら語らう、 焼き立てのりんごケーキを一緒に食べる、 想像すると心が温まるシーンがたくさんでした。 後半は悲しい展開で読み進めるのが少ししんどかったけれど…マリカがそれでも変わらずに暮らしを大切にし、笑顔を忘れずに生きている姿に救われながら読み終えることができた。 小さいときはおてんばで自由なイメージのマリカ。 そのマリカがヤーニスと出会って、苦手だった手芸も生活の一部となり、つらい時も相手を思いやり笑顔を忘れない真の強い女性に変化していくのが素敵でした。

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2021/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

序盤はただただ平穏な生活の営みが綴られていますが、やがておそらく事実に基づいているのだろう暗い影がしのびよってきます。 夫が闘病中で私の精神も不安定だったからか後半は大泣きしてしまいました。 いつか、平静な気持ちで読み切ってみたいです。

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2021/02/21

大人のための絵本?童話?おとぎばなし?といった趣きのあるお話。 1人の女性の人生を、優しい語りでずっと追っていきます。 長い人生楽しいことばかりではないけれど、感謝を忘れずにしっかりと自分のやるべきことと向き合いながら生きていくマリカのひたむきな姿に胸を打たれました。 年月と共に...

大人のための絵本?童話?おとぎばなし?といった趣きのあるお話。 1人の女性の人生を、優しい語りでずっと追っていきます。 長い人生楽しいことばかりではないけれど、感謝を忘れずにしっかりと自分のやるべきことと向き合いながら生きていくマリカのひたむきな姿に胸を打たれました。 年月と共にマリカの姿勢も変化していくのがよかった。 誰もが最初から強いわけではなく、家族や環境、大切な人と過ごす時間の中で強さや信念のようなものを学んで受け継ぎ育んでいくんですね。 本当に豊かな暮らしとはなんなのか、考えさせられるお話でした。なのに全然説教臭くないのも読みやすさの一因かな。 ハードカバー版を読みましたが、手袋の形をしたページや巻末のイラストエッセイ(カラー!)など、とても素敵な本です。文庫版にもあるのかな?? 

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2021/02/20

楽しいだけの物語じゃなかったけど、心はじんわりと温かくなった。 当たり前なんだけど、食べたものとか、見たものとかから自分ができてるんだなって、この本を読んでまたさらに思った。 だからわたしはこれからも、豊かな人生のために毎日をちゃんと生きる。 だからそのために、足るを知る。笑...

楽しいだけの物語じゃなかったけど、心はじんわりと温かくなった。 当たり前なんだけど、食べたものとか、見たものとかから自分ができてるんだなって、この本を読んでまたさらに思った。 だからわたしはこれからも、豊かな人生のために毎日をちゃんと生きる。 だからそのために、足るを知る。笑顔でいる。 そうすればきっと幸せを呼び込める。 ラトビア行ってみたいなあ〜。てゆうかバルト三国行きたいんだよなあ〜。

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