ミ・ト・ン の商品レビュー
ラトビアを舞台にした心が温まり、ほっこりするラブストーリー。 身近な幸せに気づかせてくれる。そして、半分切ない思いをくれる。秋や冬の夕暮れに読むとしんみりきます。
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20200105 ラトビアをモデルにした小編のラブストーリー。伝統と礼節。日本と被ることも多い。日本はどこに向かってしまったのか。考えさせられる。幸せは探して形があるわけではなく、気づいたところにある。
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小川糸さんの、何気ない日常の描き方。 彼女の本を読むと、自分の目の前にある日々を大切にしよう、とキュッと身が引き締まる。それって、簡単そうで難しいから。
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素敵な童話。 挿絵がいい。平澤まりこさんという方の銅版画だ。 今年の春、市内のカフェ、NORIZ COFFEさんの店内で読んだ『コーヒーの絵本』のイラストも平野さんだった。 月刊MOEの連載が2017年に書籍化、今年文庫化されて本屋に平積みされていて、イラストを見て即買いしてしまった。 ルップマイゼ共和国という架空の国で、生まれ育った一人の女性マリカの生涯を通じ、家族の愛情、自然との共生、神への感謝など、プリミティブな世界観を丁寧に紡ぐ物語。 この物語の舞台となるルップマイゼ共和国は、バルト三国のひとつラトビアがモデルとなっていることは巻末の旅エッセイで知れる。となると、この国を併合してしまう「氷の帝国」はどこか?ということになるが、まぁ、遠からずのことは当然あったのだろう。 ルップマイゼの独自の文化を否定され、国民は徴兵に駆り出され etc. etc. そんな波乱に富んだマリカのそばには、その網目の文様に神様が宿るミトンがあった。 シンプルで簡潔な愛おしい文章で、つつましやかな暮らしぶりが描かれる。 マリカがまだ小さい頃、兄たち三人がトウヒの木をもとめ森に出掛けたときに父親から、こんな問題を投げかけられる。 「このクルミを、兄弟三人でみんなが納得するように分けるには、どうしたらいい?」 これは、ルップマイゼ共和国に古くから伝わるたとえ話だそうだ。息子たちはそれぞれ、どうやって分けるかそれぞれの考えを述べ、「平等」と「正義」の違いを学んでいく。 あれ?もうひとつ答えがありそうなのに・・・と思っていたら、それは年老いたマリカが最後に答えてくれた。良かった、良かった。 素敵なお話だったので、奥さんにも読むようにススメておいた。ミトンのプレゼントを期待して?(笑)
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旧ソ連時代に自国の文化を否定されてていたラトビアをモデルにした物語。 つましくても、豊かで温かな生活を送る事はできるのだと主人公のマリカが教えてくれる。 子どもができなくても、夫が敵国へ連れていかれ、心を込めたミトンか片方しか戻ってこなくても。 人は、その相手を赦し、穏やかに過ごすことができるのだ。 私も、こうありたいと願う。
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あれは2016年の夏。たまたま図書館でMOEを見た私は、この小説に出会った。あらすじに惹かれて、MOEを定期的に読み続けた。そして、この小説の世界観に惹かれた。何度読んでもポジティブな考え方と美味しそうな料理に惹かれる。個人的には黒パン食べてみたい。
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