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天上の葦(下) の商品レビュー

4.6

219件のお客様レビュー

  1. 5つ

    148

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

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2026/04/03

戦争時代に何があったのか、言論統制とは、そして各々の思惑の行方が明らかになる下巻。正常バイアスの怖さ、戦争の鬱々さ、そして加速する疾走感、と気持ちがあっちこっちする。読み応えがめちゃくちゃあった。また3人の話読みたいな、あとこの世界の警察組織なんとかなれ。

Posted byブクログ

2026/04/01
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ものすごく重く現代人が見なくてはいけない話だと思った。 最初はただのミステリーで結末がどうなるのかに注目していたが、物語の確信は現代の報道についての啓蒙と実際にあった事実を元にした警告だった。 平和ボケしていて、まさかそんな、と思うようなことが80年前当たり前に行われていて言論の自由を奪われ戦争に駆り出されていたことを思うと、情報の大事さや、現在の戦争をしている国でも同じようなことが起こっているのだろうと思わざるを得ない。 特に情勢が不安定な現代、メディアの情報操作について改めてきちんと目を見張っておかないとまた悲劇が繰り返されるという恐怖も感じた。 そんな警告を訴えながらも物語としても引き込まれ、最後まで飽きずに読み進められる文才は本当に素晴らしいと思う。

Posted byブクログ

2026/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

天上の葦、上下巻読み終わったのでまとめて感想を。 老人がスクランブル交差点で天を指差して死亡ふるという印象的なシーンから始まり、終わりまでずっと物語に引きつけられた。おなじみの3人が公安に追われることになり、犯罪者、幻夏以上に緊迫した状態が続く。 そして、何よりも印象に残ったのは戦争描写。今まで色々と本を読んだりドラマや映画を見たりしてきたが、1番戦時下の状況がリアルで、夢にまで出てきて途中で読むのを休憩したほどだった。今回のテーマは報道であり、国から報道が規制されることの危機感、危険性を真っ向から取り上げている。戦時中に徐々に報道の自由が失われていった過程と、国からの発表を信じて亡くなっていった人たちの悲哀が凄まじい。第二部のここ、読むのきつかった。SNSが発達した今、そんなことは起こり得ないと思っていたけれど、メジャーな報道機関は簡単に抑えられてしまうのかも。そして個々で発信をしている人たちは、デマにも流されやすい。世論を動かすことなどやろうと思えば簡単にできてしまうのではという恐ろしさを感じる。小さな火のうちに消さなければ何もできなくなってしまうという言葉が何回も出てきているが、国民一人一人が自分たちの暮らしのためにその意識をもっていかないと恐ろしい状況を招きかねないことの警告のように感じる。 交差点で亡くなった正光や、曳舟島の老人たちが必死で守ろうとしたもの、これは戦争を経験していない私たち世代も絶対に守っていかなければならないものだと思う。

Posted byブクログ

2026/03/26

三部作全て読了してしまった。喪失感半端ない。 やはり下巻の巻き返しのスピード感が良いです。 読み応えあるのにあっという間。

Posted byブクログ

2026/03/17

読み終わった時の衝撃が全然抜けない、放心状態 登場人物たちのもつ戦時中の後悔、無力感、絶望に真綿で首を絞められたかのような苦しさを感じたし、偶然3月10日付近から読み始めたこともあり、深く感情移入してしまった そこからの逆転劇は爽快で一気に読んでしまった 読み終わるのにとても体...

読み終わった時の衝撃が全然抜けない、放心状態 登場人物たちのもつ戦時中の後悔、無力感、絶望に真綿で首を絞められたかのような苦しさを感じたし、偶然3月10日付近から読み始めたこともあり、深く感情移入してしまった そこからの逆転劇は爽快で一気に読んでしまった 読み終わるのにとても体力がいるのは確かだけど、間違いなく傑作だと思う 深夜の凍結臨、黄昏時の流木が散らばる河原、高射砲のある小島など印象的な情景がシリーズを通して多くイメージすることが楽しかった また3人の活躍を見たい

Posted byブクログ

2026/03/15

失踪した公安警察官の山波を追って、相馬、鑓水、修司の3人は瀬戸内海の曳舟島へ。その島には、渋谷の交差点で天を指差しながら、絶命した正光の過去を知る「白狐」と呼ばれる人物の手がかりが。彼は一体誰で、正光は亡くなる寸前、何を指差していたのか…。 相馬、鑓水、修司の3人組、3部作の最...

