人面瘡探偵 の商品レビュー

中山七里(著者)

2020/09/13

また新たな探偵ジャンルできたな。
中山先生の発想力には目を見張る。
肩に鎮座する切れ者（人面瘡）の知識は過去より持ち主が見聞きしてきたもの、という点がいい。
記憶を取りこぼすか否かで、かたや名探偵、かたやぼんくらとなりうることが浮き彫りに（笑）

事件の内容や顚末は帯にもあるように一見横溝的ではあるけれど、まぁさらっとしたものでした。
ヒョーロクの小心者っぷりが好みじゃないし、中山作品お得意のどんでん返しもなく。

物足らなさで星2つ、としたいところだけど続編もあるようなので期待を込めて3つに昇格。

2020/09/05

山林王の本城家当主が亡くなり、相続鑑定士の三津木は鑑定の為に山奥の本家へ。山に眠る意外な財産が発覚し3人の相続人の目の色が変わった次の日から図った様に連続殺人事件が起きる。これを表向きは三津木、裏では口は悪いが博識でピンチの時には助けてくれる肩に取り憑いた人面瘡の「ジンさん」が解き明かす。旧態依然の本城家、ステレオタイプな相続人の三兄妹及び孫と舞台設定が王道なせいかどうも先が読めて薄く感じた。気弱な三津木と容赦ないジンさんとの掛け合いは面白いけどラストも想像を越えないのでやや残念。うーん。もっと濃く出来そうなのにな中山さんなら。

2020/09/04

山林王の死に伴う連続殺人事件に、遺産相続鑑定士が活躍する。鑑定士の肩には、頭脳明晰な人面瘡が住み着いている。
遺産相続の骨肉の争いに、二人（？）はどう挑むか？

2020/08/26

図書館で借りた本。
相続鑑定士の三津木の肩には、子供の頃事故で肩に傷をおい、そこが人の顔に見える人面瘡が会った。この人面瘡は、口は悪いがピンチの時には話しかけてきたり助けてくれることもある。今回、山奥の旧家で起こった連続殺人事件に巻き込まれた三津木を、罵声と共に推理を繰り広げる。

2020/08/24

8月-18。3.0点。
相続鑑定人の主人公。右肩に人面瘡があり、知識豊富で口を出す。
山林王が亡くなり、相続鑑定へ。相続人が殺害されて。。

クローズドサークルの殺人。よくあるネタの焼き直し感があるが、サラッと読める。
どんでん返しは少なめ。

2020/08/14

マジな人面瘡というロマンを期待していたけど、案の定の二重人格オチ。ストーリー全体はイマイチ。
但し、障害者は天使で犯罪なんて犯さない、ミステリーの容疑者になり得ないという逆差別の覆しには拍手

2020/06/15

相続鑑定士の三津木六兵の右肩には、人面瘡が寄生している。限界集落を舞台に人間の欲と家族の闇をあぶり出す圧巻のミステリー。（e-honより）

2020/05/18

本当に人面瘡がしゃべるのか、と思ってしまったよ。そんなわけないかぁ。
独り言って実は結構、知らない間に言っているものじゃないか？　→よく指摘される。動画を観てるときなどに、ブツブツ言っているらしい、あたし。
それで事件が解決できるなら、ちっとも怪しくないぞ。

2020/05/04

相続鑑定士の三津木六兵の右肩には、頭脳明晰な人面瘡”ジンさん"が寄生している。信州随一の山林王である本城家の当主が亡くなり、六兵は鑑定の為に現地に派遣される。遺産をめぐり一族に骨肉の争いが起きる中、相続人が不審死を遂げていき……というミステリー

話の展開としては、ありふれている感じだし、それ程の逆転もなく、淡々と読めるストーリーだった。

2020/04/13

相続鑑定人ならお家騒動に巻き込まれるのは当然だけど、探偵というほど活躍してないのが残念。見立て殺人が弱いかな…。もっと裏があると思った。