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天上の葦(下) の商品レビュー

4.6

206件のお客様レビュー

  1. 5つ

    138

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2025/11/26

プロローグ 太田愛氏の3部作を読み終えるとそこは福井だった 達成感と喪失感とが綯い交ぜになった感情に この福井という地は寒すぎた マフラーを締め直すと、灯りのついた駅を後にした 本章 『天上の葦 下』3人が紡いだ軌跡に★5 いゃ〰熱かった! 熱過ぎた! 謎多き曳舟島での衝...

プロローグ 太田愛氏の3部作を読み終えるとそこは福井だった 達成感と喪失感とが綯い交ぜになった感情に この福井という地は寒すぎた マフラーを締め直すと、灯りのついた駅を後にした 本章 『天上の葦 下』3人が紡いだ軌跡に★5 いゃ〰熱かった! 熱過ぎた! 謎多き曳舟島での衝撃の真相と鬼気迫る脱出 そして鑓水たちと公安との最後の攻防 太田愛氏、読ませるな〰まったくー 好きになっちゃうよー 正光が指さしていた真相が判明した時 渋谷スクランブル交差点の景色が一変する そこには、確かに戦後復興間もない渋谷があった! 子供らには自由がある 思ったことを口に出して話す自由! 悲しい時に声を上げて泣く自由! 東横百貨店から伸びるオレンジ色と黄色に塗られた 流線型のロープウェイ! あの時、その幸せに充ちた子供たちの小躍りを見て 正光と喜重は、誓ったのだ これを絶やしてはいけないと! 主要な3人と正光、そして曳舟島の人たちとの 想いは、戦後、視えない糸によって繋がって いたのかもしれない エピローグ レビューを書き終えると、そこは富山だった 何故、金沢を通り越して富山だったのかは 神のみぞ知るといったところか!? とはいえ、来月は金沢に来るのだが、、、 更には、どんちゃんのオ・モ・テ・ナ・シが ないのには、甚だ閉口せざる負えない(^o^;) 日本人の心は、何処に行ってしまったのだろうか!? 身も心も寂しくて寒い私は、街の灯火に向かって 涙目で彷徨った(¯―¯٥)                       完

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2025/11/22

上下あわせて800pの大作ではあるが、まさしくの一気読み。脚本家のせいか映像が浮かんでくるような作風。もっと知名度があってもよいと思う。大きな賞も取っていないし、小説そのものの映画化も無いみたいで、そこそこ本を読んでいる自分も最近まで知らなかったのが残念。 本作がこのミス18位と...

上下あわせて800pの大作ではあるが、まさしくの一気読み。脚本家のせいか映像が浮かんでくるような作風。もっと知名度があってもよいと思う。大きな賞も取っていないし、小説そのものの映画化も無いみたいで、そこそこ本を読んでいる自分も最近まで知らなかったのが残念。 本作がこのミス18位というのは、自分にとっては「謎」でしかない。

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2025/11/14

読み応え十分。重いテーマでメッセージ性が強く、考えさせられる問題提起もありながら、スピーディーな展開。面白いという表現で良いのか、語彙力がなく上手く表せないですが、どんな展開になるのかワクワクしながら読み進めました。 下巻は凄い。上手く行きそうで上手く行かない、でもそれは想定の範...

読み応え十分。重いテーマでメッセージ性が強く、考えさせられる問題提起もありながら、スピーディーな展開。面白いという表現で良いのか、語彙力がなく上手く表せないですが、どんな展開になるのかワクワクしながら読み進めました。 下巻は凄い。上手く行きそうで上手く行かない、でもそれは想定の範囲内であったり、二転三転。 結末をどう締めくくるのかが難しいと思ったけれど、この結末は良かったと思います。 何でもありではないけれど、思ったことを誰にも言えない窮屈な世界は駄目だと思いました。人間は恐ろしい。

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2025/11/10

テーマは重厚なのにハラハラしながら楽しんで読めるのがすごい。権力を持つ一部の人が作る、大きな流れに漫然と乗っていると取り返しのつかないところまで行ってしまう。そこに警鐘を鳴らす作家さん、ジャーナリストさんのメッセージをしっかり受け止めたい。オールドメディアと揶揄されるけど、責任あ...

テーマは重厚なのにハラハラしながら楽しんで読めるのがすごい。権力を持つ一部の人が作る、大きな流れに漫然と乗っていると取り返しのつかないところまで行ってしまう。そこに警鐘を鳴らす作家さん、ジャーナリストさんのメッセージをしっかり受け止めたい。オールドメディアと揶揄されるけど、責任ある立場で本来のジャーナリズムの役割を果たすメディアを信じたい。

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2025/11/06

第3弾 下巻! 言論統制の時代か… 「国家総動員法」 太平洋戦争下では、言論、出版、集会、結社などに関する自由が大きく制限され、政府による報道規制や言論統制が実施された。 「大本営発表」に見られるように、政府は虚偽の情報発信を行い、言論統制と結びついた。 島に住んでいる老人た...