失踪した公安警察官の山波を追って、相馬、鑓水、修司の3人は瀬戸内海の曳舟島へ。その島には、渋谷の交差点で天を指差しながら、絶命した正光の過去を知る「白狐」と呼ばれる人物の手がかりが。彼は一体誰で、正光は亡くなる寸前、何を指差していたのか…。 相馬、鑓水、修司の3人組、3部作の最終作。 死に際に天を指差した老人、失踪した公安警察官、政治家とマスメディアの関係、正光の過去を知る「白狐」、様々な点が結ばれて1つの大きな事件の全貌が明らかになった。 今回もどんどんどんどん話が深まり、絶対、上手く事が運ぶと思うんだけど、ヒヤヒヤドキドキしながら、物語の展開を楽しんだ。 ここ最近、戦争の話を多く読むが、毎回その描写が辛くて酷い。争いの一番の犠牲者は子どもたちなんだと改めて思った。 そして、「表現の自由、言論の自由」とマスコミについて、考えさせられた。 これで3人ともお別れかと思うと寂しくて、寂しくて。また、この3人(プラス四郎)の作品に出会いたい!

Posted byブクログ

2026/03/06

時代を超えたストーリーのスケールの大きさと息を呑むスピーディな展開に圧倒されました。 そして、最後には不覚にも涙してしまいました。 今回も三人組大活躍でした。お疲れ様でしたと言ってあげたいです。 権力の恐ろしさを知ることも出来る素晴らしい作品でした。 次回作が待ち遠しいです!

Posted byブクログ

2026/03/01

事件を大きなジグソーパズルとして、ばら撒かれた謎は小さなピースで、ひとつずつ読んでいって形にしていく感じ。 いやまぁ、ミステリーとはそういうものなのでしょうけど、この3部作はどれもそのピースが細かいし、パズルは大きくて難しい。 そんな風に思えました。 特に今作は、舞台も田舎の小...

事件を大きなジグソーパズルとして、ばら撒かれた謎は小さなピースで、ひとつずつ読んでいって形にしていく感じ。 いやまぁ、ミステリーとはそういうものなのでしょうけど、この3部作はどれもそのピースが細かいし、パズルは大きくて難しい。 そんな風に思えました。 特に今作は、舞台も田舎の小島へ移動するし、戦争や報道の在り方など、読んでいて一番しんどかったかもしれない。 綿密に練られた事件、謎、全て回収されていく後半は、鮮やかでお見事以外の言葉が見つりません。 読んでいる間の充実感。 物語の満足感。 読み終わってしまった喪失感。 もう、全て味わえました。 どれも少しずつ毛色の違う3部作。 はー面白かった。

Posted byブクログ

2026/02/28

やっぱり登場人物は多いほど良い。 そしてたくさんの登場人物のキャラクターをしっかり引き立たせて、物語に活かしてる。 もう続編ないのかなあ。ずっとこの3人(と1匹)と謎を追っていきたいという気持ちもありつつ、物語が緻密で伏線も丁寧に張られているからそう何冊も出せないよな…という気持...

やっぱり登場人物は多いほど良い。 そしてたくさんの登場人物のキャラクターをしっかり引き立たせて、物語に活かしてる。 もう続編ないのかなあ。ずっとこの3人(と1匹)と謎を追っていきたいという気持ちもありつつ、物語が緻密で伏線も丁寧に張られているからそう何冊も出せないよな…という気持ち

Posted byブクログ

2026/02/23
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※このレビューにはネタバレを含みます

“犯罪者”から続くシリーズ、どの巻もおもしろくて、よくある“だんだん面白味が失速していく”ことが全然ない。すごい。 ただ、刑事である相馬さんがあまりにも…いや、あんまり役に立ってなくて、推理は鑓水に、聞き込みは修司にお株を取られてしまって読んでいてちょっと残念。唯一体術を嗜んでいると言うアドバンテージがあるけど、たいして活かされていないし…。 この話は政治家と言論統制されるかもしれないマスコミが軸だったけど、そう考えると今のニュースやSNSや週刊誌で、政治を好き勝手批判できる今は平和なんだなあとしみじみした。 あと、この下巻の解説で『(今、)政府を批判するキャスターは次々と番組から消える』と書いてあって、『いや今普通に政府批判する番組がほとんどだけどな?!』と思って『誰が解説書いてんの?!』って見たら、““あの””’町山智浩で声出して笑ってしまった。さもありなん。

Posted byブクログ