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まち の商品レビュー

4.2

184件のお客様レビュー

  1. 5つ

    66

  2. 4つ

    72

  3. 3つ

    36

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2022/12/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本当に素敵な人ばかりで、私も筧アパートに住みたくなったし、村の人達もいい人ばかりで素敵な人に囲まれた瞬一を羨ましく思った。 それと同時に、じいちゃんや瞬一の素敵な人柄がそういった人達を惹き付けているということも感じ、じいちゃんや瞬一から学ぶこともたくさんあった。 瞬一は1人になってしまったけれど、決して1人では無くて、私もそんな人間になりたいと思った。 縁を読んだばかりでこの本を読んだのは、我ながらナイスタイミングだと思った。 東京とは縁のない生活だけど、荒川を見てみたいなと思った。

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2022/12/04

小学生のころ、自宅でもあり親が経営する旅館で火事があり、両親を失い、祖父に引き取られた瞬一が、高校卒業とともに東京に出て、引越し屋のアルバイトをしながら、自分が暮らす『まち』を愛し、人との交流が生まれていく、そんなお話。 本人の持っている資質もあるかもしれないけれど、人は、環境と...

小学生のころ、自宅でもあり親が経営する旅館で火事があり、両親を失い、祖父に引き取られた瞬一が、高校卒業とともに東京に出て、引越し屋のアルバイトをしながら、自分が暮らす『まち』を愛し、人との交流が生まれていく、そんなお話。 本人の持っている資質もあるかもしれないけれど、人は、環境とそこに関わる人によって形成されるのかも知れないと感じた。 ここに出てきて瞬一に大きな影響を与える「じいちゃん」が、素朴だけれど人間として堅実で実直で温かみがあり、また、この祖父と瞬一をいつも気にかけて支えてくれる村役場の「摂司さん」が素敵です。 そういった人たちに囲まれて育った瞬一は、色眼鏡をもたず、自然体に生きていて、読んでいて心が温まりました。 こういう人達とつながりを持てたら、幸せが連鎖していきそうだと感じました。

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2022/11/26

村で生まれ育った瞬一。両親を火事で早くに亡くしたあとは歩荷をする祖父との2人暮らしだった。高校卒業後は単身上京し、日々暮らしていく。 「ひと」が好きだったので楽しみにしていた一冊。今回もまっすぐに生きる人たちに触れることができ、爽やかな読後感。一文一文が短く、リアルなテンポ感で...

村で生まれ育った瞬一。両親を火事で早くに亡くしたあとは歩荷をする祖父との2人暮らしだった。高校卒業後は単身上京し、日々暮らしていく。 「ひと」が好きだったので楽しみにしていた一冊。今回もまっすぐに生きる人たちに触れることができ、爽やかな読後感。一文一文が短く、リアルなテンポ感で読み進められる。瞬一の暮らしを覗き見していくような感覚で、特に大きな出来事が起きるわけではないのに、生き方や考え方に触れて心が温かくなる。瞬一のように誰かのために身体を動かし、目の前の人や物事を大事にして生きていきたいと思った。

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2022/11/20

「ひと」からの本書読了。 小3で両親が焼死。 その後、歩荷のおじいちゃんの素晴らしい人柄に育てられ、 トラウマを抱えたままだったが真っ直ぐに育った主人公。 「ひと」に続いて清々しい青年像に好感大! 途中、 「おかずの田野倉」登場に歓喜‼︎

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2022/11/19

嫌な人が出てこない話 気軽に読めて、心が暖かくなる内容でした 人には優しい気持ちで接したくなる そんな事を考えさせられる好きな作家さんです

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2022/11/19

頼る側じゃなく、頼られる側でいろ。お前を頼った人は、おまえを助けてもくれるから。助けてはくれなくても、お前を貶めはしないから。 人は大事にな。 じいちゃんの言葉に共感しました。 人とのつながりの大切さを改めて感じさせてくれる一冊でした。

Posted byブクログ

2022/11/05

火事で両親を亡くし歩荷をしていた祖父に育てられた瞬一。高校卒業と同時に東京に出て引越しのアルバイトをしながら荒川沿いのアパートで一人暮らしをする。バイト仲間やお隣の母子、町の人々と緩やかに交わりながら、日々少しずつ街に溶け込み強く優しく成長していく。 『ひと』がおもしろかったので...

火事で両親を亡くし歩荷をしていた祖父に育てられた瞬一。高校卒業と同時に東京に出て引越しのアルバイトをしながら荒川沿いのアパートで一人暮らしをする。バイト仲間やお隣の母子、町の人々と緩やかに交わりながら、日々少しずつ街に溶け込み強く優しく成長していく。 『ひと』がおもしろかったので。小野寺さんのこの淡々とした感じが好み。淡々としながらも人の優しさをじんわり感じられる。両親や祖父、地元の人や友達、仕事仲間や近所の人…。いろんな人と関わる中で日々育まれて今のその人ができている。関わる全ての人に影響を与え与えられしている。優しい関係と緩やかな繋がり。そういうのは大事にしたい。

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2022/11/03

大きな展開はありませんが、淡々と日常を描く物語に心が温まりました。頼られる人、守れる人になりたいですね。おじいちゃんが特に良い味を出していました。

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2022/11/19

『ひと』の主人公の続編なのかな、と思ったのですが、また別の主人公でした。でも世界観は繋がっているようで、砂町銀座に田之倉惣菜店もありました。 『ひと』は⭐︎4つだったのですが、『まち』のほうが良かったので⭐︎5つにしてみました。最後のほうでちょっとじんわり涙ぐんでしまったので。『...

『ひと』の主人公の続編なのかな、と思ったのですが、また別の主人公でした。でも世界観は繋がっているようで、砂町銀座に田之倉惣菜店もありました。 『ひと』は⭐︎4つだったのですが、『まち』のほうが良かったので⭐︎5つにしてみました。最後のほうでちょっとじんわり涙ぐんでしまったので。『ひと』は泣かなかったし感情の多さで5つです。 小学生で両親を亡くし、歩荷だったおじいちゃんに育てられた主人公。片品村で村の人たちに助けてもらいながら成長した青年がひねくれるわけがない。体を動かしたいという理由で引越しのアルバイトを選ぶあたりも歩荷のおじいちゃんの影響をうけているし、東京に出てきて借りたアパートに、おじいちゃんがきた時用の部屋や布団を用意している。 絶対いい子やん。 と安心して読み進めました。 東京に出て4年たつも、ずっとアルバイトで生活してきた主人公が、ご近所付き合いを通して、フォークリフトや中型免許をとるという可能性をみつけて、素直にうれしいと思っている。 かわいい。 図書館に行くようになったり、コーヒーを飲んでみたり。派手じゃないけど片品村に住んでいた主人公にはできなかった小さな経験をして、東京の暮らしを楽しんでいる様子が、読んでいてほっこりしました。 実際の地域名が出てくる小説はたくさんあると思いますが、『ひと』も『まち』もやたら親近感が湧くのはなぜだろう... 地名とか川などの表現が細かいからかな。尾瀬には先日行ってきたし、片品村にも行ったことがある、なんなら私が住む地名も登場しました。知っている地名が多いせいかな?

Posted byブクログ

2022/10/11

「ひと」が良かったのでこちらも読んだらやっぱり良かった!! 瞬一が好青年で安心できる。東京で出逢ったひととの関わり、じいちゃんの言葉が良かった!

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