ミ・ト・ン の商品レビュー
ラトビアの自然の美しさと人々の生活。こんな幸せなまま、小説が終わる訳がないと思っていたら。最後まで人生を楽しみ尽くしたマリカの物語。
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※このレビューにはネタバレを含みます
友人に薦められて読みました。 ラトビアをモデルにしたお話し 一見牧歌的だけれど厳しい暮らしがある そこで自然を大切にあるがままを受け入れる人々の暮らし なんて素敵、そして強いのでしょう ラトビアは旧ソ連に奪われていた 自国の伝統を禁止された でも人々は悲しい歌は歌わない 哀しい歌も笑いながら歌う 森の恵みを謙虚に頂く 今報道で知るウクライナの惨状 クロスして辛い でも、きっと…… ≪ そのミトン 祈りと愛の 文様で ≫
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自然に寄り添い、手仕事を楽しみ、人との繋がりを大切にする、きらびやかではないけれど温かく豊かな暮らしぶりが描かれていて、読んでいるだけで自分も豊かな気持ちになれました。 昨今の時短テクや効率化って、私もすごく好きだし現代社会においては必要だとは思うのですが、知らず知らずのうちに心...
自然に寄り添い、手仕事を楽しみ、人との繋がりを大切にする、きらびやかではないけれど温かく豊かな暮らしぶりが描かれていて、読んでいるだけで自分も豊かな気持ちになれました。 昨今の時短テクや効率化って、私もすごく好きだし現代社会においては必要だとは思うのですが、知らず知らずのうちに心に疲弊が溜まっていくような気がします。 マリカのお母さんがパン生地を赤ちゃんをお世話するかのように扱っていたように、私も少しでも心を込めてお料理するところから、この本の世界を真似してみようかな。 後半は現在の世界情勢とも重なる部分があり驚きました。 どんなときも、心と生き方にしっかりとした軸がある人間でいることが、すごく大事だと思ったし、私もそうありたいです。
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童話のような雰囲気で描かれる、マリカの一生の物語り。そこまで厚い本ではないけれど、若くて溌剌として元気いっぱいのマリカが、年を重ねて考え方も少しずつ変わっていく様子を美しい風景やミトン、おいしそうな料理を想像しながら楽しく読むことができた。 人によっては辛く嘆くことしかできない...
童話のような雰囲気で描かれる、マリカの一生の物語り。そこまで厚い本ではないけれど、若くて溌剌として元気いっぱいのマリカが、年を重ねて考え方も少しずつ変わっていく様子を美しい風景やミトン、おいしそうな料理を想像しながら楽しく読むことができた。 人によっては辛く嘆くことしかできない日々も、ポジティブに考えて1日1日を大切に過ごしたいと思った本でした。 足ることを知りながらも毎日楽しく生きる。辛くて悲しい時こそ笑う、そうやって日々を大切にして生きたい。読みながら涙が出るときもあり、でも心が温まる本でした。
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マリカは外で遊ぶことが大好きな女の子。代々受け継がれる糸紡ぎや手袋を編むのが大の苦手。そんな彼女に、気になる男の子が現れて。この国では「好き」という気持ちやプロポーズの返事を、手袋の色や模様で伝えます。おばあさんに手ほどきを受け、想いを込めて編んでいきます。昔ながらの暮らしを守る...
マリカは外で遊ぶことが大好きな女の子。代々受け継がれる糸紡ぎや手袋を編むのが大の苦手。そんな彼女に、気になる男の子が現れて。この国では「好き」という気持ちやプロポーズの返事を、手袋の色や模様で伝えます。おばあさんに手ほどきを受け、想いを込めて編んでいきます。昔ながらの暮らしを守るラトビア共和国をモデルにした心温まる物語。 つらいときこそ、思いっきり笑う。笑っていれば、自分よりもっとつらい思いをした人たちを、勇気づけられるから。悲しんでいたって、何もいいことはない。 自然と共生し、愛を持って人と接する。そんな思いやりが溢れた物語。 幸せな出来事ばかりではないけれど、今の生活の中に幸せを見つけて、幸せに生きる。そんなことに気づかせてくれたお話でした。
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童話を読んでいるような、優しい話。 ラトビアという国の文化やそこで暮らす人々の生き方や考え方が素晴らしいと思った。 つらいとき、悲しいときこそ笑う!
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ラトビアの習慣と、ソ連に侵略されるなかでの人々の様子がもとになってるんだね。今読めて良かった。ウクライナの人々も幸せな生活を感じられますように。
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寂しさと愛おしさと いや、やっぱり苦しいくらいの寂しさを 感じようと思えば感じてしまう 感じないようにしたい が、そういうことではない 寂しさは 感じなければいけないことでもない そこで、落ちていかず、 美しいものゆえの寂しさだと 気持ちを置き換えられたとき 苦しいくらいの...
寂しさと愛おしさと いや、やっぱり苦しいくらいの寂しさを 感じようと思えば感じてしまう 感じないようにしたい が、そういうことではない 寂しさは 感じなければいけないことでもない そこで、落ちていかず、 美しいものゆえの寂しさだと 気持ちを置き換えられたとき 苦しいくらいの愛おしさになる 苦しいものは苦しい わたしがなんと思おうと、 マリカは幸せを祈られ、 幸せな一生を生きたのだ!
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はじめまして小川糸さん、いや待て、「つるかめ助産院」ぶりです。 男性作家さんと女性作家さんの違いは、やはり心がホッとになることが多いこと。すき、大好き。 この作品はね、童心に返ったように“注文の多い料理店”や“ごんぎつね”みたいに、ながーい絵本を読んでる感覚でした。 原点回帰した...
はじめまして小川糸さん、いや待て、「つるかめ助産院」ぶりです。 男性作家さんと女性作家さんの違いは、やはり心がホッとになることが多いこと。すき、大好き。 この作品はね、童心に返ったように“注文の多い料理店”や“ごんぎつね”みたいに、ながーい絵本を読んでる感覚でした。 原点回帰したいときはまた読むでしょう。
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大人の童話…かな? さっそくミトンをググった 美しい!凄い!そしてお高い笑笑 なんとも切ないラストでしたm(_ _)m
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