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人面瘡探偵 の商品レビュー

3.1

47件のお客様レビュー

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2020/03/28

資産家で起きた相続をめぐる殺人事件。 一 むかしむかし 二 最初のタヌキは焼け死んで 三 二番目のタヌキは首を吊り 四 三番目のタヌキは流されて 五 どっとはらい 右肩にしゃべる人面瘡を持つ相続鑑定士の三津木は、製材を基とする本城グループの相続に関わることに。 しかし、長男...

資産家で起きた相続をめぐる殺人事件。 一 むかしむかし 二 最初のタヌキは焼け死んで 三 二番目のタヌキは首を吊り 四 三番目のタヌキは流されて 五 どっとはらい 右肩にしゃべる人面瘡を持つ相続鑑定士の三津木は、製材を基とする本城グループの相続に関わることに。 しかし、長男、次男と相次いで殺害されていく。 町の因習、兄弟の確執、福子の悲劇など、本城家の悲しき歴史に、人面瘡と挑む。 面白い設定だと思います。 王道っちゃ王道のストーリー。

Posted byブクログ

2020/03/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

相続鑑定人というジャンルは新しいなと思ったけど、ミステリのネタ自体はけっこうオチが見えてしまったので、まぁまぁかな、という。 人間関係などは横溝正史風味を出してきていて、懐かしい感じでした。

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2020/02/21

中山七里さん確変中! こちらはノンシリーズ作品。タイトル通り、主人公の相続鑑定士の三津木六兵の右肩には、人面瘡の”ジンさん”が寄生している。そしてそのジンさんが六兵こと”ヒョーロク”を操り?事件を解明していく。この事件、連続殺人がまたなかなか陰惨でそそる。山林王の本城家の当主が...

中山七里さん確変中! こちらはノンシリーズ作品。タイトル通り、主人公の相続鑑定士の三津木六兵の右肩には、人面瘡の”ジンさん”が寄生している。そしてそのジンさんが六兵こと”ヒョーロク”を操り?事件を解明していく。この事件、連続殺人がまたなかなか陰惨でそそる。山林王の本城家の当主が亡くなり、その遺産を巡る骨肉の争いがことの発端。そこから見立て殺人が…ジンさんも言ってたが横溝的。温故知新。 今までの青春音楽小説とはガラッと変わったが、これはこれで面白い。ラストはやはり驚かされる展開に。 余談だが、今年の中山七里さんの企画が気になる!毎月出版で、付属の応募券を集めると、抽選で小説に名前が登場するとか。本好きには堪らないプレゼント企画だ!でも毎月1冊…なかなかハードルが高い

Posted byブクログ

2020/02/20

肩にできたコブと会話しながら連続殺人事件を追う相続鑑定士のお話。 田舎で語り継がれている異常な風習やら殿様商売やらなにかと不快。 ではあるが先が気になる構成でした。 そこのところはどうだろ~とツッコミたくなる箇所多数あり。

Posted byブクログ

2020/02/06

御子柴先生のようなキャラクターとしての魅力は、本作の六兵&ジンさんにはあまりないのだけれど、中山七里なりの面白さはあった。なお、本作のプロットの仮想敵は、田舎の家父長制。その敵を敵たらしめているエピソードは後味悪いです。

Posted byブクログ

2020/01/17

+++ 相続鑑定士の三津木六兵の右肩には、人面瘡が寄生している。六兵は頭脳明晰な彼を“ジンさん”と名付け、何でも相談して生きてきた。信州随一の山林王である本城家の当主が亡くなり、六兵は遺産鑑定のため現地に派遣される。二束三文だと思われていた山林に価値があると判明した途端、色めき立...

+++ 相続鑑定士の三津木六兵の右肩には、人面瘡が寄生している。六兵は頭脳明晰な彼を“ジンさん”と名付け、何でも相談して生きてきた。信州随一の山林王である本城家の当主が亡くなり、六兵は遺産鑑定のため現地に派遣される。二束三文だと思われていた山林に価値があると判明した途端、色めき立つ一族。まもなく長男が蔵で、次男が水車小屋で、と相続人が次々に不審死を遂げていく。これは遺産の総取りを目論む者の犯行なのか?ジンさんの指示を受けながら事件を追う六兵がたどり着いたのは、本城家の忌まわしい歴史と因習深い土地の秘密だった。限界集落を舞台に人間の欲と家族の闇をあぶり出す圧巻のミステリー。 +++ 設定はとんでもないが、面白い探偵コンビである。物語のテイストは、まさに横溝ワールドといったもので、都会の常識が全く当てはまらない時代錯誤的な因習が大手を振っている地域で起こった、一族の忌まわしい関係性にまつわる事件である。本作は、いわば探偵コンビの自己紹介的な印象で、次作以降本格的に面白さが増していくのではないかと察せられる。愉しみなシリーズになりそうな一冊である。

Posted byブクログ

2020/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中山氏にしては軽めな気がします。 話がというのでは無く、オチ?ネタ?そんなものが。 あくまでもリアルを追求したらそこにいきつくしかないし。 もう少し新刊のペースを落としてもいいんじゃないかな、って思います。以前、「七転八倒」の中で出し続けていないと怖いみたいなことを書いていらっしゃったけど…。

Posted byブクログ

2020/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

-好きなんだよ。こういう横溝的展開-人面瘡のジンさん。憎まれ口を叩きながら頭脳?はキレモノ。広い屋敷の日本家屋と遺産相続争い?物語の端々に漂う不穏な雰囲気と山奥のシンと静まり返った空気に身をどっぷり預けて読了。うん、面白かった。また人面瘡探偵、ジンさんに会えたら良いな。

Posted byブクログ

2020/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

テンポ良く進んでいくので、さらっと読めましたがラストは「あ、そうなんだ」という感じ。結局、ジンさんはいたのか、それとも三津木さんの精神的なものだったのか、すごくナゾ。

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2020/01/05

右肩に人面瘡のある主人公・三津木は相続鑑定士。ただしあまり優秀な人物とは言えない。一方『ジンさん』と呼んでいる人面瘡は頭脳明晰、彼がいることで三津木はやっていけているといっても過言ではないかも… そんな彼が信州随一の山林王と呼ばれた本城蔵之助の死後、相続鑑定士として屋敷に呼ば...

右肩に人面瘡のある主人公・三津木は相続鑑定士。ただしあまり優秀な人物とは言えない。一方『ジンさん』と呼んでいる人面瘡は頭脳明晰、彼がいることで三津木はやっていけているといっても過言ではないかも… そんな彼が信州随一の山林王と呼ばれた本城蔵之助の死後、相続鑑定士として屋敷に呼ばれたところから物語が始まる。長男夫婦、次男、三男と次々に亡くなっていき、さて犯人は…?そんな事件を切れ者人面瘡『ジンさん』が解決していく。 中山さんの作品にしては犯人にビックリすることなく、結末もちょっと今一つだった。

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