第3弾 下巻! 言論統制の時代か… 「国家総動員法」 太平洋戦争下では、言論、出版、集会、結社などに関する自由が大きく制限され、政府による報道規制や言論統制が実施された。 「大本営発表」に見られるように、政府は虚偽の情報発信を行い、言論統制と結びついた。 島に住んでいる老人たちの過去、戦時中の話は、なんか辛い。負けてるのに勝ってそうな報道するわ。 疎開もあまり進めず焼夷弾は、簡単に処理できるとか… で、実際に空襲になって傷付くのは庶民。 今の時代にないわ!って切り捨てられるのか… 私のような最下層の者からは、想像もつかないところで、徐々に… そういうのを危惧して、こんな作品書いたんかな? 歪められようとした事実を防ぐために(借金を返す為という説もある)、行動する 鑓水、相馬、修司の3人! 公安、政治家を罠に嵌めて、何とか阻止に! 鑓水さん、ボコボコやけど… エンタテインメントとしても楽しめた! やっぱり、飄々としてるけど、頭の良い鑓水さんがええ感じでした〜 体力ないけどね(^◇^;) こんな人に憧れるけど、飄々とは出来ても頭が…_| ̄|○ 「曳舟島の老人たちから聞きました。まるで空気が薄くなるように自由がなくなっていったあの時代のことを。着たいものを着る自由、食べたいものを食べる自由、読みたいものを読む自由。気づいた時には誰も何も言えなくなっていた。思ったことを口にしただけで犯罪者とみなされる時代が来るとは、誰も思っていなかった。あなたも覚えているんじゃありませんか?少しずつ自由がなくなっていった時代のことを」 (本文より) こういう時代に戻らないように、少しでも力になりたいね!

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2025/11/06

やっぱりこのシリーズは満足できるなぁ。ズッシリしながらもエンタメ。それだけに多くの人に読んでほしくなる。多くの人が読める筈なだけに。このトリオも好き。続いてほしい。

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2025/10/19

なんかすごい考えさせられた。 改めて権力って色んな意味で怖いなぁと思った。 渋谷の事件からこんなふうに物語が繋がるのは思いもしなかった。

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2025/10/27

物語として面白いだけじゃなく、社会派ミステリーとしてのメッセージ性をしっかり感じるのがこの三部作の凄いところだと思う。

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2025/10/13

「犯罪者」「幻夏」を読んで好きになった太田愛さんのシリーズ。主人公たち3人のキャラクターに惹かれ、早く読みたくてうずうずしていた本作品。 主人公たちだけでなく、これまで登場していた人たちも出てきて、ワクワクした!(個人的に服部はわりと好きなキャラだったので、鑓水とのやりとりはク...

「犯罪者」「幻夏」を読んで好きになった太田愛さんのシリーズ。主人公たち3人のキャラクターに惹かれ、早く読みたくてうずうずしていた本作品。 主人公たちだけでなく、これまで登場していた人たちも出てきて、ワクワクした!(個人的に服部はわりと好きなキャラだったので、鑓水とのやりとりはクスッとなった笑) 内容としては、戦時中の話が多く出てきたので、読んでいてしんどくなるかなと思っていたけれど、情報量がすごすぎて、かなり勉強になった。戦時中のこと、知らないことが多すぎて、ショッキングな内容はたくさんあったけれど、この作品を通して知ることができてよかった。 テレビやネットで様々な情報が飛び交う日々、そこに出回っているものは当たり前に真実だと思っていたけれど、なんでもかんでも鵜呑みにしてしまわないように、真実はどこにあるのか、しっかりと考えないといけないと思った。 と言いながらも、実際のところはメディアで取り上げられていることを自分は信じてしまうんやろうなあ。 願わくば、これからの世も報道機関が誠意を持って国民に正しいことを伝えてくれますように。 読み始めからずっと続きが気になって、読む手が止まらずあっという間に上下読みきったけど、読み終わるのが寂しかったなあ~。 また鑓水、相馬、修司の3人に会いたい!

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2025/09/24

非常に心をつかまれた。思いもよらない方向に話が進んでいって意外な内容だったけど、大切な話だった。現代の日本の社会に対して、本当に全て正しいのかと読者に疑問を抱かせるテーマでここまでの話を書けるあたり、太田愛すごいなって思った。あと、街を歩く老人への見る目が少し変わった気がする。

Posted byブクログ